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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十七節 ?????

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第12話 コンコン祭り会場はこちら

第八位階下位

 



 報酬の処理を終え、サンディアとクリカを帰還させた。


 ルーミラもエスカータも何も言い残さずに去ってしまったので、情報は何も得られず、次に向かう。


 解放された狐のプレート。


 つまり猫のプレートがこの迷宮のラスボスであると推測される訳だ。



 ちょうど良い猫いたかにゃーとレイーニャに想いを馳せながらプレートに触れる。



 飛ばされた先は、古式ゆかしい都。


 ルーミラの街が青と白を基調にした街だったのに対し、ここは瓦屋根の黒と漆喰の白がメインながら、随所に見られる鮮烈な赤が目立つ唐紅の都だった。


 そんな、海辺の街とはまた違った美しさを持つ街並みに、一層目立つ二輪の華。



誘淫狐 朱珠 LV710


優美狐 タマ LV710



 艶やかな赤い着物を着込んだ美女が朱珠。巫女装束の美少女がタマ。


 どちらも尾の数は9本。機体の性能はうちの子達とほぼ同格である。



 朱珠が見下す様に此方を見ているのに対し、タマはぺこりと綺麗な所作でお辞儀した。



「お待ちしておりました」

「妾のきっっちょぉーな時間を使ったのじゃから、それなりの理由があるんじゃろうの? ん?」



 実際どうやって待機してるのかは気になる所だが……多分世界を閉じて時間を止めたりしてると思う。

 よってそんなに待ってないかもしれないし、分体が実際に待ってるのかもしれないし、そこらへんは分からないが、神的にも得があるから此処にいる以上僕達の関係はイーブンである。


 僕は微笑みながら2人に応える。



「お待たせ」



 ウインクもおまけしてあげよう。



「心臓毛玉みたいになっとるじゃろ貴様」

「お気になされず」



 タマが朱珠を肘でどつき、微笑みながら応えた。



 ざっと見た所朱珠は歴戦の魔獣の様で、長い生の中で自然と鍛えられた乱雑ながら高質の魔力を持ち、その波長も細々と乱れ、癖が付いている。

 そう言うのを一つ一つ直して行くのが楽しいんだよね。


 特に竜みたいな生来の強者は癖も強い。大雑把に戦っても勝てるからである。

 朱珠にはそう言った竜に近しい特徴が見られる為、生育の過程であんまり強い魔獣と戦った事が無いのが分かる。



 一方タマは、高い戦闘技術を持つ者からしっかりと教育を受け、本人も弛まぬ努力で勤勉に学び、確実に一歩一歩力を付けてきた様で、癖は非常に少なく魔力の質も属性の純度が高い。



 歴戦の大魔獣である朱珠も良いモノだが、研ぎ澄まされた刃の如きタマも良い物だ。



 だが1番強いのは両者が混じり合った歴戦の一振り。


 大魔獣と言う土台で剣を編む。


 うちの子達の多くはそれが足りていない。



 さっきのルーミラにはその様な気配を感じたが、その辺朱珠はサボってるのだろう。

 弱くは無い。弱くは無いが、もっと強くなれるのに……曲がりなりにも亜神級の筈なのだからもうちょっと頑張って欲しい。



 ともあれ……では、彼女等に誰を当てるのが適正か?


 当然同じ狐達だ。


 取り急ぎ、迷宮狐の睡蓮とその娘の茉莉花。


 この2人だと大した抵抗も出来ずにボロ負け確定なので、続けて三狐。


 この機に三狐には名前を付けてあげる事にしよう。

 睡蓮と茉莉花同様に花の名前が良いだろう。


 フィジカル特化の九尾狐には(スミレ)、炎特化の浄炎狐には牡丹(ボタン)、幻想特化の夢冥狐には桔梗(キキョウ)と名付けた。

 まぁ、もう九尾になっているのでこれ以上は尾の数が減る物と予測されるが、花開く様に強くなってくれ。



 現れた5体の狐に対し、朱珠は不敵に笑った。



「ほう、わっぱが5匹……はぁ、子守りは斯様に面倒じゃのう。そうじゃ、タマ、お主がやれ」

「はぁ、この者の戯言はお気になさらず、嬲り殺して頂いて結構です」

「じゃあそうするね」

「おぉーい」



 ニコニコとそんな話をしているが、どちらかと言うと脅威度はタマの方が高い。

 嬲り殺す事になるのはタマの方だ。



 では、改めてこの狐達を見ていこう。



 まず、端的に言って、タマは朱珠が何らかの手段を用いて作ったクローン的存在だ。


 透けて見える朱珠の性格的に、作った理由は碌な物では無いに違いない。

 大方、自分の体が滅んだ時用のストックとかそんな所だろう。


 作り方は荒い物で、産まれたばかりの狐の赤子に固有因子を注入すると言う物。


 これは吸血鬼とかと同じ手法だが、吸血鬼のそれは洗練された術としての形を成しているのに対し、これは正に適当。


 当然適合出来ない者は死に、僅かに適性があっても大体が蠢く肉塊に変わり、それなりに適性が高くても因子の注入量によっては爆ぜる。

 一発成功はまずあり得ないので、沢山の狐が犠牲になった事だろう。



 さて、そんなある種親子の様な関係にある彼女等の性能を見ていこう。



 まず朱珠だが……流石は増殖系統の適性が高い種族故か、9本の尾に宿る狐火の力が強大だ。


 まぁなんやかんやで変化する物ではあるが、デフォルトの狐火は本体のレベルに比して一段二段劣る力しか持たない。

 だが、朱珠の尾には相当に強力な魂の気配が宿っている。


 まぁおそらくだが、自分が楽をする為に狐火の強化と育成に全力投球なのだろう。


 その戦闘力は、単体で推定700程度。


 即ち、朱珠本体が追加で9体いるのに等しい戦力だ。



 一方タマは、朱珠には劣る狐火の力を全て自分に集約させている。


 連携とか金月とかの要素を総合的に見て判断すると、レベルにして820相当の力を発揮出来ると考えられる。


 タマなら朱珠の全てを薙ぎ払えるだろう。



 どちらも狐系の魔獣としてはスタンダードな進化の極地である。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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