第19話 迷宮作成と装備の鑑定
第六位階中位
4部屋目の魔物は、アイアンゴーレムを加工し騎士風にして魔剣をもたせた物。
剣のみ魔鋼製である。
4部屋あるので各部屋毎に基本の4属性を揃えた。
合計28,800DP。
続いて、8つある5部屋目。
魔物は、『キリングドール』と『ナイトドール』。
キリングが7,500で2匹、ナイトが7,000で4匹。
一部屋で43,000DP。8部屋で344,000DP。
キリングドールは、木製の体に多数のギミックが仕込まれた殺戮用の人形。
ナイトドールは、図体のでかい人形で木製の大盾と鉄製の剣を持っている。
残額は概ね20万DP。
次に、2つある6部屋目。
出る魔物は『四腕の魔法騎士像』。
2部屋で14,400DP。
そして最後、ボス部屋前の大部屋に『ビックアイアンゴーレム』を……置こうとしたが、値段が80万近くだったのでやめにして。
鉄を3トン180,000DPで購入して、ほんの少し小さいサイズのビックアイアンゴーレムを作った。
それを三面六臂の戦士像にし、基本の四属性に加えて光と闇の魔剣を装備させる。
魔剣は各属性毎に違う魔法陣を刻んだ。
火の剣には『ファイアウェーブ』と言う広範囲魔法を付与する。
これは下位の範囲魔法で、威力自体は低いが効果範囲が異常に広く、草原や森などで連続使用すると辺り一面をほんの一瞬で火の海に変えられる、禁術指定の魔法である。
この魔法をカスタマイズして、剣を振るった先にのみ火の波が出るようにする。
それによって無駄がなくなり、威力が格段に向上した。
水の剣には『ウォータージャベリン』を付与。
剣の一振りで追尾する槍が最大4本射出される。
風の剣には『タービュランス』。
剣を振るうと小さな竜巻が発生し、射線上を蹂躙する。
土の剣は『クリエイト・ゴーレム』。
土のゴーレムを最大10体生成出来る様に調節しておく。
光は『フラッシュライト』と『ショックウェーブ』をくっ付けた、命名『スタンライト』。
魔法防御のある装備だと効果があるのは視覚のみだが、両方無い場合は満足に歩く事も出来なくなるだろう。
闇は『ブラックミスト』と『インサニティソウル』をくっ付けた、命名『アビスミスト』
闇属性の黒い霧で、死神の闇に近似した魔法だ。
死神の物と比べると濃度は低いが、ただ目が良いだけでは見通せない闇を作る魔法である。
その上、闇の霧を吸えば様々な状態異常になるおまけ付き。
これらの魔剣は、全て所持者から自動で魔力を吸収する仕様になっているので、発動を念じるか指定の式句を唱えれば誰でも自在に魔法を放つ事が出来る。
像自体には『自動修復』『剛力』『硬化』などの魔法を付与してある。
魔力貯蔵用に偽装核を使っているので、かなりの魔力保持容量を誇っている。
魔力切れの心配はしなくて良いだろう。
尚、売価は350万DP也。
消費魔力7割の大作だ。
鋼鉄獅子は、鋼で出来た巨大な獅子の魔物で、売価が240万だった。
…………うん。問題ないよね。
余った2万DPは、傀儡の最下位周辺にあった『チェス・ミニマムポーン』『チェス・ミニマムナイト』『チェス・ミニマムビショップ』『チェス・ミニマムルーク』を、無限生成で購入、一層の廊下にのみ発生する様に調整する。
値段は、18,000DP。
内訳はポーンが3DP、ナイトが4DP、ビショップが5DP、ルークが6DP。
そして、『チェス・ミニマムキング』10Pと『チェス・ミニマムクイーン』10Pを召喚した。
彼等は、数が集まると合体して巨大化する事が出来る能力を持っている。
正確には『チェス・ポーン』などが分裂した姿が彼等なのである。
最後に、残りのDPを使って各通路にネズミ穴を大量に張り巡らせ、彼らが自由に行き来出来る様にし、おまけで小さな空間を作って城の様な物を建てた。
此方は完全に趣味なので、なるべく死なない様に指示を出しておく。
数が増えたらプチ戦争ゲームをして楽しもう。
迷宮一層の構造、魔物の設置を終えたので、次は細かい設定。
各部屋のボスは自動で補充する様に設定し、騎士像達と鋼鉄獅子、チェスのキングとクイーンは蘇生する様にした。
ドロップは、蘇生の子達以外の魔石を確定で、後は少しずつ確率を弄って『魔鋼』『色金属』『魔導鋼』『属性金属』のインゴットが出る様にした。
騎士像達は、倒したら高確率で魔剣が出る様に設定。
チェス達は、『鉄のインゴット《極微》』や『ミニチュアスピア』『ミニチュアランス』などの武器が出る。
植物連中は……種が出る様にしよう。
経験値の分配は、人形と土のゴーレム達のレベルが変動すると困るので、その分はDPとして完全回収する。
これで一層の設定は完了だ。
次は二層、の前に朝ご飯である。
◇
本日、タク達、アヤ達、セイト達、アラン、メィミーは迷宮の徹底攻略をするらしい。
現時点で攻略済みの迷宮は、『訓練窟』『四属性迷宮』『光、闇の迷宮』の7つ。
今日中に、火山、海、森、洞窟、の4つを攻略するつもりの様だ。
食事後、皆の装備を鑑定した。
詳細鑑定スキルを取得した事で、装備に付与された能力が分かる様になったからだ。
先ずはタクの装備。
結晶大王蟹の蒼双剣は、『切り裂け』と唱えると、双剣に強力な斬属性が付与され、剣が蒼いオーラを纏う。
一度発動させると、その後はいつでも発動や起動と念じれば能力を発動させる事が出来る様だ。
武器に込められた魔力が切れると停止するので、武器に魔力を補充する必要があるだろう。
結晶大王蟹の守護鎧は、『守護せよ』と唱える事で全身に硬属性の蒼いオーラを纏う事が出来る。
此方もいつでも発動可能で、装備の魔力が切れると停止する。
次にセンリ。
古の不死賢王の闇骨剣は『蝕め』と唱えると刀身に闇色の魔力が現れ、切り裂いた相手のオーラが接触した部分からオーラの侵食が始まる。
侵食された部分は、闇骨剣からの攻撃に脆弱になり、肉を裂かれるとオーラが体内に侵食し、魔力の流れに乗って全身を蝕む。
次、ユウミ。
ユウミの武器は清浄なる杖から進化して聖なる杖になっていた。
現段階ではただの強い杖である。
ミサキとケイの武器は、特におかしな部分は無い。
続いて、セイトのパーティー。
セイトの装備。
剣は、ユウミと同じで聖なる剣になっていた。
白竜王鱗鎧は、『竜化』と唱える事で装着者が竜人の様な姿になる。
尾と翼、鋭い爪の様な物が現れ、頭部は、元々竜っぽかった頭鎧がほぼ竜と同じ様な形状に変化する。
飛行も可能らしいが、魔力の都合上切り札なので、移動用には使えない。
マガネは盾が聖なる盾に変わり、剣は『セイクリッドクロス』と言う光属性の遠距離攻撃を放つ事が出来ると分かった。
マヤの杖、結晶大王蟹の虹光杖は『出でよ』と唱えると、マギクラフトのクリステア・クラブが召喚される能力がある様だ。
クリアは特に無い。
続いて妹組。
アヤは、アランも同じだが、自動発動型の強化能力である。
敵を切るなり大気中から吸い取るなりして魔力が一定量溜まると発動可能になり、所持者が望むと能力が発動する。
その能力は『聖光』と『狂戦士化』だ。
ミユウの剣は、『竜の牙よ』と唱えると刀身に竜属性が付与される。
同じく、ルーベルの武器も『竜の爪よ』と唱えると刀身に竜属性が付与される様だ。
双子は、キョウカの黄泉の導杖が『従え』の言葉でアンデットを使役する事が出来、リッカの不死魔導士の闇杖は『闇よ』と唱えると『マギクラフト・ダークスピリット』が4体召喚される。
従える事が出来る量や質は、武器の性能と所持者の能力次第で、感覚的にはレベル100程度なら何とか使役出来るかもしれない。
ダークスピリットの方は、所持者の力量次第で召喚されるダークスピリットの数と質が変わり、リッカの能力ではレベル40が4体である。
ユリちゃんは変わらず。
皆の防具は殆どが鉄製だったので、魔鋼製に変質させ、幾らかの補助能力を付与した。
これにて皆の装備の確認は終わりだ。見た限りまだまだ奥に何かありそうなのもあるが、取り敢えずここまでにしておく。
感覚的には召喚系の装備がかなり強力に見えるね。




