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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第九節 王都近郊の攻略

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第25話 悪魔の情報 二 天魔

第六位階上位

 



 アルギバエ・ルヘーテ。



 またの名を、獅子魔王アルギバエ。



 見た目は、異様に大きい山羊の胴体に、その首がある部分からレーベと同じ様な見た目の獅子獣人の上半身が生えた姿。


 頭部には山羊の様な角があり、漆黒の毛皮は凡ゆる攻撃を跳ね除ける。



 その種族名は、『ブエル』。



 僕の知識が正しいならブエルと言えば、太陽が人馬宮にある時に現れると言う悪魔だ。


 その実アルギバエ・ルヘーテは弓を使う。


 レーベによると彼の悪魔は、大陸を跨いで標的を射抜くらしい。

 エルミェージュの上位互換である。



 また、アルギバエと言えば、アルギエバが獅子座の二等星の事。

 伴星を持つ双子星だ。


 其処から考察するに、少なくとも一等星のレグルスと二等星のデネボラ、この二つの名を持つ強者がいる可能性がある。


 更に言うと、その何れかが星天の試練の一部である可能性も高い。



 そして、やはりアルギバエはレーベよりも強いらしいのだ。



「ふむ……アルギバエは僕の敵になりそうかな?」



 気になるのは其処だ。



 レーベはまだ僕の力では御しきれない強者。

 レーベを使い捨てにするならともかく、正攻法でレーベよりも強いというアルギバエに勝つ方法は少ない。



 レーベの実力は、体感的に言ってザイエより少し強いくらい。


 死後のグリエル氏と比べると、レーベは大きく劣ると言って差し支えない筈。

 つまり、アルギバエの戦闘力は死後のグリエル氏と同じくらいと考えて良い。



 そのアルギバエは、今の所、僕の敵であるディアリードの陣営には属していないらしい。



 果たして、レーベは重々しく頷いた。



「なるであろう。貴殿が強者である限り。……奴めはルヘーテの血盟を忘れ、5人もの同胞を討ちその力を喰らった……自らの妻をさえ……!」



 自らの妻。それはレーベの母でリオンの祖母の事だ。


 怒りに震えるその様からは、どうもそれだけでは無い様に感じられる。


 そもそもルヘーテの血盟とやらが何なのか分からない以上、その詳細は想像する事すら出来ない。



「ルヘーテの血盟について聞こうか」

「あ、ああ……」



 レーベの語るルヘーテの血盟とは、以下の通りである。



 五天帝(インペリアルズ)が1人、『魔皇・ルヘーテ』の配下。


 その内最も強かった十の猫型魔物が交わした盟約である。


 その内容は、魔皇・ルヘーテが死の間際に残した言葉に由来する。



 曰く、『そう遠く無い未来……この世界と、それに連なる世界に、終わりがやってくる。……救世主を見定めよ、救いの主は……必ず……現れる……』……との事。



 其処から生み出された複数の盟約を簡潔に纏めると。


 いつか必ず現れる救世主を見つけ出し、仕えるその時まで、自らの魂を磨き上げ、決して死ぬ事なく待ち続ける。と言う物。



 尚、五天帝とは、


 『賢神・グリエル』

 『天剣・カルカラ』

 『大聖・シルフィアーネ』

 『魔皇・ルヘーテ』

 『龍帝・ビャクリュウ』


 の、5人の事らしい。



 其処らへんの詳しい情報は、レーベもミルちゃんも知らないとの事。



 ただ、グリエル氏もルヘーテ氏も、未来に必ず終焉が訪れると確信している様であった。



 その、終焉が来ると確信するに足る理由も、ミルちゃん達は知らないらしい。


 終わりの時とか……全くもって面倒な事だ。



 取り敢えず、悪魔王の情報、ルヘーテの血盟についての情報、五天帝についての情報は殆ど分からない事が分かったので、次の話しを聞こう。



「魔界を追い出されたって言うのはどう言う事?」

「それは私も気になるわ。遷都時の情報は一切残されていないし、誰も話してくれないんだもの」



 食い付いて来たのはルカナだ。

 ルカナは変態だが、知識欲はズバ抜けて高い。比較的僕に近い性格をしていると言える。



「うむ、それは——」



 レーベの話を纏めると、こうなる。



 真の悪魔王である所のディアリードが、必殺を確信し、七聖賢の1人、クロエ・ベルベットを魔界に引き込んだ。


 場所は、当時ディアリードが率いていた悪魔の軍勢が住む都。


 周辺を全て悪魔で囲い、確実にクロエ・ベルベットを討たんとし——



 ——敗北した。



 結果、ディアリード率いる悪魔の軍勢は魔界からの脱出を余儀無くされたと言う事だ。



 言うなれば、敗北の歴史。


 生き残った連中がそれを禁句(タブー)とするのは、ある種当然と言えよう。



 ……と言うか、クロエ・ベルベットってそんなに強かったのか。


 エルミェージュの今の実力から鑑みても、七聖賢は其処まで強い様に感じていなかったのだが、どうやらクロエは桁違いに強かった様だね。



 そして、おそらく魔界では今もまだ、クロエ・ベルベットが生きているかもしれない。


 魔界に行けば強力な味方を得る事が出来る可能性がある。




 その他にも、僕の味方に出来る戦力が無いか聞いた所、面白い事が分かった。



 天界、つまり天使達が、七聖賢の3人、レイ・セードー、ノーレル・クレッヒア、バルドラド・セブムス、他複数の勇者達の魂を保存しているかもしれないと言う事が。



「奴らは悪魔を殲滅する為の力を集めている。七聖賢等が持っていた聖具は全て天界から授けられた物。それを持つ七聖賢や、歴代の勇者達の魂を回収していた可能性は高い」

「ふむふむ」



 魂さえあれば後は器を用意してあげれば良いだけ。



 魔界と天界、其処へ行くにはどちらにも強敵が立ち塞がり、その先に味方候補がいる訳だ。



 ……もう少し力を付けてから行ってみよう。




 そんな、敵やら味方やらの話をしている内に、気付くと王都の草原へ到着していた。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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