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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第?章 Another Chronicle 第一節 叛逆の追憶記

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第6話 迷宮の探索

第三位階中位

 



 差し当たってやった事は、ドールの整備。



 錬金術と薪があったので、彼等の修理は直ぐに終わった。

 その際に何十本もの薪が錬金術のレベル上げの為に藻屑に変わったが、些細な事である。


 壊れた3体のドールも、破損したコアを錬金術で再生し、藻屑を固めて完全修復した。

 残念ながらライフ系の魔法はまだ取得していないので大した補強は出来ないが、全てのドールに常時極薄い魔力の膜を体表に張る魔法機構を刻んだので、汚れや微生物にやられる心配は無いだろう。


 また、2階にあった合計5体のドールも起動した。

 既に作製済みであった、ドールを作る事だけしか設定されていない初期状態のコアを接続しただけなので、労力は然程でも無い。


 ドール置き場には幾つか武器があったので、それをドールに装備させておく。


 ドール達は生まれたばかりなので戦闘経験が無く、そのまま戦闘に参加させるのは些か心配ではある。

 しかし、腕や足がもげてもコアが割れても錬金術で復活出来るので、少々荒々しくはあるが実戦で経験を積んで貰おう。



 武器は、槍と大盾持ちが2体。剣と小盾持ちが1体。大剣持ちが1体。棍持ちが1体。


 僕は短剣2本と1つだけあった魔法武器、『浄炎の棍』を装備した。

 これは、先端が金属で出来た棍棒で、刺々しい先端部の中央に火の晶石が入っている。

 敵を殴ると炎が噴出する仕様だ。


 柄に浄化の魔法文字(ルーン)が刻まれているので、炎には僅かに聖属性が込められている。



 防具は、ドール達には薪を固めて作った即席の鎧を装着させた。

 錬金術のレベルが低いので木材の密度は少し低めだが、裏面には各種魔法への耐性を得る精霊刻印(スティグマ)を刻んであるので、見た目以上に魔法に強い。


 僕は、裏地に魔力感知能力を向上させる魔法機構が刻まれた『魔女のローブ』を装備しており、其処へ更にドール達の鎧と同じ効果の魔法文字(ルーン)を刻んだ。

 これで魔法耐性は十分だ。


 その上、探索中は竜鱗を生やしておくので、万が一の時は手の甲に生えた鱗で受け止めよう。


 靴は、丈夫そうな革靴に空歩の魔法機構を刻んでいる。

 あまり連発すると直ぐに崩壊してしまうので、いざという時に使おう。



 そして最後に、下級ポーションを10本程作った。

 寝室にあった干し薬草と、井戸から汲み上げた清水、調合室にあった小瓶を使い、手早く仕上げた水味のポーションである。


 上級ポーションはいつか必要な時が来るまで温存しておくとして、主に使うのは下級ポーションの方だ。



 そんなこんなで攻略準備を進めて行き、全て終わる頃にはお昼になっていた。

 魔力も半分まで割り込んでいるし、お腹も減ったので、少し休憩してから行くとしよう。





 本日のお昼ご飯は、謎肉と謎野菜のゴロゴロスープに黒パン、謎のミルク。謎のチーズ。


 食材の出所はキッチンに有った冷蔵庫の様な四角い箱である。

 扉の大きさは優に僕の身長を超え、横幅もかなりの物。そんな箱の中は、どうやら住居核(ホームコア)の力で非常に広い倉庫(ガレージ)になっているらしい。


 最初のドール、仮名家事ドール君が箱の中に入っていった時は、何事かと驚いた物だ。

 中を覗き込んで見れば、この家の高さや敷地と同じくらいの広さを持つ冷蔵室になっていた。


 奥には冷凍室もあり、野菜や卵、肉、魚など、食材が山の様に入っていた。

 しばらくは食糧に困る事はなさそうだね。



 そんなこんなで昼食を終え、早速迷宮に潜ってみる事にした。





「それじゃあ行こうか」



 お供は5体のドール、レベル1。

 メニューからパーティーを組み、経験値がしっかり分配される様にしておいた。


 他の6体は、内2体が畑作業。3体が防衛。1体が家事、調薬という形で作業に従事して貰う事にした。


 スタミナだけは無限にあるので、防衛の子達にはそれぞれが使う武具の訓練をして貰っている。

 実戦で無くともスキルレベルは上がるので、訓練もしっかり勤めて欲しい。



 それじゃあ、迷宮攻略を開始しよう。





 肌寒い迷宮の階段を降り、大型の車が通れそうな程の広さの通路を進むと、見えてきたのが牧場である。



「ふむ」



 燦々と輝く偽の太陽と、遥か遠くの海から届く暖かい風。



 ——異界迷宮であった。



 牧場には10体のドールがおり、牛舎や鶏舎などの施設で牛や豚、羊、鶏、山羊など、様々な生物の世話をしていた。


 どうやら迷宮の1階は完全に住居核(ホームコア)の支配下にあるらしい。

 牧場区間の奥には、野菜や麦らしき物を育てている農場区間があり、そこでは5体のドールが野菜の世話をしていた。


 そして、牧場と農場の中心に、1つの祭壇と水晶玉があった。



侵略核(インベードコア) 品質? レア度? 耐久力?

備考:?



 十中八九、住居核(ホームコア)の子機であろう。

 これを破壊されるなり何なりすると、この階層の支配権が迷宮に奪われるのだと推測出来る。


 そんな侵略核(インベードコア)は、5体のドールが防衛をしていた。

 どのドールもレベルが見えず、その強さは程々と言った所。


 何故か彼らも僕の指揮下にある様なので、訓練をする様に指示を出しておいた。



 次の階層への入り口は、農場の更に奥、深い水掘りに掛けられた橋を渡った先にあった。

 橋の左右には、他よりも一段と強そうな木製のドールがいる。下からやって来る迷宮の敵を此処で迎撃するのだろう。



 次の階層へ進む。



 階段を降り、見えてきたのは……果樹園。


 アルルが沢山実った広い果樹園だ。

 迷宮からエネルギーを供給されるアルルの木は、大きくて甘く、香りの良いアルルを実らせる。


 美味しかった。


 此処も1階と同じく侵略核(インベードコア)があり、遠くに掘りと橋がある。

 ドールの数は12体。



 3階は、川や海が存在する漁場だった。


 様々な魚や貝などが採取出来る。

 ドールの数は17体。


 魚は足が早いので、積極的な回収はしていない様だ。

 後で干物の作り方でも教えよう。



 次だ。



「む?」



 階段に一歩踏み込むと、感じたのは微かな違和感。


 次の階層からが本番という事だろうか?



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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