第24話 悪魔の情報
第六位階上位
王都への移動の足は、即席の大型馬車ゴーレムで賄った。
戦闘後間もない荒地の大地は、潤沢な魔力を纏っており、ゴーレム生成に必要十分な魔力を供給してくれた。
早くも遅くも無いゴーレム馬車は、車体にリッドが仕込まれている。
リッドのスライムボディが振動を全て吸収してくれているので、中々に快適な空間であった。
乗客は、僕、アルネア、白雪、ルカナ、ミルちゃん、リオン、レーベの7人。
レーベは大柄で歴戦の戦士と言った見た目だ。
赤い鬣、の様な髪と言い、盛り上がった筋肉と言い、鋭い目付きと言い、見た目からして異様に強そうである。
広い室内にそんなレーベがいても、僕含め他の子達が皆小柄なので、窮屈さは微塵も無い。
配置は、リオンと白雪が競う様に僕に懐いて来ており、その隣にルカナ。
ミルちゃんとアルネアは立ったまま。
そして僕の正面に、レーベがどっしりと構えている。
さて、情報収集と行こうか。
◇
差し当たって気になるのは『ルヘーテの血盟』。それから、『獅子頭の悪魔王』と『他の悪魔王』の詳細。
「最初に『真の悪魔王』について聞かせて貰おうか」
「相分かった」
幸い今此処には、
賢者と共にいたミルちゃん。
様々な事情を知っている様なそうで無い様なアルネア。
現代の悪魔事情を知っているルカナ。
古い時代の悪魔事情を知っているレーベ。
などなど、情報源がいる。
リオンと白雪は……まぁ、放置で。
「人間の歴史上では、『真の悪魔王』は七聖賢によって討たれた。とあるけど、其処の所はどうなのかな?」
現状僕が知っている悪魔の強者は、
『真の悪魔王』
『強欲の魔王・ディアリード』
『獅子頭の悪魔王・ルヘーテ』
『山羊頭の悪魔王・ナリファン』
『魔竜の悪魔王・ベルゴ』
『淫魔の悪魔王』
『巨人の悪魔王』
『堕天の悪魔王』
この8体。
その内、斃されたと言われているのは『真の悪魔王』と『魔竜の悪魔王』のみ。
敵の情報は確りと知っておかなければなるまい。
「真の悪魔王と言うとディアリードの事か、奴は生きている」
「ふむ」
やはり、真の悪魔王がディアリードだったか。
「彼の悪魔は、魔界から追い出された悪魔を併合し、その勢力を大きく増している」
其処らへんは、ルカナが持っていた情報通りだ。
魔界から追い出されたと言う点は知らないが、多方面から大量の悪魔を集めて使役している。
「ディアリードの元には今、我らルヘーテを除く4体の悪魔王がいる」
各種悪魔王の詳細については、レーベも知らないらしい。
唯一少し知っているのが、父である獅子頭の悪魔王、アルギバエ・ルヘーテである。




