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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第一節 草原の攻略

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第22話 vs.ロックアーマークラブ

第三位階中位

 



 ロックアーマークラブは砂の中から立ち上がり、此方を視認すると歩脚を動かし背を向けた。



 これには僕らも驚いて左右に散開した。


 アーマークラブは強靭な歩脚ともう1つの力を使い、その重量を感じさせないスピードで飛び跳ねて離脱、逃走する。


 それが此方に背を向けると言う事は……つまりそう言う事だろう。



「おい! セイト! マガネ! 避けろっ!!」

「え?」



 しかし、回避行動を取っていないのが三人。


 タクの呼び掛けに反応したが、もう遅いだろう。彼等にこれがアーマークラブであると言う情報があれば、もう少し反応は違った物になっていたかもしれない。まぁ見た目で分かるとは思うが。


 前方にいたセイトとマガネの二人は背を向けたヤドカリへ向かって突き進み、僕等の動きに気付かなかった。


 マヤはユウミに続いて避けたが、一番後方にいたクリアは散開した僕等を見て目を白黒させて慌てている。

 戦い慣れしていない一般人の反応であり、何より致命的な隙だ。



「なっ!? ぐぅぅ!!」

「がっ!?」



 突如弾かれた様に此方へ飛び込んできた大岩に、マガネは咄嗟に大盾を地面に突き刺し受け止めようとした。

 しかし、地面が砂地だったのも影響してか、その威力を幾らも減衰させない内に吹き飛ばされた。


 セイトはそれに巻き込まれマガネ共々すっ飛んで行く。



 地面と水平に吹き飛ぶなんて尋常の威力ではない、それを可能としているその力が、大ヤドカリが離脱する際のもう1つ、魔力の力だ。



「きゃ!」



 そんな声をあげたのはクリア。余りに驚き過ぎてすっ転んだらしい。まぁ、避けられたので結果オーライ。



 問題は直撃を受けた二人だ。


 幸いな事に大岩の下敷きになる事は無かった様だが、その威力を前にセイトは剣を持っていた腕が折れているし、マガネは盾が大きく凹みそれを支えようとしていた両腕が酷く折れ曲がっている。


 死んではいない様なので問題なし。



「タク! センリ! 二人を下げて、クリアは回復! ユウミとマヤは距離を保って奴に近付かない様に!」

「「「了解!」」」

「は、はひぃ」

「……分かった」



 取り敢えずの指示は出した。


 ちょっと突っついて見るつもりが手痛い反撃を受けてしまったな。


 問題はどうやってあれにダメージを与えるか、タクやセンリの持つ鉄剣だと岩を割る前に折れてしまうだろうし、ユウミとマヤの魔法攻撃は通じた様に見えない。


 かと言って本体を狙おうにも、硬いハサミで蓋をされ、攻撃が届かない。


 物理的な攻撃による討伐は現実的ではない。



 であればどうするべきか? うん、こうしよう。



「マヤ、魔法は後何回使える?」

「……ファイアなら10回くらい……」

「ならヤドカリのハサミを狙って」

「……了解」



 岩から這い出てヤドカリが動き始めた。もう一度あれで動きの鈍い二人を狙われたらたまらない。



「タク、センリ、取り押さえて!」

「おう!」

「任せて!」



 打てば響く様な反応の良さである、僕はそれに先んじて大岩の上に飛び乗った。



 魔力で術式を作って肉体を強化しているなら、その魔力を乱せば突撃攻撃は出来ない筈だ。


 腕を通して魔力を波の様に送り込む。すると、その妨害を嫌ってか僕をふるい落とそうと暴れ始めた。好機(チャンス)だ。



「脚を!」

「ぜぁ!!」

「はっ!!」



 僕が声を掛ける前から動き出していた二人は、ヤドカリの比較的柔らかい関節部分を切り落とす事に成功した。


 その代償で、蟹を相手にして脆くなっていた二人の鉄剣は折れてしまったが、充分な戦果である。



 慌てた様に岩に引きこもるヤドカリ。入口を大きく硬いハサミで塞いでいる。


 後は持久戦だ、マヤの火魔法でハサミを脆くして、セイトの硬い剣で砕く。最後に無防備なヤドカリを引き摺り出して終わりである。



 勿論、想定される酸弾は僕の魔法妨害で可能な限り封じる、後気を付けるべきはヤドカリの素の怪力。


 まぁ大丈夫だろう。






「はぁはぁはぁ、勝った……?」

「ぜぇ、はぁ、死ぬかと思ったですぅ」

「………………」

「……強敵だったな」



 あの後、ハサミを破壊されたヤドカリはあろうことか大岩を捨て、浜を走り回った。


 僕の魔法妨害は触れていないと出来ないので、酸弾が雨あられと降り注ぎ大変な目にあった。

 特に鈍臭いクリア。



 タクとセンリが全ての脚を破壊し、セイトの剣で胴体を串刺しにされて地面に貼り付けられ、僕が抑え付ける事でようやくヤドカリは動きを止めた。



 そしてセイトのパーティーは油断し切っているのだ。


 ……僕も、流石にもう抵抗出来ないと思うが、確実に死ぬまで一応警戒はしておく。



「タク、(とど)めを」

「ああ」



 剣を構えるタクが近付くと、ヤドカリは一際大きく暴れ、体液を撒き散らし——



「終わりっと」



 ——タクの剣で命を断たれた。




《《【探索(フィールド)クエスト】『四体のボスを討伐せよ』を『匿名』がクリアしました》》



《【探索(フィールド)クエスト】『四体のボスを討伐せよ』をクリアしました》



《《


探索(フィールド)クエスト】

『四体のボスを討伐せよ』


参加条件

・ボスを討伐する



達成条件

・四体のボスを討伐する



失敗条件

・無し



達成報酬


参加者報酬

・スキルポイント3〜5P



全体報酬

・新スキル解放

・フィールド制限解除


》》




探索(フィールド)クエスト】

『四体のボスを討伐せよ』


参加条件

・ボス『ワイルドドッグリーダー』『ホーンラビット』『ビックスライム』『ビッグアーマークラブ』いずれかの討伐。



達成条件

・ボス『ワイルドドッグリーダー』『ホーンラビット』『ビックスライム』『ビッグアーマークラブ』全てが討伐される。



失敗条件

・無し



達成報酬


参加者報酬

・スキルポイント5P



参加者貢献度ランダム報酬

貢献度41%ーー83%

・スキル結晶『気配察知』×3

・スキル結晶『索敵』×3

・スキル結晶『隠密』×3



エクストラ評価報酬

全討伐参加

個体名『レイーナ』との友誼

個体名『エスティア・ルベリオン』との友誼

ボスの進化個体『ビッグホーンラビット』の討伐

ボスの進化個体『ロックアーマークラブ』の討伐

ボスの進化個体『ビッグポイズンスライム』の捕獲

・スキルポイント16P

・スキル『友誼』

・スキル『親愛』



全体報酬

・新スキル解放

・フィールド制限解除





 何やらたくさん出たが、此処で重要なのは『フィールド制限解除』だろう、波乱の予感だ。



 

・草原の攻略 完

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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