第43話 白の騒乱 十一 片や平和な地では
第六位階上位
ニャンコによって揉みくちゃにされたレイーニャに斯く斯く然々説明した。
「……にゃー……にゃー?」
「要約すると、あの後ギリギリ生きてたレイーニャを僕の配下にする事で救助して、その間にレイーニャが進化して人になれる様になった、と言う事だよ」
どうやらレイーニャの中で消化仕切れない現実がある様で、レイーニャは猫の様ににゃーにゃー呻いている。
その周りでは猫達がにゃーにゃー騒いでいる。
フブキ側ではパフィ子達が合唱し、僕の方では猫達が合唱している。
……どうでも良いが、何方も可愛い。
◇
レイーニャの配下達は、全猫がレイーニャと同系統の魔法使い型に進化した。
ハイキャットワイズマンに進化した80のニャンコ達には、にゃん拠街にいる他のニャンコ達を併合する様に命令した。
ニャンコ達を全て支配した後は、王都内部を秘密裏に防衛する様に命じてある。
これで、今王都を防衛している戦力は、
・セツナ LV258
・アワユキ LV253
・レミア LV437
・ゴーレム・スカーレットロードナイト LV401
・ゴーレム・ホーリーパラディン LV400
・ロードゴーレムソルジャー LV350MAX ×30
・ロードアーミーゴーレム LV300MAX ×100
・レイーニャ LV402
・ハイキャットワイズマン LV320MAX ×80
他、数匹の小動物と人形さんとその配下のぬいぐるみ等。
……少し過剰防衛気味かもしれない。
これらの他にも兵士やプレイヤーが数千人程いるので、これ以上の防衛戦力は不要だろう。
「それじゃあレイーニャ、取り敢えず人化してみようか」
「唐突だにゃー」
そう言いつつも、レイーニャは人化スキルを使用した。
レイーニャがピカッと光り輝いた後、現れたのは黒髪の美少女。
透き通った紫水晶の瞳は相変わらず。
人化したレイーニャは、身長が僕と同じくらいで、活発そうな見た目の『獣人』であった。
着せた服は、姉妹の2人に作ったのと同じ、アルナンから貰った繊維で作った服。
染料はクランショップから購入しており、作成に掛った時間は五分。
念力や念動を用い、合成や錬成を使って仕立て上げた一品である。
「にゃ、妙にゃ感覚にゃ」
そう言いながら、レイーニャは服の裾を掴んだり、顔をペタペタと触ったり、自らの体の変化を確かめている。
「それじゃあ僕はこれで」
「待つにゃっ!」
「うん、じゃーね」
「待つのにゃーっ!」
「仕方にゃいにゃー」
「仕方にゃくにゃいにゃっ!?」
仕方ないので、レイーニャは鍛錬島に行って貰う事にした。
◇
次にやる事は、迷宮に入った人々による迷宮攻略の進行状況確認。
迷宮に入ったのは、大剣士とその仲間の精鋭達。
彼等は最初の大広間にいたゴブリン達を危なげなく撃破し、クエスト『リスティア:エリア0の解放』をクリアした。
報酬は下級ポーションと下級魔法の魔法石。
その後、大剣士達はパーティーを6つに分け、全ての通路に進んだ。
そして今は、各エリアのステージ1で戦闘中である。
一方身内のメンバーは、分配が終了した後は直ぐに鍛錬島へとって返した。
その中にはリナの仲間達もいたので、各迷宮の攻略がより早く進む事だろう。
◇
「むむ?」
リスティアの攻略者達を観察したり、報酬のポーションや魔法石を作ったりしていると、フユキの側で動きがあったらしい。
それも……ちょっとやばい事態だ。




