第11話 配下の確認 二 古参組
第六位階上位
続いてドレイクロード・亜種に進化したモルド。
大きさは見上げる程の巨体。
ざっと見てイェガよりも少し大きいくらいだ。
形状はミルちゃん《獣型》と似ているが、翼が無い。
色は少しくすんだ銀色で、多分次の進化でシルバーになるんじゃなかろうか?
ネロとウルルは、先の確認通り、銀の巨狼と三つ首の魔犬だ。
ウルルは空歩スキルを取得しているので、空を走る事が出来る。
ネロは、ガルムの時から変わらず黒炎のブレスを吐く事が出来る。
ただし、能力が強化されており、今は『地獄の業火』と言うスキルになっている。
ネロ配下のワンワン軍団は、七体の犬魔王が、それぞれの属性に特化した犬型魔物の正当進化。
ケラウノスドックは、体を雷へと変じる事が出来る魔物で、普段は静電気でバチバチしている黄色っぽい犬である。
彼らは大きさを自由に変えられる様で、一番小さくなると、大体小型犬と中型犬の間くらい。
彼らの一番の攻撃方法は、スキル『神鳴り』。
全魔力を使用し、一条の雷霆となって突撃する攻撃だ。
魔導生成なら、全魔力を使用すると言う事はイコール特攻であるが、彼らはしっかりとした体があるので、突撃後はシュタタッと逃げれば良いのである。
聖天狗は、真っ白な体毛と翼を持ち、額に青い珠が付いている犬の魔物。
馬よりも大きく、エルフ達の話通りなら聖獣らしい。
強力な聖属性のブレスを吐く事が可能で、回復魔法も使える。
戦闘力はかなり高い筈だ。
続いて、小大精霊兎、うさーず。
これまでの進化同様に、精霊獣として更なる高みに登った様である。
以前の精霊化ではシルエットのみの人型だったが、今はほぼ完璧な人型になれる様になっていた。
無地で色別のワンピースを着用した、属性別の肌色を持つ、兎耳が付いた6人の少女。
それぞれの性格が見た目に反映されている様で、吊り目の子もいるし垂れ目の子もいる、髪の長さもそれぞれで少し異なっている様だ。
次は兎繋がりでメロット。
彼女は、相変わらず眠たげな表情で玉座に腰掛けていた。
やはり、王権の象徴シリーズの装備をメロットに渡したのは正解だった。
基本的に体を動かして戦う僕では、この装備セットを十全に使う事は出来なかっただろう。
メロットは、自ら動いて戦う系統のスキルを全く持っておらず、その殆どは、魅了、支配、使役である。
戦闘スタイルは、正に召喚術師の鏡と言えるだろう。
更に、どうやら僕と直接魂合した影響が出ている様で、魔力操作能力や思考速度などが、僕に準じている。
言うなれば相似形、または下位互換。
メロットは僕の配下の中で最も指揮官向き。僕の変わりに配下を統率出来る者の筆頭だ。
次点はウルル、氷白。
次は、人型繋がりでサンディアとレイエル。
サンディアは、相変わらず楽しそうに剣を振り回している。
種族的には王級であり、感じられる力は、家出ヴァンパイア一号のアスフィンより一回り下と言った所。
能力は、操影、操血、使役、どれも自在である。
レイエルは、戦力的にはレイーニャと同格だが、知識の無さ故か、見習いっぽさが滲み出ている。
まぁ、魔法使い型に進化している分、他の子達よりも記憶力や応用力などの知能が高い筈なので、機会があれば勉強させよう。
次は、ウリュ君。
召喚して現れたのは、青年であった。
取り敢えず、僕が最初に着ていた旅人風の服を装着させる。
光が薄れ、現れたのは、茶色の髪と瞳を持つ青年。
ウリュ君はルーベルとは違って知識を有しているらしく、古式の礼をしてみせた。
「御用命、拝聴致します」
「特に用は無いけど……そうだね……名前を付けよう」
「っ!? ……有難き幸せに存じます……!」
さて…………ラースで良いか。
「これから君の名前はラースだ、宜しくね」
「はっ! この身朽ち果てるまで、御身と共に……!」
ラース君はこう言う性格だったんだねぇ。
彼のスキル構成は肉弾戦闘に特化している。
体術、拳術、魔拳、魔闘。投擲スキルや精密動作などもあり、地味な強さがありそうだ。
後、レベル限界が外れた。
名前をつけたのが良かったのか、単純にラース君がそう言う性質だったからか。
まぁ、強くなる分には良いのである。
三巨像さん達は、先に確認した通り、聖天銀製の巨像だ。
能力的には、ラース君と同じで地味な強さがあり、巨体特有の重量と魔力保持量を持っている。
体が金属なので物理的な手段での討伐は難しく、中々の戦力であると言えるだろう。
アンデット襲撃以前の配下、古参組の最後は、ドラミール。
銀竜王のミルちゃんである。




