第12話 スライム祭り
第四位階上位
ポーションスライム LV15 状態:
ブラッドスライム LV20 状態:
アシッドスライム LV7 状態:
ホーリースライム LV8 状態:
ヒールスライム LV5 状態:
レッドスライム LV3 状態:
ブルースライム LV3 状態:
グリーンスライム LV3 状態:
イエロースライム LV3 状態:
ブラックスライム LV5 状態:
ホワイトスライム LV5 状態:
アイススライム LV8 状態:
ブロウスライム LV26 状態:
スラッシュスライム LV23 状態:
ピアーススライム LV22 状態:
マジックメタルスライム LV12 状態:
色取り取りの饅頭がリビングを埋め尽くしている。
スライムは比較的生成しやすい魔物。魔法生物である。
水に各属性の魔力を練り込み、魔力が充分に充填された魔石を添えて生命創造をかける事で、各属性に特化したスライムが生成出来る。
その他に、水以外の液体に生命創造をかける事でその液体のスライムが生成されるらしい。
今は無いが、油でスライムを作る事も可能だろう。
メタルスライム等の金属系は、スライムに金属を捕食させる事で進化が可能になる他、スライムと金属を材料に生命創造をかける事でも生成可能となる様だ。
また、スライムの核を2つ、錬成でくっつけてからスライムを生成して見た所、通常よりも体積が二倍に増えたスライムが生成された。
核をペリッと剥がしてみたら2匹のスライムに分裂した。
核を2つ投入して生成しても2匹のスライムが出来るだけだったので、これはこれで何かと面白い。
土が混じった水、割れたスライムの核、中程度の魔力量の魔石。
そんな最低品質の素材でスライムを生成してみようとした所、見事に失敗となり『マーダーレッサースライム』と言う名前のスライムが生成された。
このスライムは完成するや否や、僕に飛び掛かって来た所を、生成したてのブロウスライム君に殴り飛ばされ弾けて死んだ。
どうやら錬成を失敗すると、無差別に襲い掛かってくる魔物が出来てしまうらしい。
尚、飛び散ったスライム片はスカベンジャースライム君が吸収していた。
魔物生成の研究のつもりが、いつの間にかスライム研究になっていたが、色々とわかって来た事がある。
整理と分類のスキルがレベルMAXになったお陰でレギオンを分割管理出来る様になった。
これにより、レギオン毎に命令を出来る様になった他、経験値の分配を管理出来る様になった。
今まではタク達の楽しみを奪わない為にレギオンを組んで来なかったが、此れからはタク達とレギオンを組んで活動出来る様になった訳である。
これで、狩り中のレギオンとは別のレギオンでスライムを管理し、万が一にも勝手に進化しない様に制限する事が出来た。
わかった事は3つ。
生成失敗で暴走状態の魔物が産まれる事。それに適切な処置を施す事で暴走状態を解除出来る事。
生成の難易度によっては、即席生命でもインスタントじゃ無い魔物を生成出来る事。
生きている魔物を生成の材料に使えると言う事。
1つ目は、希少素材を使った上での生成失敗時に、それをカバー出来ると言う事になる。
早々失敗はしないと思うが、知っていて損の無い情報である。
2つ目は、単純に魔力を節約出来ると言う事。
即席生命と生命創造では魔力の消費量が段違いなので、まぁまぁ使える情報だ。
3つ目は、合成獣を生成するのに使える情報だ。
勿論、変なくっつけ方をすればとんでもない異形の化け物を生み出しかねない上、命の事を考えると非人道的と言えるだろう。
……だがまぁ、非人道と言う言葉で止まる程僕の性格は良い物では無い。バンバン活用していこう。
とりあえず目ぼしいのはこんな所だ。
後のは、スライム限定でわかった事等であり、無限メモ帳に情報を書いて画像スキルで保存してある。
因みに、画像スキルがレベルMAXになったからか、或いは動画スキルを取得したお陰か、インベントリ内の物体を画像や映像で確認、保存出来る様になった。
つまり……本を図書館から持ち出さなくても読む事が出来る様になったのだ!
ページ毎に一括保存してファイルに纏めておけば、いつでも本を読む事が出来る。
早く図書館に帰って全ての本を制覇したい。
◇
スライム達と戯れていると、バルコニーでの戦いが終わったらしい。
冬将軍一号は、白雪の配下として本に登録されているので、蘇生時間が終わって稼働可能時間が回復すればいつでも召喚可能だ。
戦闘を終え此方へ気付いた面々は、スライム祭りにギョッとした表情を見せ硬直したが、一部を除いて直ぐに復活し、リビングへ入って来た。
「おにぇちゃん、今度はスライム祭り?」
「疲れを取る為のスライムクッションだよ」
抜き身の剣を持ったまま問い掛けて来るアヤに適当な事を言っておく。
今度は、と言う一言が引っかかるが、僕の返しにアヤは剣を鞘に収めてインベントリにしまったので、気にしないでおく。
「とう!」
「ピョーン!」
「ピョイーン!」
アヤと双子ちゃんは武器を収めるや即座にスライム溜まりの中へとダイブした。
プルンプルンと震えて三人をキャッチしたスライム達。
それぞれに粘度が異なるので、一番硬いブロウスライムがお腹に当たったキョウカが人知れず悶えている。
尚、金属系のスライムは武器研究に使う為、僕の周りにいたので被害は軽微だった。
そんな三人へ向けてマヤも続いて行く。
「……とう」
「ぎゅっ」
マヤは手前のスライム溜まりに着地し、一バウンドを受けてキョウカにクロスする様に着地した。南無。
「きゃ!」
唐突に聞こえた短い悲鳴、その元に視線を向けると、其処には憐れにも潰れて弾けたカラースライム達と、それを潰した犯人のクリアがいた。
「び、びっくりしましたぁ〜、あれ?」
恥ずかしさからか頰を赤く染めたクリアは、言い訳の様にそう呟きながらスライム濡れの上半身を起こした。
どうやらスライム達は核が無事だったらしく、プルプルと震えて元に戻ろうとしている。
「え? ひゃんっ!」
擽ったそうに身をよじって声を上げたクリア。
「10点!」
「10点!」
「10点!」
「……10点……縮め……!」
「うわわ!?」
「こら! 見るなセイト!」
「……俺は見てないぞー」
「……さてー、昼飯は何にするかなー」
ろりーずに謎の40点満点を受けたクリア。
一方ではマガネがセイトの目を塞ぎ、タクは棒読みでセリフを言いながらじっと僕を見詰め、アランはキッチンの奥に消えて行った。
「ユキも見ちゃダメよ、教育に悪いわ」
「もふ」
「ふふ、教育に悪いから仕方ないよね」
僕の方は、センリとユウミに左右から挟まれて、クッションで視界を塞がれてしまった。
センリは、冬将軍一号との戦いで動き回ったからか体温が高く暖かい。
ユウミは、あまり動かない後衛だったからかひんやりと冷たい。
二人はこう言うタクのお母さんみたいな事はあまりして来ないのだけど、いざするとなると満足するまで離さないので勝手にさせる事にした。
武器研究はまた今度だね。




