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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十節 幽幻の森の攻略

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第36話 白の騒乱 ルシア、見つける

第五位階上位

 



 エリーゼに詳しく話を聞き、謎の人物、スノーについての情報を集めた日の夜。


 情報収集に向かわせていた黒翼が戻って来た。



 彼等は長きに渡って情報収集部隊『黒翼』として活動して来た蝙蝠達。

 その全てが進化を経験している。


 ……何気に私が編成した部隊の中では最もまともで強かったりする。


 そんな彼等が集めて来た情報を、ジョディが全て聞き出し、纏めてくれた。



 先ず最初の変わった点は、王都南の森が殆ど荒地に変わっていた事。

 数日前の調査ではそんな事は無かった筈なのに……一体何が起きたのか……。



 次の注目すべき点は、王都南東の遺跡に何か強い力を持つ魔物が現れたらしい事。

 これが原因で森が枯れたのかも知れない。


 遺跡には安全を考慮して近付かなかったらしく、詳しい敵の情報は無かった。ただ、『スライムがめっちゃいた!』らしい。



 それ以外では、マレビトらしき多数の人間が森や草原で戦っている姿が確認された。

 厳密にマレビトかどうかは分からないが、戦い方が凄く危ないのでマレビトだろう。


 一部は、死んだ直後に光が弾けるのを見届けた。



 ジョディと軽く話し合い、しばらくは黒翼全部隊を王都側へ派遣してマレビトの動向を探る方針で決めた。


 迷宮都市内部の情報は、ダンジョンマスターの力でほぼ把握出来ている。

 周辺の森には、黒翼の代わりに代替部隊『白波』を送り込む。


 『白波』は、普段は迷宮都市の中で、私やジョディの耳や目として活動している鼠達だ。


 迷宮都市の内情は比較的落ち着いているので、半数を森へ向かわせる事で纏まっている。



 その後は、特に何事も無く眠りについた。





 翌朝。



 今日も学園は休校中だ。


 校舎にいるのは研究活動をしている講師や生徒か、もう直ぐ卒業する生徒が図書室に篭っているかの二種類。


 他の講師や生徒は、寮にいて勉強や研究か、学園街で買い物や内職をしているか、或いは講師が引率して迷宮に潜っているかな?


 因みに私は、ジョディの入れてくれた珈琲を飲んでゆったりとしている。

 自分で入れるのは苦くて飲めた物では無いけど、ジョディが入れてくれるのは甘くて美味しい。


 砂糖を沢山入れても苦いままなのに……何が違うと言うのか。



「……ふぅ」



 白波が情報を持ち帰ってくるまではまだ時間がかかる。

 帰って来るまでの間は、表の仕事をジョディに任せ、私は裏の仕事、迷宮の調整を行う。


 まぁ、調整と言っても、迷宮の運営は既に軌道に乗っているので、主な仕事は確認。


 それらが終わると次に、気分で宝箱を設置したり、気分で希少な魔物を召喚したり、繁殖場の魔物を放流したり、と細々な仕事を終える。


 これらを全て終えると、新たな階層を製造したり、武器や魔道具、魔物の研究をしたり、『機甲兵計画』を進めたりするのだ。

 まぁ、研究製造は趣味の延長だから特に重要な訳ではない。



 合間に食事を取って趣味に没頭していると、気付いたら日が完全に沈んでいた。





「——報告は以上です」



 ジョディが白波から集めて纏めた情報を聞くに、森の中では特におかしな事は起きていない。

 強いて言うならば、森に生息する魔物の殆どが津波を恐れ、森の深部へ逃げて行ったらしいと言う事か。


 開拓村でもおかしな点は見つからず、至って平穏。

 これならば、明日森へ調査に入ると言う冒険者と兵士、学園生の無駄足に終わるだろう。


 しかし、私がそう思えたのも一瞬の事だった。



「……それと、これは大した情報ではありませんが、一応報告しておきます」



 このジョディの言葉に、全私に緊張が走った。

 こんな言い方をする時は、決まって私が一番嫌な事を伝えて来るのだ。


 瞬時に展開された脳内私会議は、満場一致で耳を塞ぎ、うずくまる案に賛成したが、遅かった。



「『森の奥で大量のパフィニョンを発見。ウマー』……だそうです」

「私のパフィニョンがーーっ!!」



 学長室から飛び立とうとした私を、ジョディがしっかりと捕獲する。


 ジタバタと藻掻くが、身体強化魔法を発動した状態のジョディからは逃げられない。



「は、離せぇっ! パフィニョンがっ、パフィニョンが私を呼んでいるんだっ!!」

「幻聴です。今夜はもう遅い時間なので、明日にしましょうね」

「ぅきゅ」



 ちょ、く、苦しい…………………………。





 翌朝。


 いつの間にか寝てしまったらしい。


 大きなパフィニョンに囲まれて死にそうになる素敵な夢を見た気がするが、今一思い出せない。



 取り敢えず何時も通りの諸業務を終え、昼食を食べている時に、それらはやって来た。



「ジョディ」

「は、直ちに」



 迷宮都市西の外門から、複数の弱い気配が入って来たのだ。


 ジョディに声を掛けると、ジョディはすぐ様白波の一部をその場へと向かわせた。



 迷宮都市内部なら、彼等の目や耳から取得された情報をそのまま見聞きする事が出来る。



 それによると、どうやら団体さん達は複数の開拓村の村民達と、調査隊。

 何でも、魔物から逃げて来たらしい。


 あまり長い事接続していると、DPが無駄になるので、其処までの情報を取得した後は、白波が帰還するのを待つ事にした。


 まぁ、大方、津波から逃げて来た魔物が村に襲い掛かったのだろう。


 少しだけ警戒しつつ、何時でも行動に移れる様に、学園の庭へと場所を移す。



「……?」



 ふと、庭園の木陰に何か白い物が見えた気がして顔を上げると、私の目に映った物は……。




「……こ、これは……!?」



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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