第10話 スキルを取得しようか
※90万PV達成
第五位階下位
視界の端に表示させていた時計が良い時間になったので、読書を切り上げる。
「む?」
「おお、ユキ、気が付いたか」
開いていた情報を纏めて閉じると、目の前にティアの蒼玉の瞳があった。
お互いの服も、やけにはだけている様に思う。
…………まぁ、いっか。
「……おやすみー」
「む、そうか、体は任せろ」
パパッとログアウトすると、早速早めの夕食を食べる。
いつも通りの雑事をこなし、ログイン。
戻ってきた時には、服装の乱れは綺麗に整えられていた。
◇
貴族達は、マレビトに先んじて会場にいる必要がある。
そのしばらく後、マレビトが会場に入り、最後に王族が来て祝宴が始まる。
それまでは多少時間があるので、スキルの取得と確認でもしていよう。
新しく取得したスキルは、
『初級魔法紋学LV1』
『中級魔物学LV1』
『爪牙術LV1』
『俊足LV1』
『回復魔法LV1』
『水泳LV1』
『潜水LV1』
『水中機動LV1』
『料理LV1』
『鍛治LV1』
『細工LV1』
『裁縫LV1』
『木工LV1』
『石工LV1』
『武器生成LV1』
『防具生成LV1』
『農作LV1』
『牧畜LV1』
『治癒力向上LV1』
『照準LV1』
『射撃LV1』
『目利きLV1』
『命名LV1』
全部で190P。
続いて、スキル能力の拡張。
時計スキルは、新しくアラーム機能がつけられる様になった。5P。
地図スキルの方は、フレンドや配下の現在位置がわかる様になった他、魔物の位置もわかる様になった。10P。
合計で205P、残りスキルポイントは300P丁度。
後は臨機応変に使って行こう。
それぞれのスキル取得理由は、
生産系スキルが、錬金術の補助になるのではないかと期待して。
水泳や照準等の補助スキルは、今後必要になる可能性があるからと、武器の投擲を補助してくれそうだから。
目利きは、鑑定の前身ではないかと思って何と無く。
命名は、普通に名前を付けるのと何が違うのか気になって取得した。どうやら、既に付いている名前を変更出来るらしい。
スキルの取得条件についても、多少は分かって来た様に思う。
今回取得した中級魔物学は、初級魔物学がレベルMAXになって取得出来る様になった。
これと同じで、他の幾らかのスキルもレベルMAXにする事でより上位のスキルを取得出来る様になるのだろう。
スキルの能力に関しては、登攀スキルが良い例だろう。
登攀スキルと同系統のスキルに『木登り』スキルと『崖登り』スキルがある。
つまり、行動補助系のスキルには専門強化スキルと汎用強化スキルの2種類があると言う事だ。
その効果の程は似通っており、専門強化スキルの木登りを取得すれば、木登りが上手くなり同時に崖登りも少々上手くなる。その逆もまた然り。
汎用強化スキルの登攀を取得すれば、両スキルの特化には劣るものの両方とも上手くなると言う事だ。
更に付け足すと、各スキルには最低限の身体能力向上も効果に含まれている。
つまり、スキルは取得すれば取得する程強くなっていくと言う訳だ。
その上、大量にスキルがあれば意図せずともどれかが上がっていく。
しかし、身体能力を1向上させるスキルを10持つのと、身体能力を10向上させるスキルを10持つのでは話が異なる。
当面の目標は、性質上下級と分類出来るスキルを集めてレベリング。
レベルMAXになったら、新しいスキルを取得出来るかもしれないので期待しつつ、クエストをクリアして新しいスキルのスキル結晶を集めると良いだろう。
ここらでスキル結晶を取得出来そうな場所は、地底湖のダンジョンか南の洞窟の先、西の崖の上、霧の森、北の森の奥、東の海の先、くらいだろうか?
後は、各街の中で僕の知らないクエストが沢山ある事だろう、そう言った物を探すのも良いかもしれない。
取り敢えず、パーティーが終わった後は海に行こう。
鷲君に運んで貰う為に大きな籠を作って……万が一落ちた時の為に船の様な物も作っておこうか。
さて、そろそろ着替えて会場に向かおう。
「それじゃあティア」
「うむ、行こうか」
ティアの部屋から出る際に、ちらりと窓を見た。
そこから見えた空は、今にも雨が降りそうな曇天。
……折角のパーティーだ、雨にならなければ良いのだけど…………この天気じゃ無理だろうね。
実に幸先の悪い事だ。




