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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十七節 ?????

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第16話 チキン狩り

第四位階下位

 



 一国家を牛耳っていた天使達を牛耳った所で、次のお仕事は迷宮の掃除である。



クルーエル LV598


スパニエル LV597


シークエル LV597



 三天使もここ数時間の迷宮殲滅や、経験値供給を受けて、モリモリレベルを上げている。


 早速、異常化が発生している迷宮に乗り込んで行く。


 このレベルまで来ると、上層の殲滅は速やかに終わった。

 所詮はレベル一桁から二桁の雑魚チキン。様々な鶏肉がインベントリの中で山を築いている。


 その勢いで、中層に蔓延るコカトリスの群れも瞬く間に殲滅した。

 最初と比べると雲泥の差。100レベルの差は大きい。


 そして下層に至り、出現したバジリスクを易々壊滅させた。

 もはやレベル200〜300代の1匹2匹では、足を止める理由にはなり得ない。


 そしてついに、今朝の同格と相対した。



バジリスク・ロード LV488



 3人で仕留めた相手だが、果たして——正面から駆け込んだのは、クルーエル。

 今朝の倍以上の速度で空を駆け、バジリスクが反応するよりも早くその首を切断した。


 同時に、背後に回り込んでいたスパニエルが、その鉤爪で蛇の首をなますぎりにし、シークエルの放った閃光が残った胴体を貫いて、バジリスクのコアを破壊した。


 戦闘と言うよりも駆除と言った様相。


 下層深部に出現したバジリスクの王、数体は3人の堕天使により殲滅された。


 そしてボス部屋。



バジリスク・アークロード LV603MAX



 そこに立つは、真の王。


 即座に相変わらずの連携を見せ、正面から斬りかかったクルーエル。


 そこへ向けられたのは、強力な即死の魔眼。


 同時に放たれたのは、シークエルの浄化の光。



「上位種も動きは同じですね」



 浄化で目をやられたバジリスクはしかし、嘴でクルーエルと斬り結ぶ。


 クルーエルも中々の剣技だが、レベル相当には追い付いておらず、光輪を輝かせて能力をブーストし、幾度もの斬撃で活路を開く。



「はあぁぁッ!!」



 血飛沫が舞う。


 クルーエルの剣技がバジリスクの攻勢を正面から上回り、その首に傷を刻んだのだ。



 一方後方では、光輪を輝かせたスパニエルが高速で空を駆け回り、蛇の首に次々と傷を刻んでいた。



「……首、斬る」



 しかしそこはレベル600の竜クラス。

 強靭な鱗は容易い首の切断を許さず、莫大な生命力はその傷を瞬く間に癒していた。



 ——互角。



 に、見えるが、実際には完封状態。


 強力な魔眼はシークエルに抑えられ、得意の状態異常は防がれる。

 前の首はクルーエルとの戦いで押し負けているし、後ろの首は防御に徹する事で辛うじて致命傷を避けている状況。


 そんな善戦は長くは続かず、バジリスクは次第に追い詰められて行く。


 戦闘開始から程なくして、バジリスクは決死の抵抗に打って出た。



 発動したのは、強力な即死の魔眼。


 それを最大限に行使しつつ、背後のスパニエルを無視して、正面のクルーエル目掛け猛攻を仕掛ける。


 鉤爪の連撃に嘴の一突き、血走った魔眼の睨み付け。


 そのことごとくをクルーエルが迎撃し、シークエルが浄化して行く。



 一方背後では、蛇の首が少ない演算力で申し訳程度の抵抗のみを行い、瞬く間に血塗れへと変わっていた。



「頑張る……!」



 現状を把握しているスパニエルは、自分のマークが外れた事を即座に察して、そんな呟きと共に鉤爪を更に増大、蛇の首へと斬りかかった。


 高速で振るわれた斬撃の嵐が、強靭な鱗で覆われた蛇の肉体を切り裂き、その再生力を上回って削って行く。


 時間にして僅か1秒に満たない攻勢。


 スパニエルは、見事に蛇の首を斬り落とした。



 勢いそのまま、スパニエルはバジリスクの背中へ襲い掛かる。



 その後、相棒たる蛇の首を失ったバジリスクは、必死の抵抗も虚しく、三天使の斬撃と閃光の乱舞に沈んだ。



「ふぅ、意外と苦戦したわね!」

「えぇ、流石は大迷宮の主と言った所でしょう」

「……ん、強かった」

「お疲れ様」



 寄ってきた血みどろのスパニエルを浄化しつつ撫で、3人を労う。


 そうかと思えば、3人が光に包まれた。


 ——進化だ。


 光を切り裂いて現れたのは、六枚翼。


 堕天せし(フォールン)熾天使(セラフィム)の誕生だ。



「3人とも、おめでとう」



 僕はにこやかに微笑み、それを迎えると、クルーエルは複雑そうな顔で自分の羽を掴んだ。



「ありがとう……これで熾天使様と同格になった、のよね……?」

「四翼の時も思いましたが、存外あっさりと此処まで来た気がしますね」

「んん、お母さんはしゅごくしゅごい」



 天使との決戦に向けて最低限の備えは出来たと言えるだろう。


 だが、実際の熾天使達がもっと格上なのは、ローネリアで分かっている。

 最低でもあと150はレベルを上げておきたい。


 その為には、僕の分体を一人一人に付けてイベント会場でマンツーマンで指導する必要があるだろう。


 なに、真気を扱える様になれば、多少のレベル差は覆せるだろうし、そう気負う必要は無い。



 三天使を修行の為送還し、僕は微笑みつつ、迷宮最深部、コアルームに入った。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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