第3話 白死竜茸
※350万PV達成
第七位階中位
森の欠片。
それは緑色の歪で小さな結晶体。
非常に強力な植物属性の魔力で形成されており、一つあれば幽幻の森を30%程再生させる事が出来る筈だ。
通常の手段による森の完全再生。
それに掛かる費用と労力、時間を考えると、ほぼ適正な報酬であると言えよう。
森の欠片は、周囲の魔力を吸って植物属性の魔力に変換している様だ。
そんな森の欠片は、欠片というくらいだから合体するのだろう。
と言う訳で出来た物がこれだ。
森の晶珠 品質A レア度6 耐久力A
備考:森の力が込められた結晶体。
おそらくこれは、宝珠の一段階下に当たるアイテムだろう。
親指の爪と同じくらいの大きさの欠片を、一つずつ合成していき、10個全て混ぜ終わると晶珠という名前に変わった。
大きさはピンポン球くらい。
綺麗な緑色をしたそれは、言うなればプチオーブ。
森の宝珠と言うと、エイジュが所持していた。
エイジュは僕の奴隷なので、森の宝珠は僕の物である。
そう考えると今僕の手元にある宝珠は、『夢の星珠』『死神の星珠』『氷獄の宝珠』『大海の宝珠』『森の宝珠』『妖精の宝珠』『悪魔の宝珠』の7つになる。
ここへ更に『森の晶珠』『太陽の欠片』『月の欠片』がある。
それだけでなく、それに近い物として『観察者の涙』『銀霊石』などまであるのだ。
上手く使いこなせば、僕単独で試練の魔物を正面から叩き潰す事が出来るだろう。
魔導鎧や血闘刻印の研究は急務である。
取り敢えず今は戦利品の確認を終わらせよう。
次はパフィ事変の報酬。
どうやらパフィニョンの名前は白死竜茸で決まったらしい。
そんなパフィニョン達を完全併合した結果、得られた武具は5つ。
1つずつ確認していこう。
先ずは杖。
超硬化したパフィニョンを使って作られたと思われるその杖は、一見すると槍の様にも見える形状をしていた。
半円を描く枝角の様な機構が作られ、二本の鋭い棘が半円の縁から空へ伸びている。
半円の中には、力を収束させる為の尖った機構が存在し、それはキノコ型、もといパフィニョン型の装飾が施されていた。
形状としては配下のグラビティディアーの角が一番近いだろう。
その杖の特性は2つ。
1つは杖の先端から『パフィニョンボール』と言う魔法を射出する物。
それは敵に衝突すると爆発し、胞子をばら撒いてパフィニョン侵食と言う状態異常を発生させる、世にも恐ろしい魔法である。
2つ目は、『パフィニョンアブソーブ』。
敵からエネルギーを吸収して生えたパフィニョンを杖が吸収し、魔力や生命力を所持者に送る魔法だ。
パフィニョンの増殖と吸収の力が前面に押し出された杖であった。
次は服。
特徴的な大きな帽子と、ひらひらとしたシースルーの羽衣もどき、そして白いワンピース。
背筋をピンと伸ばし、じっとしているのを遠目から見ると、おそらく胞子を撒いている巨大キノコに見えるだろう。
誰でもパフィ子になれるアイテムであった。
だが、近くで見ると所々に精緻な細工が施されており、近くで見ると、キノコには見えない。
それどころか、羽衣もどきと特徴的な帽子のおかげで、神聖な儀式で使っていそうな雰囲気がある。
能力は、複数属性への耐性に加え、様々な物から魔力や生命力を吸収出来る、そこそこに便利な物。
後、帽子の先端か手套からパフィニョンボールが出せる。
続いて剣。
これは少し曲がった片刃剣で、切り口からパフィニョン侵食を起こす毒剣でもある。
見た目は真っ白で金属光沢があるが、毒剣なのだ。
次、多腕。
これはどうやら服とセットで使う事を想定してある様だ。
見た目は服に合う白いケープだが、そこから最大で6つの腕が生えてくる。
感覚で言うと、海魔王の重軟鎧の触手が近い。
ある程度自動で動いてくれる様だが、僕は自力で全て動かせるので何の問題も無い。
最後、傘。
白い傘だ。
武術の中には、ステッキを使うラ・キャンと言う物があるが、この傘はおそらくそれを想定した物だろう。
その他にも、魔法杖としての能力もあり、遠近に対応出来る武器であった。
報酬の武具についてはここまで。
次は純結晶の確認だ。




