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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十七節 ?????

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掌話 燦然と戦果 五

第四位階中位

 



 振り返った先にあったのは、人影。


 まだ遠い東側から駆けて来たのは、見た事のある顔だ。



「助太刀しまーす!」



 確か……みかんとか言ったか? 塔の迷宮の攻略動画に出ていたのを覚えている。

 植物特効の武器を持ってたから植物系の多いこの島で主に活動してるんだろうな。


 ツレは女子2名。顔立ちが何処となく似てるから、兄弟かなんかだろう。



「助かる!」



 声を掛けるや、3人組はモンスターを6体召喚し、ネズミ達へ斬りかかる。


 程々に雑魚をしばきながらその様子を見てみたが、プレイヤーの方はそう問題は無さそうだ。

 レベルも体感40以上っぽい動きだし、互いの隙を埋める様に立ち回れている。そうそうやられる事は無いだろう。


 一方、召喚されたモンスターはと言うと、そこまで高レベルでは無い様で、程々の戦果だしダメージを負う機会も多い。


 3人の連携に組み込まれている為、そう易々とは死なないだろうが、それも時間の問題ではあるだろう。



「戻った!」

「応!」



 俺がいない間も奮戦していたカイトは、しかし1割程度しかHPが減っていない。

 流石はトッププレイヤー上澄みレベルの実力者だ。


 この僅かな間で、周囲には100匹以上のネズミの死骸が転がり、血臭が立ち込めている。


 俺も負けてはいられないな。





 その後戦いを続ける事数分。


 援軍としてトップでは見た事ないプレイヤーが何度か訪れ、南だけでそれは十数人に増えた。

 俺達はそれらの援護に周って生存率を上げ、その甲斐あってか戦場が安定した。


 それは唐突に聞こえて来た。



 あちこちで怒号と悲鳴が響く中、僅かに聞こえたのは、鈍い炸裂音。


 他より僅かに後方で周囲を伺い、援護に徹していた俺達は、直ぐにその正体に気付いた。



 まだまだ押し寄せる敵の波の中、人の肩程もある大きな敵影。


 埋め込んだ乱杭を、身の丈程もある大剣でぶち壊し、戦場へ直進する大ネズミ。



 カイトと視線を合わせ、頷く。



「どっちが行く」

「じゃあ俺が」



 まだキングが控えているだろう事を考えると、この村で現状一番強いプレイヤーである筈のカイトを消耗させるのは得策では無い。


 そう考え、ポーションを呷り前へ出る。



「デモンズブースト!」



 唱えた瞬間、急激に白いオーラが噴出し、体が軽くなる。


 勢いそのまま飛び上がり、棍棒を振り上げた。


 数十メートルの距離を一息に飛び越え、此方に気付いた大ネズミが振り上げた剣を叩き伏せる。



 ——ズドンッと轟音。



 土砂が飛び散り、大剣が地面にめり込む。


 大ネズミはひしゃげた腕を抱えて後退り、俺はその影を追った。


 一歩、大きく跳ぶ。


 たったそれだけで、開いた距離をゼロにして大ネズミのどてっぱらに棍棒を叩き込んだ。



「らぁぁッ!!」

「ギヂュァァ!?」



 大ネズミは派手にぶっ飛び、後方の木を3本程ぶち抜いて地面を転がる。


 ボス格ってのはこれでもまだ生きてるもんだ。


 俺は油断なく追撃へ移る。



 一息に跳び、ライン上の雑魚ネズミを轢き飛ばしながら、掲げた棍棒を振り下ろした。


 肩から心臓へ掛けてがグシャリと潰れ、大ネズミは血を噴き出して動かなくなる。



 なんだ、案外大した事無かったな。



 そんな事を考えつつ、前線へ戻ってデモンズブーストを解除した。





 ジェネラルの出現から数分後、敵の勢いはゆっくりと弱まって行き、戦場は少しずつ西へ移り変わる。


 100人近く増えたプレイヤーが合流した所で、最後の敵は現れた。



 ジェネラル同様大剣で乱杭や逆茂木をぶち壊しながら進むのは、人と同じくらいの大きさの大ネズミ。


 未だネズミの群れが押し寄せる中、明らかなボス個体に飛び込んで行ったのは、カイトだ。

 その道を開く様に、兄貴とお嬢が銛を振るい、雑魚の群れを蹴散らして行く。


 俺や一、スピリトーゾもそれに倣い、殿として後に続く。


 十分に距離が縮まった所で、カイトは銛を振り上げた。



「スパイラル・オーシャン!」



 放たれたのは、海の凶暴性を詰め込んだが如き激流の渦潮。


 対してキングは全身にオーラを纏い、大剣を振るった。


 果たして、衝突は一瞬。


 キングはなす術なく渦に呑まれ、その僅か数瞬後、ボロ雑巾の様な姿になって現れる。



 なんだかんだでアレを受け切れる辺り、キングも相当な強者だな。


 そんな感想を抱きつつも、推移を見守る。


 カイトは今度は身を捻り、銛を構えた。



「シャークジャベリン!」



 高速で突撃する青いオーラの鮫は、カイトの操気法による魔力の注入を受けた様で、以前見た物より2回り程も巨大な姿でキングに迫る。


 キングはよろりと剣を構え、なけなしのオーラを纏うも、飛来する鮫を捉えきれず、胴体へ噛み付かれる。


 次の瞬間、血飛沫が舞い、キングの胴体が食い破られ、残った一部を銛が貫通した。



「引くぞ!」



 兄貴の声に従い、退路を開く。


 キングも倒したし、後は雑魚をしばくのみ。


 このイベントも、間も無く終わりだ。





 そう思っていた時期が俺にもありました。



《《【緊急クエスト】【村クエスト】『大山鳴動せし鼠の一群』がクリアされました》》



《【緊急クエスト】【村クエスト】『大山鳴動せし鼠の一群』をクリアしました》



《《【緊急クエスト】【村クエスト】『大山鳴動せし鼠の大群』が発令されました》》



《《


【緊急クエスト】【村クエスト】

『大山鳴動せし鼠の大群』


参加条件

・ラットマンの殲滅に参加する



達成条件

・ラットマンを殲滅する



失敗条件

・ラットマンの殲滅に失敗する



達成報酬


参加者報酬

・スキルポイント3P

・防具『大鼠の指輪』


参加者選択報酬

・道具『白紙のモンスターカード』

・道具『ぬいぐるみ:ラットマン』

・MC『50,000MC』



・備考

 山岳に棲まうラットマンの群勢を退けたプレイヤー達。

 しかし、根本を断たねば解決とはならない。


 ラットマンの根城へ侵攻し、ラットマンを殲滅せよ。



・主な出現魔物

ラットマン

ラットマンウォーリア

ラットマンナイト

ラットマンアーチャー

ラットマンメイジ

ラットマンジェネラル

ラットマンキング

ラットマンエンペラー



》》



まだ続くらしい。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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