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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十節 幽幻の森の攻略

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第44話 白の騒乱 十二 白は再び進化する

第六位階上位

 



 事の発端はとあるエルフの精霊魔法。



 ローブの集団に混じっている一際レベル高めのエルフの女性が、魔力切れ故に使った風の精霊魔法。

 それに応じたのは、大気中に存在している下級精霊、その中でも、良く成長して自我を持った個体達だ。


 古い魔法書では、大気中に漂う精霊達は植物に例えられる。


 自我を持たず、ただそこにあるだけで何も起こす事が出来ない精霊を『種』と呼び、この種精霊達は種以上(・・・)の精霊の意思を受けて動く


 種が成長すると『芽』になる。

 芽精霊は自我とも言えない様な反応(・・)を持ち、例えば火を起こせば火の芽精霊が集まってくる。


 これがさらに成長すると『苗木』になる。

 彼等ははっきりと自我と言える様な意思を持ち、好き嫌いがはっきりとしている。

 単一で事象を起こす事は出来ないが、数が集まればその限りでは無い。


 そこから更に成長すると『木』になる。

 大気中に漂う最下級精霊の中では一番高位の精霊であり、今回エルフに使役されたのがこの精霊達だ。


 それらより上は下級精霊となり、特に力を持たない人でも目視出来る様になる。



 差し当たってやるべき事は、公都の人間を可及的速やかに避難させる事だろう。

 しかし、外に連れ出すには時間が足りない。


 であるなら——



「フユキ、草原で戦っている人達を公都内部に押し込んで結界を作動させるんだ」

『ぬ、了解!』



 公都にも、王都と同じく大規模結界を張る事が出来る設備がある。

 フユキの処理能力なら、それを外部から作動させる事が出来るだろう。


 その後は、フユキには悪いが死ぬ気で公都を防衛して貰う。


 フユキと結界が時間を稼いでいる間に、僕とフブキで公都側のクイーンを制圧する。





 僕の本体が闇を伝って公都を目指している最中、フブキを操作してクイーンの回収と新たなパフィニョンの解析をしている。



グレーターパフィニョン・蓄養体 LV20


ジャイアントグレーターパフィニョン・爆裂体 LV50


ジャイアントグレーターパフィニョン・繁殖体 LV150


グレーターパフィニョン・クイーン LV232


グレーターパフィニョン・アーククイーン LV295



 彼等が精霊を認識した事は間違いないが、どうやら発見出来たのは最下級精霊の中でも『木』に該当する風精霊のみらしい。


 彼等は精霊に攻撃を受けた瞬間に、攻撃をしてきた『木』の風精霊を認識、全パフィニョンの処理能力を使って『木』の風精霊を解析し、吸収した。

 その膨大なエネルギーを使用し、より高次の存在に進化したのだ。


 ざっと解析した所、連中は魔法に対する耐性を持ち、特に風の魔法に対する耐性が上がっている様だ。


 他にも、飛行型のパフィニョンがふわふわと空を舞っているのも見掛けた。

 寒さへの耐性も上がっている様で、飛行型のパフィニョン達は結構な高度を飛んでいる。


 笠の下から風を送って飛行している様だ。やっぱり面白い。



 今、公都は真っ白な霧の様な物に包まれている。

 進化したパフィニョン達が、フユキを無視して公都を飲み込もうと胞子を放ったのだ。


 幸いにして、外にいた人員の撤退は完了し、ギリギリの所で結界を作動させる事に成功したので、人的被害は無い。

 しかし、公都へ襲い掛かる無数のパフィニョンを全て撃退するには、フユキだけでは荷が重い。


 被害が出るのも時間の問題だ。



 西方面は、パフィニョン達が一気に強くなっても相変わらずのイージーモードだ。


 流石に物量の差があり、此方側は1匹残らず殲滅する必要があるので足を止めざるを得無いが、それでも配下達が負ける要素は無い。



 とは言え、西方面の制圧は急を要する事柄である。ちょっと裏技を使わせて貰おうか。





《レベルが上がりました》



 そんなメッセージを聞き流しつつも、裏技は密かに、且つ速やかに進行して行った。



 裏技の内容はこうだ。



「フヒュー」「リャリャー」「ホアー」



 僕の軍門に下ったクイーン達を使い、歩キノコ達にハッキングを掛ける。


 西方面のアーククイーン達から兵力を吸収し、処理能力を上げつつ更に侵食を早める。

 パフィ子達の処理能力では、別のパフィ子を騙しつつ侵食を進める事は出来ないが、フブキの補助を受ければそれは可能となる。


 ただし、これをするとフブキへの負担が酷い事になるので、幾らフブキが姉妹(シスターズ)二位の実力を持っていても、ほぼ確実に消耗しきってしまう事だろう。

 ここでフブキ目掛け、フブキと同格のレベル200くらいの魔物が襲い掛かって来たら、碌な抵抗も出来ずに死ぬ可能性が高い。


 ……まぁ、今フブキの周りには進化したパフィ子達が22キノコもいるので、防衛戦力は十分だと思うが。



 ともあれ、西方面はフブキに任せ、僕は公都方面をやるとしよう。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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