表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十七節 ?????

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1497/1539

第2話 昼飯後に

第八位階下位

 



 アナザー開始から35日目の昼。


 明日の天界攻めを控えたこの時間、僕はあるアイテムを作成した。


 素材は、神気の塊、神結晶。


 そこに僕エッセンスを注入、撹拌して強力な僕の分体を生成、その魂の器を贅沢に使って強固且つ強大な術式を形成した。

 後は形を青味がかった銀の鈴に整形し、完成。


 僕の神気を宿し、神話に語り、神格を宿すこの鈴の名は、『神結の鈴』。


 一度打ち鳴らせば強大な神気が爆発的に広がり、縁を辿って僕の元へ音を伝える神鈴である。



 即ち——僕用の呼び鈴である。



 技術の粋を集め、苦労してまでこんな物を作ったその訳は、ズバリ……イベント会場に行った後の連絡手段が欲しかったからだ。


 これさえあれば、何らかの襲撃があった際に、僕がイベント会場に行っていても、鳴らせば遅くとも3秒くらいで帰って来れる。


 空間を隔てて音を響かせるには神話と縁を十全に活用する必要があり、神結晶や僕の因子等、莫大なエネルギーを使い捨てにする必要があるが、警戒装置としてこれ以上の代物は無い。



 では何故今になってこんな物を作ったのかと言うと、昨今のディアリードの活発な動きに対し、此方の保有する戦力の質に不安を覚えているからだ。


 直ぐにでも襲撃がある可能性に怯えていたが、実際の襲撃は餌やりの様に対処が容易な物ばかり。

 1,000年の時間があった割に、大した事が無い。


 だが、そんな筈が無いのだ。


 甘い襲撃は寧ろ、奴への警戒を引き上げる要因。


 恐るべきは、レベル850と言う亜神級に一歩踏み込む強者が、たかが小手調べ(・・・・)である(・・・)可能性(・・・)が高い(・・・)と言う事実。


 ディアリードがそれ等を捨て駒として使えるだけの、強大な力と莫大な資源を持っている事の証左だ。



 情報提供と基礎鍛錬では、凡夫達を鍛えても精々レベル600が限度。そこに膨大な時間を加えても行ってレベル700。更に莫大な資源を投入してもレベル800代まで行けるか否か。


 レベル800はこの先の戦いでは雑兵程度の役割しか担えまい。


 ならば元から才ある者達を徹底的に鍛えた方が良い。


 幸い……と言って良いのかは置いておいて、才ある者は少ないので、割く時間も資源もそう多くはならない。


 皆の才能を多角的に比較、評価し、神才、鬼才、天才、偉才、俊才、凡夫の6段階に分類して鍛えて行こう。


 まぁ、能力とは(才能+経験)×時間な訳で一概に才能だけでは測れないが、全て込み込みでのランク分けなので、一部凡夫が才者や偉才に含まれる事もあろう。

 特に邪神等と相対した者は成長する傾向にあるからね。そこらへんは臨機応変である。



 そんな訳で、僕本体がいつでもイベント会場に行ける様になった。


 とは言え次のイベントまではまだ時間があるので、先に研究開発、軍備拡張の方を進めてしまおう。


 先ずは、新たに仲間に加わったサキュバス、ツァーラムの安定化計画の概要を纏める。


 そも、何故ツァーラムの魂が不安定な状態になっているのかだが、幾つかの要因が重なっている為である。



 重大なのは、4点。



 1つは、ディアリードの策略により魂自体に深刻なダメージを受け、凡ゆる領域を喪失した事による、幻肢痛の様なショック症状。

 実際には僕が組み直し、エネルギーを供給して補填しているが、ダメージを受けた事によるショックで元々残っていた物と新たに組み直した物両方が不安定化している。


 これは基本的に時間が解決してくれる物ではあるが、小規模の崩壊を引き起こす物でもあり、魂の損壊は例え小規模でも繰り返せばより大きな崩壊を招く。

 都度補填すればある程度は問題ないが、長く続くとイヴがやってしまった事と同じ結果を辿る事になるだろう。



 2つ目は、記憶の喪失による自我の弱体化。

 自我が弱い為に魂のエネルギーの統率が取れず、ダメージに対するショック症状が慢性化する。


 これを解決するには、とにかく経験を重ね、ツァーラムとして生きて行くしかない。

 病室でじっとしているよりは、姉妹で遊びに行ったりしている方が良いだろう。


 つまり、これも時間が解決してくれる。



 3つ目は、スキルの喪失による魂魄表層から中層、引いては記憶領域との接続量の不足。


 例によってスキルは魂に深く強く根を張る物で、それがある事によってレベル限界が上がる事も分かっている。

 今のツァーラムの魂はハゲ山そのものであり、不安定な土台はいつでも土砂崩れと言う名の崩壊を引き起こす危険性を孕む。


 よって修行を行う必要があり、更には数もいるし質もいる。


 これまた時間が解決してくれる物と言えなくも無い。



 最後に4つ目。


 ツァーラムの魂に圧し掛かる、色欲の大罪と言う信仰。

 柔な土台では到底支えられない強大な力の一端。


 なるべく早く対処しなければならない大いなる力。



 では、これ等4つの要因に対し、僕がすべき事は何か?


 先ず1つ目に関しては、崩壊を都度補填する事で延命する事とする。

 それに関連した2つ目、姉妹で遊びに行かせたりする事で自我の増大を狙う。動物園でも水族館でもスイーツ店でも好きに行ってくれ。


 次に3つ目、武術系スキル、魔術系スキルを満遍なく鍛えさせて魂魄浅層の安定化を図る。

 しかし直ぐに効果の出る物では無いので、ここに一つ手を加える。


 土台を安定化させる方法は、何も木を生やすだけでは無いのだ。

 例えば……人工物を埋め込むとかね。


 最後の4つ目は、神権スキルによりツァーラムが保有する色欲の神権を姉妹に分配する事で対応する。

 既に貯まっている神気は別個でどうにかしなければならないが、放出したり移し替えたりするよりも、利用してしまおう。



 それでは早速ツァーラム、とついでに姉妹達の魂に埋め込む人工物、ユニークスキルの設計と構築を始めよう。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ