AS 双剣使いタクの闘い 【Episode.1】 β島の闘い 五十七
第三位階上位
ふと、視界が戻り始めた。
同時に身体中に走る鈍痛が思い出した様に現れ始め、それを堪えながら地面に手を付いて起き上がる。
「っ……はぁ……ん?」
「ん、ぅん……」
何やら地面が柔らかい、そう思った瞬間、今朝の事故がフラッシュバックした。
「っ!?」
「……うぅん……タク君?」
咄嗟に痛む身体を無理やり動かしてその場から離脱した。
ちょうどそのタイミングで、俺の下にいたらしいアマネさんが目を覚ました。
……あ、危なかった……。
「……タク君、今私に——」
「——おっと、皆起きてきたらし——」
「——覆い被さって何をしてたのかしら?」
「…………」
「…………」
「…………」
…………お、おい、アラン、寝たふりするなっ。
「……じ、事故だ」
「そう、タク君ってそう言う人……いえ、覚えておくわね」
「誤解だっ! ほ、本当に事故なんだ!」
「ふふ」
くそっ、分かってて言ってやがる。
「うう……はっ! 復活です!」
「うぅん、おー、今目が覚めたぜー」
「はぁ……気絶は本当に……? 何かあったんですか?」
「タク君が——」
「——なんにもねぇからな?」
んな馬鹿な事に付き合ってられるか。
取り敢えず全員の無事を確認したので、視線を亀の方へ向ける。
視界に映ったのは頭部がバラバラに破裂して息絶えている亀のモンスター。
……どう見ても死んでやがる。
亀に近付くと、その身にナイフを差し込み解体した。
ドロップ品は、土精晶、フォートレストータスの堅甲、亀宝石《黄玉》、亀宝石《蒼玉》、亀宝石《紅玉》、亀宝石《翠玉》。
幸運スキルのおかげか、ドロップ品の量が増えている。
周囲を見回すと、亀が消えたのがトリガーになったのか遠くに祭壇と迷宮核が、昇降機の真ん中に宝箱が現れた。
痛む身体をおして迷宮核を回収し、午前と同じく宝箱の近くに集まっていた皆の元に行く。
「んじゃあ開けるぜ」
アランはそう言うと、黄色い宝石で彩られた宝箱を開いた。
「キンキラキンです!」
「これはトパーズですね」
「ふふ、此処まであからさまだと達成感があるわね」
中に入っていたのは、ユリちゃんの言葉通り、トパーズと思わしき黄色い宝石やその宝飾品、そして大量の金貨や銀貨に延べ棒、金とトパーズで飾られた剣。
アマネさんの言う通り、こうまであからさまに財宝って言える物を前にすると達成感があるな。
そうこう考えている内に、地面が眩い光を放ち始めた。
さて、次はどうすっかな?
◇
《《【迷宮クエスト】『土の迷宮』を『匿名』のパーティーがクリアしました》》
《【迷宮クエスト】『土の迷宮』をクリアしました》
《《
【迷宮クエスト】
『土の迷宮』
参加条件
・迷宮を攻略する
達成条件
・迷宮を討伐する
失敗条件
・無し
達成報酬
参加者報酬
スキルポイント1〜10P
》》
【迷宮クエスト】
『土の迷宮』
参加条件
・迷宮を攻略する
達成条件
・迷宮を討伐する
失敗条件
・無し
達成報酬
参加者報酬
・スキルポイント6P
参加者貢献度ランダム報酬
貢献度10%
・道具『土崩石』
・評価点+
エクストラ評価報酬
少数精鋭
囮
・スキルポイント5P
・スキル『誘引』
全体報酬
・評価点+
《レベルが上がりました》
光が薄れると、其処は公園の噴水前だった。
時間的に後4〜5時間くらいは皆でプレイ出来る筈だ。
入手した財宝を鑑定、と言うか査定して貰いその目録を見ると、この宝物箱にもロストレガリアと名のつくアイテムがあった。
失われし王権の王笏、能力は『魔力吸収《微》』『魔力譲渡《微》』『魔法適正《微》』『魔法耐性《微》』。
王笏はストレージ内での表記には各能力についている《微》と言う物が見えなくなっているので、装備は一々査定して貰った方が良いかもしれない。
売価が一番高いのはこれで、次点で『黄玉の宝物箱』。どうやら、この宝箱は見た目以上に物が入る仕様になっているらしい。
一応迷宮核も売却した。金繰りに困っている訳では無いが、ストレージ内の備考欄に売却用と書いてあったからである。
亀宝石は、やたらと大きかった宝石を四色全て使った腕輪に加工して貰い、それを五人分作って貰った。
加工費は宝石の余りを売却して払った。
四元素の腕輪
備考:宝石獣から取れた強い魔力を宿した宝石を使って作られたブレスレット。
装備者に火、風、水、土の四属性耐性を与える。
付与効果
《火耐性》
《風耐性》
《水耐性》
《土耐性》
《魔法耐性》
中々良いものが出来たと思う。




