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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第六節 大海魔の攻略

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AS 双剣使いタクの闘い 【Episode.1】 β島の闘い 十九

第三位階中位

 



 ふと、気付くと夕暮れの公園、噴水前にいた。



 何か意識が途切れていた様な気がするのだが、思い出すに特に不自然な事は無い。

 ただ迷宮のボス、ゲイルタイガー(・・・・・・・)と戦い(・・・)勝っただけ(・・・・・)


 大方迷宮を突破したら自動的に此処に飛ばされる様になっていたんだろう。


 ゲーム起動の時も思ったが意識が途切れるのはやめてほしい。

 ユキなんかは特にこう言うのを嫌いそうだ。



「……おい、大丈夫か?」



 周りに倒れていた三人を揺するが、やはり状態異常の気絶は厄介だ、ちっとも起きる気配が無い。


 取り敢えず三人をベンチに運ぼう。



「うわ、軽!?」



 一番最初にセナを持ち上げたのだが、まるで羽の様に軽かった。


 身長はユキより少し高いが、元の体重はユキと同じくらいなのだろう。それに加えてレベルアップで俺のパワーが上がってるから驚く程軽く感じた訳だ。


 その後のユリちゃんも軽く、アランも容易く持ち上げる事が出来た。



 さて、起きるまでは掲示板で情報収集して——




《《【探索(フィールド)クエスト】『選別の試練:火の迷宮を踏破せよ』が発令されました》》



《《


探索(フィールド)クエスト】

『選別の試練:火の迷宮を踏破せよ』


参加条件

・火の迷宮を探索する



達成条件

・火の迷宮を踏破する



失敗条件

・無し



達成報酬


参加者報酬

・スキルポイント1〜5P

・貨幣:魔力100〜1000000



全体報酬

・評価点+



主な出現魔物

・レッサーファイアエレメント

・レッサーレッドスライム

・レッサーレッドゴブリン

・レッサーレッドゴブリンメイジ

・レッサーレッドホーク

・レッサーファイアイーグル

・プロミネンスイーグルの幻影



》》




「お、もう一個見つかったのか……」



 風の迷宮に続いて火の迷宮、これだと後は水の迷宮と土の迷宮で四つだな。



 掲示板を確認すると数時間とは言え幾らかの最新情報があった。


 それによると、火の迷宮を発見したのはコウキのパーティー……と言うか一団の様だ。

 以前は十何人だったのが今は三十人以上を率いているらしい。


 コウキは一種の天才、ユキに見劣りしないカリスマがある。

 ユキのそれは天然物だがコウキのは元来の性質に加えてガキの頃から鍛えられて来た感じだ。


 個人の戦闘力は桜庭姉妹の片割れと同等か。程々に鍛えられている。



 クエスト情報にもコウキの一団が得た情報が多い。

 面白い物だと、クエスト『荒ぶる森の破壊者』で黒い大熊と戦ったと言うのがある。


 20人を5人ずつに分けた4パーティーに加えて偶々近くにいた2パーティー、10人を加えた30人で熊を討伐したらしい。

 そのまま2パーティーを味方につけて南の海岸で蟹狩り、更にそこにいた1パーティーを加えて36人。


 このままどんどん味方を増やして行くんだろうな。



 火の迷宮が発見されたのは森の南東、風の迷宮は森の南西にあったので、もう二つの迷宮は北西と北東だろう。



「はっ!? 戻りました!」

「おう、お帰り」



 一番最初に目覚めたのはセナだった。


 まだ体の感覚が戻っていない筈だが、周囲をキョロキョロと見回している。



「はれ? 此処は公園ですか? ダンジョンはどうなったのですか?」

「あぁ、それは——」

「う、うぅん……厄介だな、気絶の状態異常は……」

「……全くです」

「皆、起きたか」



 二人は目を覚ますと頭を振って目頭を抑えた。



「セナ、大丈夫か?」

「はい! 慣れてますから」



 アランが頭を振りつつセナに心配気に声を掛けた。

 対するセナの言葉は、慣れてますから。と言う意味深な発言。


 目が見えず、音も聞こえず、匂いもしなければ体の感覚も無い。


 そんな状況を慣れている(・・・・・)って? ……まぁ、良いか。



「……取り敢えず、風の迷宮攻略完了お疲れ様。次は……どうする?」



 時間的には夕飯休憩だが、それ以前にアランとセナが今後もパーティーを組むのかってのがある。



「火の迷宮に行くんですか?」

「うーん、その前に夕飯が来るだろうなぁ、その後は消灯の時間もあるし……タク、悪いが今日は此処までだ」

「そうか」

「私は夜は行けますが……」

「二人じゃ迷宮は無理、か……」



 となると今夜はそれぞれソロ狩りかな。



「悪いな、また明日行こ——」

「——アラン」



 アランが明日もパーティーを組む事を確定してくれた所で、セナが声を掛けた。



「私の事は気にせず、ゲームを楽しんでも良いんですよ?」

「……まぁ、ぼちぼちな」

「……むぅ」



 ……この二人の関係はどう言う物なんだろうか? 兄妹と言う訳でも無いだろうし……恋人ではなさそうだが……。



「悪いなタク、取り敢えず今日は此処までだ」

「そうか、それなら解散だな。皆、お疲れ様」



 皆がログアウトして消えるのを確認すると、俺もログアウトした。





 リビングにはユキは居なかった。

 小柳家に行ったからだ。


 静かで暗いリビングを進み冷蔵庫を開けると、しっかり夕飯は準備されていた。


 商店街のパン屋で買ったと思わしき、スーパーで売っている様な既製品とは違って保存料が使われていないパンを使ったコロッケパン。


 相変わらず美味いそれと副菜を平らげ、風呂に入るなり歯磨きをするなり寝る準備を終わらせ、アナザーをプレイする。



 今日は迷宮探しだけだな。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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