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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第六節 大海魔の攻略

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AS 双剣使いタクの闘い 【Episode.1】 β島の闘い 三

第三位階中位

 



 報酬で手に入れたアイテムはストレージの中に入っていた。

 早速とばかりに塗り薬を取り出し、円筒状の容器に入った白っぽい薬を患部に塗ってみた。


 ステータスをみると緑のバーが僅かずつ回復し、傷跡も少しずつ赤みが引いて元に戻って行っているように見える。


 ……直ぐに回復する訳じゃないのな。



 治療を終えたのでスライムの死体に向き直った。


 アイテム欄の『解体(ドロップ)』を選択し、現れたチュートリアル的なメッセージボードに従い、刃物をスライムの死体に突き立てる。

 すると、スライムの死体がほんの僅かに光を放ち、消滅。ストレージにレッサースライムの液体と言うアイテムが追加された。


 こうやって素材を入手して行くんだな。



 処理も終えたので、最後に新しい装備品を『換装(チェンジ・イクイプ)』で装備する。


 左手の中指に現れたそれは、透明なクリスタルの小さな指輪。

 ストレージ内で見た説明によると、遺跡の売買で使う魔力を貯蔵させる事が出来るアイテムらしい。

 魔力ってのはつまりMPの事か。


 余剰魔力を自動的に貯蔵する機能もあるらしく、ステータスの端に現れた数字がほんの僅かずつ増えて行く。



 新しい装備に新しいスキル、回復系のアイテムも手に入ったし、幸先の良いスタートだ。


 この調子でどんどん行こう。





「お?」



 海目指して真っ直ぐに進んでいると、次の生物に遭遇した。


 ニワトリだ。



「コケッ!」



 間違い無い。ニワトリだ。


 木剣を抜き放ち近付く、すると。



「コケッーー!!」

「あ、おい!」



 それに気付いたニワトリは、森の奥へ走り去ってしまった。


 ……逃げんのかよ…………。



 そのまんまの野生動物の反応に、こう言う事もあるのかと呆れつつ、もしかしたらレアMOBだったかもしれないと少し後悔した。


 次はばれない様に近付こう……。



 その次に遭遇したのは、スライム二匹。


 見切りスキルのおかげか酸液を飛ばしてくる攻撃の予備動作を何となく察知出来る様になり、難なく一匹の水晶を砕いた。


 そして——



「終わりっと」



 広がらずに飛び掛かって来たスライムの水晶を擦れ違い様に叩き割った。



 入手したアイテムは、レッサースライムの核とレッサースライム液。



 どんどん行くぞ。





 偶に出てくるスライムを狩りつつ森の中を進む。



 森の中では時折鳥の鳴く声が聞こえ、小動物や虫を見掛ける。


 あれも狩りの対象なのか? それともただの小動物オブジェクトか?


 ……狩ってみりゃわかるだろうが……取り敢えずもう少し戦ってからにしよう。




 スライム狩りを続けながら森の中をしばらく進んでいると、



《レベルが上がりました》



「お」



 数十匹目のスライムを倒した所で、そんなメッセージが来た。


 ステータスを確認すると、レベルが2に上がっておりスキルポイントも3P入っていた。


 今のスキルポイントは14P、現時点で不都合な事は無い。必要になった時に必要な物を取得して行こうか。




 そんなこんなで進み、ようやく海へ辿り着いた。

 ……4時間は掛かったかもしれん。


 今いる場所は、浜辺ではなく崖の上。


 太陽の位置から考えて山がある方が北だ、山登りには色々と準備が必要だが……まぁゲームの中だ、死んでも問題無いだろう、北に進んでみよう。






「うわぁ……ユキが嫌がりそうな光景だな」



 スライムを狩りつつ、海岸に沿って森の端を進む事しばらく。

 どうやら、そうと分かり辛い様な傾斜がついていた様で崖はやがて岩場へ、そして砂浜に変わった。

 それと同時に森が少し浅くなり、遠目に反対側の光景が見える様になった。


 西日で空が赤く染まっており、そろそろ夕飯の時間。

 最後に森の先を見ておこうと進むと、其処には若草の生い茂る草原が広がっていた。


 時折地面がボコりと盛り上がり、その中から画像でも見た明らかに縮尺がおかしいミミズが這い出してくる様は、虫嫌いな所のあるユキが後先考えずに抹消しようとする事は断定的に明らか。


 最後に一戦()っておこうか。




 木剣を構え、一番近くにいた巨大なミミズに近付いていく。



 近くまで寄ってみると、これが中々に大きい。


 長さは分からないが、太さは人の首程はある。


 ミミズなのに何度も地上に顔を出すのは、ゲーム的に考えると当然と言えるが、現実的に考えると、おそらく呼吸する為。

 ミミズは体表の毛細血管から酸素を取り込むが、この巨体ではそれだと足りない筈、態々地上に顔を出して呼吸しなければいけないのだろう。


 表面はテラテラと光って気色悪い。環帯が無いからこれでもまだ子供なのだと分かる。


 取り敢えず一当てしてみよう。



「せっ」



 近付くと、どう言う訳か此方に気付いて振り向いたミミズ、その吸盤の様な口が付いた頭を横殴りに斬り付けた。



「っ!?」



 衝突の瞬間に鈍い音がなり、それと同時にミミズから霧状の何かが噴出した。


 慌てて回避したが、それを幾らか吸い込んでしまった。

 ステータスをみると、状態欄に『毒《微》』の文字が。


 それで思い出したが、毒性を持つミミズは刺激を受けると毒液を噴出すると聞いた事がある。それがミミズの迷信に繋がる訳だが、何とも……。



「……厄介な、ゴホッゴホッ……」



 咳まで出るのかよ。

 その上目も痛くなってきた。


 殴れば毒を出すなら、これに対応するには遠距離攻撃か顔を覆う防具、或いは毒そのものへの耐性が不可欠だろう。


 だが生憎と、耐性系のスキルはありそうだが無い、スキル取得に表示されていない。

 なので、投擲スキルを5Pで取得、落ちていた手のひら大の石を拾う。


 投石と言うのは古来より存在する攻撃手段。本来なら紐や布を使った投石器を使いたい所だが、今はそう言った物が無い、手で投げて戦うしか無い訳だ。



「さて、と……何処まで通じるかな?」



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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