第23話 猫撫でただけ
第八位階下位
《【運命クエスト】『凶魔四皇:千鵺千夜』をクリアしました》
【運命クエスト】
『凶魔四皇:千鵺千夜』
参加条件
・千鵺の王を討伐する
達成条件
・千鵺の王を討伐する
失敗条件
・無し
達成報酬
参加者報酬
・スキルポイント10P
参加者貢献度ランダム報酬
貢献度100%
・武器『七夜語』
・武器『夜猫』
・防具『月蝕』
・スキル結晶『操影魔法』×5
・スキル結晶『呪術』×5
・スキル結晶『禍耐性』
・スキル結晶『深淵耐性』
エクストラ評価報酬
金月が輝く夜
ダンジョンマスター
撫で殺し×3
スキルポイント50P
・武器『鵺千夜煙管』
・防具『鵺千夜天尾』
・スキル『鵺千夜』
猫を撫でくり回し、くたばった猫を撫でくり回し、真っ黒になった犬を撫でくり回し、治療と呪詛返しと浄化を並行して行なっていると、満足した猫が逝った。
自由な猫である。
取り敢えずうちの猫と犬を治療しつつ、報酬を確認する。
先ずは武器、七夜語。
これは黒い装丁に金の満月が装飾された白紙の本である。
能力は、七つの神話、伝承を接続し、信仰の統合を図る事で、七つの物語を補強すると言う物。
七不思議の持つ力を当てはめた代物である。
その性質柄、闇系統への適性が高い。
与えるとしたら、今後七大罪の統括を任せる事になる予定のペルセポネに持たせておくのが良いだろう。
次に、夜猫。
同名の武器を吸血鬼から貰ったが、それと比べて一段優る武器だ。
一見して黒い刀であるこの武器は、心鉄に月心、皮鉄にオルダナとアダマンタイトの合金が用いられた神器である。
主な能力は、月光と暗闇から力を得る物。即ち夜に強い武器である。
刀を扱える者で適性が最も高いのはサンディアなので、サンディアに与えてしまおう。
次、月蝕。
これは黒いマントである。
そのものずばり、夜を紡いで織られた夜の神格を持つ神器であり、その能力は夜を操ると言う物。
まぁ、操影魔法の延長である。
贔屓では無いがサンディアに与えよう。
続けて、鵺千夜煙管なる煙管。
これは黒猫が持っていた煙管そのままで、普通に神器級の代物である。
だがなんかわざわざ所有者の設定が付けられて僕にされており、神格によって保護されていた。
勿論これを剥がす事は可能だが、わざわざする程でも無い。
タバコを吸う子はうちにはいないし、精々使うとしたら竜生九子の狻猊くらいだろう。
あれは香りや煙を好むからね。
一言いう事があるとすれば……僕タバコ吸わないって。
次に、鵺千夜天尾。
これは黒猫の尻尾である。
推定レベル700程の強大な力を秘めた代物であり、特段所有者設定は付けられていない。
強力な割に属性はフラットで、黒猫の個人属性が含まれておらず、扱いやすい良品であった。
ので、くたばってるうちの黒猫に突き刺して融合させた。
レイーニャもそろそろ次の段階に至るかもしれない。
最後に謎のスキル鵺千夜。
これは端的に言ってマーキングである。
夜猫神の神気がほんの少しずつ僕の内部に流入し、夜猫神の個人属性に霊合しやすくなる効果がある。
別段害は無いのだが……なんか凄い執着されているのをひしひしと感じる。
勿論やろうとすれば外す事は出来るが、収支的にはプラスになるので付けっぱなしで良いだろう。
今回も、中々に良い報酬であった。
次のタスクは、白雪一行のイベント攻略。
それまでの僅かな時間は、猫と犬を撫でて暇を潰す事とする。
◇
猫と犬を十分に労い帰還させ、神器の細かい調整なんかを程々に行なった所で、休憩所である。
今回のイベント会場の目的は、白雪達が新たに傘下に加えた怪物、デミレッサーリトルハバチュリオンの試運転だ。
先ずはデミレッサーリトルハバチュリオンと言う魔物がどんな魔物なのかを改めて確認する。
デミレッサーリトルハバチュリオンとは、これだけの弱体名が付きながらも、レベル250にして、氷の中位環境迷宮の裏ボスを張っていた傑物である。
その形状は、海に浮かぶ巨大な氷。氷山である。
内部にはアリの巣の様に、または血管の様に通路が張り巡らされ、その中心には心臓となるコアがある。
と言うよりも、心臓部分こそが本体であり、それ以外の氷は全て彼の者の手で生み出された魔氷の鎧である。
そんなデミレッサーリトルハバチュリオンは、分類上では亜精霊に当たり、エレメント系やその上のスピリット系の様に、物質化されたコアを持つ。
基本的に精霊と亜精霊では精霊の方が格上だが、コアを十全に利用出来ているのならば話は別。
事僕の領域内においては、精霊も亜精霊も然して差がある物では無い。
さて、そんなデミレッサーリトルハバチュリオンの主な戦闘方法だが、内に形成した迷宮に獲物を引き入れ、魔氷で作った魔物を嗾しかけると言う物。
つまり、まんま迷宮核と同じ働きをする訳である。
ただ迷宮核程のハイスペックではなく、地脈からエネルギーを吸えないので周辺からエネルギーを吸うし、魔物の形成は情報を得られた物のみ、即ち体内で殺してエネルギーとして分解した対象しか作れない。
まぁ、準迷宮型生物と言う訳だ。
そんなちょっと僕好みな所のあるデミレッサーリトルハバチュリオン君。
僕のおすすめに従い、白雪は4匹のデミレッサーリトルハバチュリオンを従え、それ以降は全てを先に捕獲した4匹に統合、エネルギー供給を行いつつ教育と訓練を施し、4体のハバチュリオンを完成させた。
そしてその4体は、黒霧をオブザーバーに合体。
4つのコアはそのままに統合核を形成、4つの塔と城壁に守られる氷の城へと変貌した。
本日はそんなもはやハバチュリオンでは無い物と白雪達による、ちょっとした試運転なので、魔改造は無しだ。




