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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十七節 ?????

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第15話 天使のスクウ国

第四位階下位

 



 迷宮を攻略した勢いそのままに、スタンピードがあった都市に向かう。


 そこは、応援を寄越すスタンピードの割に、対して被害はなさそうだった。

 まぁ、所詮は上層の魔物だし、レベル一桁や二桁前半が相手では、そんな物だろう。


 それでも一般市民からすれば、レベル二桁の敵は命の危機な為、天使達や一部兵士達による殲滅や避難が進められていた。


 僕はそんなほぼ収まりかけの混乱に乗じて、応援に駆け付けた複数の天使達を籠絡して行く。

 程なくして、4人目のアルケーを落とし終え、乗り込んだのは迷宮中層。


 此処で再度三天使を召喚した。


 目的は、例によって彼女等の訓練の為。


 迷宮攻略は中層をあっさり抜けて下層に至り、然程時間を掛けるでも無くボスを撃破して、迷宮を支配した。





 5人目、6人目、7、8、と順調にアルケーを落として行き、点在する村落やパトロール中の天使を余さず使役、次々とスタンピードを起こしたり起こしかけたりする迷宮を支配した所で、最後の都市に到達した。


 そこは、シャンディリア教国の総本山。



 ——聖都シャンズ。



 旧ルステリア帝国時代の、シャンズ理法国の名を引き継いだ都市である。


 同時に迷宮都市であり、その迷宮は天使が支配する以前より存在する大迷宮だ。


 勿論、此処もスタンピード発生の予兆として、迷宮の魔力が強く渦巻き、魔物を生成し始めている。

 と言うか、異常な数の魔物が広大な迷宮の深くに発生しており、既に溢れ出す予測のラインを越えて魔物が発生し続けている。


 そしてまた、この迷宮の魔物は鶏系である。


 勿論今まで攻略した迷宮の全てが鶏専門では無いが、鶏が確実に出現していた。



 実の所、黒霧によると……迷宮が鶏を出し始めたのは天使が来てからの様で……これ、吸血鬼の時と同じ様に、迷宮が天使の事を煽っていた様である。


 基本的に迷宮は意思なき物と見られている為、迷宮達もバレないと思って良くやる物である。

 見えてる側からしてみれば丸わかりの煽りに、苦笑を禁じ得ない。


 何やってるんだ迷宮。


 ともあれ、スタンピード目前のこの状況下では、あまりのんびりもしていられず、急ぎ分身して下位の天使達から落として行く。


 外部パトロール隊や門衛、町内パトロール隊に、迷宮方面軍、人が増えれば天使も増え、数百に及ぶ天使達を落として行き、遂にアルケーの座す場所に着いた。


 そこは、アルケー以上の権力者しか入っては行けない、聖典の間。


 天使達は迷宮の異変を光輪で感じ取っていた様で、そのアルケーもまた、チリチリと焦れる様な緊張感を誤魔化す為、聖典の間を訪れていた。


 僕も隠密で気配を塵屑にして、聖典の間に侵入する。



「聖神様……どうか今日も我々に平穏をお与えくだ——」

「ぴぴぴ」

「——さ、い…………ユキ様、私などの為に余計なお手間を!」

「気にしないで、それより」



 僕は、祭壇に置かれた聖典に歩み寄る。


 何と言う事もない、装丁はやや重厚ながらも、見た目はただの本である。


 それは確かな見覚え。


 過去の世界で熾天使アシュリアが持っていたのと同じ本だ。



 そう、やはり、聖典教に祀られる聖典は、アシュリアの本、アシュリア日記帳であった。



「……」



 ぺらりとページを捲ると、書かれていたのは、未知の文字。

 おそらく、熾天使アシュリアの主であった、大聖シルフィアーネの元いた世界の文字だろう。


 その全く読めない、しかし綺麗な文字と、アシュリアが持っていた事で本に付与された聖なる属性が、この本を聖典たらしめている。


 実際に書かれている内容はともかく、長年の信仰により、聖属性や光属性の強化媒体として使用可能な魔典になっていた。


 取り敢えず本体がインベントリにしまう。



《【教国(シャンディリア)クエスト】『天使のスクウ国』をクリアしました》



 どうやら、これで判定上、シャンディリア教国は滅んだ事になった様だ。


 報酬は、旗系のアイテムとかそこそこの金銀財宝にマジックアイテム、お金くらい。しかしその中にリコードクリスタルのキーがあった。


 これで合計4つ目、未使用では2つ目のキーである。



 僕は振り返り、アルケーに命じた。



「今日はいつもと変わらない1日だった。そうだね」

「はっ! 仰せのままにございます!」



 さぁ、三天使。本日最後の出番だよ。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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