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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第六節 大海魔の攻略

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AS 双剣使いタクの闘い 【Episode.1】 β島の闘い 三十二

第三位階上位

 



 三人が戻ってくるまでの間に取得したスキルは、いつのまにか増えていた『刀術』、『双剣術』、『双刀術』、合計で55Pで、残りは22P。


 後は、『回避』『防御』『受け身』『直感』の四つで20P。



 各自軽い準備時間を終えた様なので、そろそろ出発するか。



「……そろそろ出発しよう」

「そうだな」

「分かりました」

「行きましょう!」

「案内、お願いね」





 森の中を直進する事しばらく、出てくるウサギはアマネさんに矢で貫かれ、ユリちゃんに薙刀で切り捨てられ、セナに爪で切り裂かれた。

 中には奮闘するウサギもいた。


 そのウサギは額に角が生え、他のウサギよりも一回り大きかったのだが、初撃で回避間に合わず足に矢を受けて斬り殺された。


 合掌。



 そんなこんなで森を抜け、浜に辿り着いた。



「ふわ〜……人が一杯いますね!」



 森を抜けて見えて来た物は人の森。


 あと少しでイベントが発生するからにしては人が多い。



 良く見回してみると、広い浜の左右に逆茂木(さかもぎ)乱杭(らんぐい)が設置され、複数の武装した石像が待機していた。

 開いている真ん中には他より少し意匠が刺々しい石像が何体かおり、その先頭に炎の騎士が立っていた。


 プレイヤー集団はその左右、逆茂木と騎士の間か騎士の後ろに配置されている。


 前線が海辺から離れているのは、水中から攻撃されるのを恐れての事だろう。



 しかしこれは……。



「……何処に行けば良いんだ」

「前に行きたい所だがな……」

「此処まで密集していると難しいですね……」



 どうしたものかと頭を悩ませながら前線を見ていると、一番前にいた赤い騎士が此方に気付いた。


 俺を見てから手を振り、此方に歩き始めたので間違いないだろう。


 プレイヤー達は明らかに強そうな騎士が歩き始めたので何事かとざわめいている。

 騎士が進む先のプレイヤー達は騎士に場所を開け、人の波が切り開かれていく。



「……なんかこっち向かってきてねぇか?」

「……向かって来てますね……」

「凄いです! 人が退いてますよっ!」

「……タク君は何か知っている様ね」



 アマネさんはこう言った感情の機微を見抜くのが得意で、良く人を見ている。

 ほんと、鋭いよな。



「ちょっとな」



 それだけ答えると、皆よりも少し前に出る。



「よお、数日振りだな」



 目前まで歩いて来た騎士に声を掛ける。


 騎士は俺の肩に手を伸ばし、ポンポンと叩いてコクコクと頷いた。

 『おうおう、久し振りだなぁ、うんうん』みたいな感じか?

 親戚のおじさんみたいだな。



「?」



 騎士は肩を叩いた後、おもむろに俺の首元へ指を近付け、ネックレス、タリスマンを持ち上げた。


 三種類あるそれをざっと見た後、俺の後ろ、アラン達を見回して1つ大きく頷いた。


 一体なんだよ?



 騎士の不可解な行動に首を傾げていると、唐突に騎士が親指を立て、騎士の後ろ、最前線を指した。

 その後直ぐにビッと音が立つ様なキレのあるサムズアップをして来た。


 前に行けって事か?



「わ!? わわわっ!?」



 どうすべき困惑していると、騎士は身を乗り出して俺の背後に手を伸ばし、いつのまにか近付いて来ていたセナを捕まえて肩に座らせた。

 その後もう一度最前線を親指で指し示すと、セナを乗せたまま歩き出す。


 其処までやるなら行くしか無いか。



「……行こう」



 騎士に続いて歩き出すとアラン達も動き出し、最前線へと歩みを進める事になった。





 最前線にいたのは騎士達だけではなかった。



「よお、タク」

「お? コウキか」



 騎士達に混じって赤色の装備を纏った五人のプレイヤー。

 胸元には火の意匠が施されたネックレスが吊るされている。

 火のタリスマンだろう。


 武器の類も全体的に赤色で、火の迷宮を踏破したのは間違い無くコウキの一団だった訳だ。



「何? 知り合い?」

「あぁ、こいつがタクだ。タク、こっちはテルマだ」



 コウキに紹介されたのは、赤い髪をツーテールにしたつり目の女、身長は一般的にはやや低めだ。

 高身長のコウキと比べるとさらに小さく見える。



「ふーん、あんたがタク? ……ふん、足を引っ張る様なら蹴飛ばしてやるわ」



 凄く不機嫌そうにそう言ったテルマとやら。随分と上から目線だな。


 愛想悪く睨み付けてくるそいつから視線を外し、コウキを見ると、呆れ返った様に手で額を押さえ、大きくため息をついた。



「はぁ……テルマ、あまり俺に恥をかかせるな」

「わっ、ちょっと!」

「すまんな、タク。テルマのバカを許してやってくれないか?」



 コウキはテルマの頭をガシッと掴むと無理矢理下げさせ、わざわざ謝罪の言葉をかけて来た。

 別に気分を害した訳でも無い、さっさと謝罪を受け入れる。



 それから、お互いのメンバー紹介をした。



 つり目で不機嫌なのがテルマ、そのテルマを宥めている女がミヨ。

 他は、アランに装備の入手場所を聞いている語尾にゴザルを付けている忍者(ロール)の男が佐助、セナに装備の入手場所を聞いている語尾にニャを付けている猫(ロール)の女がネネコ。


 この合計五人がコウキのパーティーだ。


 各自の主な役割は、コウキが指揮官兼壁役(タンク)、テルマは遊撃の攻撃役(アタッカー)、ミヨが回復役(ヒーラー)、佐助が遊撃と索敵、ネネコは補助役(バッファー)らしい。


 因みに此方は、俺がアタッカー、アランもアタッカー、ユリちゃんもアタッカー、セナも一応アタッカー、アマネさんもアタッカー。


 ゴリ押しだな。




 軽く交流をしているとイベント開始の時刻が迫って来た。


 赤い騎士がいるから勝ったも同然だが、気を抜かないで行こう。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
― 新着の感想 ―
[良い点] 敵の攻撃なんて回避だ!回避できなきゃやられる前にやれ!!的なスタイル好き(脳筋
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