第42話 戦利品の確認 四 加護の力
第七位階中位
『神滅都市・アトランティス』とは。
端的に言ってイェガの同胞だ。
意思のない浮遊要塞である。
様々な武装が存在し、全体的に赤っぽい色の神滅都市は、中枢に強力な都市核が存在している。
都市核 品質? レア度? 耐久力?
備考:『神滅都市・アトランティス』の核。
この都市核は、魔導鎧用に整備した核を魔導核と呼ぶのと同じで、別の呼び方もある。
炎獄の星珠 品質? レア度? 耐久力?
備考:炎獄の力が込められた結晶体。
星珠だ。
都市核として調整されているので、都市を解体しない限りこの星珠を別の事に使用する事は出来ない。
しかし星珠は星珠である。
これだけでも神滅都市の力が分かると言う物だ。
使うとしたら海に行く時。
それまではインベントリの肥やしだね。
次、『ヒヒイロカネのインゴット《大》』。
ヒヒイロカネのインゴット《大》 品質S レア度7 耐久力AAA
備考:神霊金属『ヒヒイロカネ』のインゴット。無霊。
大と言うだけあり、全部使えば僕のヒヒイロカネ像が立ち、おまけで翼もつけられるくらいの量がある。
非常に強力な火属性を宿しているので、間違いなく大火精金属、アグニアイト鋼の上位互換だ。
物質としては非常に優れた性能を持っているので、用途は幾らでもある。
更に言うと、アトランティスの体が丸々手に入ったので、ヒヒイロカネに困る事は当分の間無いだろう。
次、『遊技神の導き』。
これは石の付いていない指輪だ。
特に何の効果も無いが、神と名の付くアイテムなので、何らかのイタズラ的要素が入っている可能性は高い。
ましてや遊技神である。警戒するに越した事は無い。……まぁ、警戒しても無駄だろうがね。
指輪はおそらく『追憶の遊技場』とやらに関連するアイテムだろう。
同じく、『追憶結晶の鍵』と言う鍵の形をした結晶も遊技場関連だと思われる。
取り敢えず地図に……何やらこれでもかと光り輝いて主張している場所があるので、確認が終わったら行ってみよう。
光り輝いて地図を見辛くしている場所とは、鍛錬島への転移施設である。
きっと転移施設の裏にある扉から中に入れる様になったのだろう。
最後、『加護』。
これは、僕の持つあらゆる何かを使ってあらゆる物質を僕の望む様に強化する事が出来る能力だ。
使う力は主に3種類。
1つは魔力。
僕や僕の領地、配下、道具。それら全てから魔力を徴収する事が可能である。
2つ目は魂の力。
僕の魂魄に存在する、魔力よりも遥かに質の高いエネルギーだ。
どのくらいの量を使用可能か分からないので、安全を考慮して使わない事にする。
3つ目は、スキルポイントとロジックポイント。
この2つの力は、所謂神の力を凝縮した非常に強力なエネルギーだ。
スキルポイントの方がロジックポイントの2倍程の濃度があるらしい。
ロジックポイントは魔導核の魂魄に魔法機構を刻む為のポイントだ。
僕の場合は錬金術を使用して宝珠その物を変形させて機構を刻んでいるので、今まで一度も使った事が無い。
そして、これら3つの力の他に、精神力をごっそり消耗する様である。
『加護』で与える事が出来る加護には種類がある。
スキル結晶同様に魂魄へ魔法機構を刻む永続型の加護。
システムの神がやっている様に、魂魄を覆い尽くす着脱可能の加護。
瞬間的に強大な力を発揮できる、補助魔法的加護。などなど。
永続型の利点は、加護を与えた対象の地力が上がる事だ。
欠点は魂魄の余白を使ってしまう事だろう。
魂魄が弱い者に強い力を与える事は出来ない。
対する着脱型は、魂魄の余白を使う事が無い。
魂の鎧として作用させる事も可能で、更に、条件次第で加護を剥奪する事も可能だ。
色々と便利な代わりに、一度に使用するエネルギー量が多く、また、どんなに鍛えても加護自体が成長することは無い。
……まぁ、成長する加護を作ればある程度成長はするが、成長させる為の余白にエネルギーを消費するくらいなら最初から完成した加護を授ける方が良いだろう。
瞬間型の加護は、今回使用した物だ。
利点は膨大な力を現出させられる事。
欠点は膨大な力を消費してしまう上に精神力がごっそり減り、物質としての力が弱い物は崩壊してしまう事だ。
崩壊した物や者は、どうやら魔力に分解されて飛散してしまうらしい。
ただし、壊れはしても分解されなかった物は、丁寧に復活させてやれば前よりも強い力を保持出来る様になるらしい。……このように。
海竜王の蒼角 品質A レア度7 耐久力AAA
備考:神霊金属『ナイオーネ』を使って作られた武装。様々な機能が搭載されている。幼霊。
壊れた額当てと、同じく余波で壊れた『四角い大海』や他の『銃形正六面体』を復元し、最大まで魔力を充填しようとしたら変化していたのだ。
元が水精金属のウェイシー鋼だったので、『ナイオーネ』は大水精金属、アクロドノン鋼の上位互換だろう。
より上位の金属にする為に加護を使えば、消耗少なめで神霊金属を作れるかもしれない。
補足すると、今回使用したエネルギーはロジックポイント200P。
スキルポイントにして100P分のエネルギー量だ。
その殆どは攻撃に消費されたので、10分の1もあれば、10㎏程の神霊金属を作成出来るだろう。
つまり、純神霊金属のゴーレムを作ろうとしたら、大体スキルポイント300Pくらいは必要となる。
不可能では無いが消耗が激し過ぎるので、あまりやりたくは無い。
神霊金属に関してはまだまだ知らない事が多いので、じっくり調べる事にしよう。
◇
配下の子達を狩りに向かわせたので、さっそく『追憶の遊技場』に向かうとしよう。
物凄く疲れてはいるが、神の誘いを無視すれば後々面倒な事になりそうだ。
僕の中にある金の粒子さんが僕を止めないのなら、遊技神とやらが僕を害する様な心配も無いだろう。
今日はそこの確認をしたら、生産活動だけして過ごすとしよう。
・火山の迷宮の攻略 完




