第11話 進化の時
第五位階中位
待つ間にやれる事は少ないが、無い訳ではない。
片手間に『念力』で魔石を合成しつつ、配下の皆を進化させる事にした。
早速本を取り出し、ページをめくる。
先ずはウルル。
『ムーンウルフ』であるウルルの進化先は、グレータームーンウルフ、シルバーウルフロード、上位狼人亜種。
『グレータームーンウルフ』へ進化させた。
進化したウルルは、体がふた回り程大きくなり、更に強そうになった。
何故か甘えて来なかったので、僕から顔に飛びついて撫で回す。
尻尾がブンブン振られているので、少しツンデレになってみただけだったらしい。
続いてうさーず。進化先は、各種精霊兎。
『火精兎』『風精兎』『水精兎』『土精兎』『闇精兎』『光精兎』の6種で、もう一段進化出来る様だったので進化させた。
種族は『上位精霊兎』。
リッドは『グレータージャイアントメタモルスライム』に進化し、アイは『グレータージャイアントデッドリーポイズンスライム』に進化した。
メロットは『上位誘引兎』を経由して『メロウラビット』へ、イェガは『ウェポンゴーレム』に進化した。
これで最古参の皆が進化した。
次。
ネズくんからカピくんになり、今や鋭い鉤爪を持つ大型の齧歯類になった彼は『ラーグラーキング』へ進化した。
サンディアはただの『吸血鬼・亜種』から『吸血鬼・貴種・亜種』に進化。
蟹のクリカと蜥蜴のモルドは進化せず、蜘蛛さんは『グレーターナイトメアスパイダー』へ進化した。
レイエルは『フロッグアークウィザード』から『フロッグワイズマン』に進化し、種族の上ではレイーニャに並んだ事になる。まぁ、知識が足りないのでまだまだ及ばないが。
『ガルム』のネロは『オルトロス』へと進化し、配下のワンワン軍団は、7匹の『ドックロード』が『ドックエンペラー』へ、41匹の白ワンワンが『シャイニングドック』もう41匹が『白天狗』になった。
天狗と言えば神仙の類だが、よもや本当に天狗になった訳ではないだろう。
おそらくだが、白くて空を飛ぶ犬ではないだろうか?
そこはかとなく期待しておく。
更に進化の時は続く。
三巨像さん達だが、彼らは真銀の体から、聖銀の上位である天銀へ進化し、召喚可能時間の制限が大幅に改善された。
3日くらいは外に放っておいても大丈夫な程の魔力保持容量があるらしい。
ドラミールことミルちゃんはレッサーが抜けて『シルバードラゴン』になった。
次に、アンデット組。
アッセリアとルーレンはそれぞれ『ヘルガーディアン』と『エルダーリッチ』へ、その配下達は『デスガーディアン・ロード』と『リッチ・ロード』になった。
続いて新入りアニマルズ。
鷲君は変化なし。
四熊も変化なし。
鹿君達は、ジャイアントディアーが『ギガントディアー』へ。
プレスディアーが『グレータープレスディアー』を経由して『グラビティディアー』へ。
ライジングディアーが『空鹿』へ。
ファンタズムディアーは『ファントムディアー』を経由して『幻霧鹿』へ。
グレーターチャージディアーは『チャージディアー・ロード』を経由して『猛撃群鹿』 へ。
レッサーリゼルコルンはレッサーが取れて『リゼルコルン』になった。
猪君達は、二匹のジャイアントボアは変化なし。
ニードルボアは『ソーンボア』へ。
メタルボアは『マナメタルボア』へ。
グレイトファングボアは『アークファングボア』へ。
バレットボアは『ライジングボア』へ。
クエイクボアが『アースクエイクボア』へ進化した。
蛇君達は、鬼獄蛇が『ナーガ』へ進化した。今後鬼獄関係で進化する物と思っていたが……レベルが足りなかったかな。
レッサーリトルヒドラは進化先が『リトルヒドラ』と『ズメイ』とやらだったので、『ズメイ』の方へ。もう一段進化出来たので『アークズメイ』に進化させた。
フォレストバイパー・ロードは『森海蛇』と『ヴィーヴル』だったので『ヴィーヴル』へ。
ジャイアントスネークとジャイアントバイパーは変化なし……巨大化する方は進化が遅い傾向にある様だね。
続いて狐君達、ジャイアントフォックスは『ギガントフォックス』へ。
ファンタズムフォックスは『グレーターファンタズムフォックス』へ。
ブレイジングフォックスは『フレイムフォックス』へ進化した。毛並みも良くなってる筈だから後でもふろう。
次に、新入り狼ズ。
二匹いるウルフロードは、嵐を纏う烏賊を倒した影響か青と紫に進化出来る様になっていたので『ブルーウルフ・ロード』と『パープルウルフ・ロード』へ、もう一段進化させ『ブルーウルフ・アークロード』と『パープルウルフ・アークロード』へ進化した。
狼亜人は『狼人』を経由して『上位狼人』へ。
グレーターフォレストウルフは『フォレストウルフ・ロード』へ。
アサシンウルフは『アサシンウルフ・ロード』へ。
そして、リトルヒロインウルフは『ヒロインウルフ』へ進化した。いよいよヒロインになった彼女に一体何があったと言うのか。
続いてゴーレム達。
50体のワーカーゴーレム達は、それぞれの上位『グレーターワーカーゴーレム』へ。
30体のソルジャーゴーレムは、『グレーターゴーレムソルジャー』へ進化した。
ゴーレムガーディアンは『ゴーレムパラディン』、ゴーレムスカーレットナイトは変化なしだ。
次が、白雪配下の三体。
狼君は『スノーウルフ・アークロード』に進化しており、雪だるま姉さんは『雪精人』になっていた。
冬将軍一号は勝手に変形したらしく、一号が抜けて『冬将軍』になっていた。
……一号が気に入らなかったか。
『命名』スキルを使ってそっと名前から一号を消しておいた。
他数名は、白雪、レミナ、レイーニャは変化なし、スライムエンペラーも変化なしで、ジャイアントトレント亜種さんは……『樹精霊』に進化していた。
……会いに行った方が良いよね。
◇
進化させたので色々と確認したい所だが、マヤが戻って来たので移動を開始する。
「……? …………??」
進化して一段と大きくなっているウルルを見上げ、両目をこすっては首を傾げるマヤを、お姫様抱っこしてウルルに乗せた。
「しっかり掴まっててね」
「……酷い、初めてだったのに」
「……」
振り返って無表情でマヤを見詰めると、視線を逸らし口で『てへっ』と言った数秒後に、そっと僕の腰に手を回した。
そんなマヤの額に唇を落とす。
「……え……え、ええ」
「……」
……まぁ、そんな乙女チックな性格では無いだろうにとは思うが、あんまり横暴を繰り返すと不満が溜まる物。
マヤはセンリやユウミ、アヤ達と違って調整していないので、撫でるよりも衝撃を与える事を優先した。
仄かに頰を染めるマヤを尻目に、ウルルは歩き出し、僕はメニューの空腹度を確認した。
どうやら例のタブレットが効いている様で、空腹度は全く減っていない。
「……むぅ」
「?」
小さな唸り声が聞こえ、マヤは両腕を僕のお腹に回して全身で体を密着させて来た。
マヤの両手の無名指に嵌められた指輪が僕の脇腹を抉って擽ったいのでやめて欲しい。




