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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十七節 ?????

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第4話 スパニエルの堕天

第八位階下位

 



 イヴを仲間に加えて帰還した。


 昼食には些か以上に早い時間なので、取り敢えずやる事は、僕の分体に甘えていたスパニエルの教育だ。


 そんな訳で、本体である僕は色々と見に行くとして、分体の僕には休憩所でスパニエルの調きょ……じゃなくて教育をして貰う事とした。


 送り出すのは、そう言うのにちょうど良い、サキュバス僕。

 ついでだからイヴとエヴァも連れて、どれかの挑戦者達に混ざって行こう。



◇◆◇



 所変わって休憩所もといイベント会場。


 僕は、家の建設を進める黒霧の様子を見守りつつ、甘えてくるスパニエルを撫でた。



「よしよーし」

「お母さん、くぅーん」



 どうやらこの子、ちゃんと僕が本物のお母さんでは無い事を認識している様だった。


 と言うより、お母さんと言う物の認識が、自分を教え守ってくれる女性と言う認識なのだ。

 僕の性別には諸説あるが、信じたい物を信じるのが人情である。


 さて、スパニエルに抱きしめられつつ向かったのは、エヴァとイヴの所。



「それじゃあ例によって3日間、ボスは倒さないように過ごしてね」

「エヴァはスパニエルとの交代を希望します」

「イヴはユキとの交流を期待します」

「イヴの基礎訓練が終わり次第考えても良いよ」



 いぇーいと手を合わせる母娘を置いて、次に向かったのは、空間湾曲で小型化すると言う大技を行なっているイェガ。

 その様は、ドールハウス系のアイテムと同じだ。


 手を伸ばした所で触れられはしないので、念動力の手を伸ばして撫でる。


 最近は神血(イコル)を見習い、投入される資源をイェガの神血(イェガ・イコル)化しているらしい。


 そんなイェガから飛び出て来たのは、クラウ。



「ますた」

「よしよーし」



 頭を差し出したクラウを撫でる。


 僕の即応にクラウは無表情に御満悦である。


 暫し撫でて、クラウが満足する頃を見計らった様に、ロニカとセロ、リーンの3人が現れた。



「それじゃあ4人とも、頑張ってね」

「ん、がんばる」

「はい〜、任せてください〜」



 まともにコミュニケーションが取れる唯一の存在、リーンがニコニコと微笑み、諸々任せろと言ってくれるのを安心して見送った。


 機装人類(アジムス)となった4人なら、イヴ達と共に先行しても問題はあるまい。



 続けて出て来たのは、アルフ君。



『げっ』

『まぁ、ユキ様』

「げとは?」



 僕の事が少し苦手なレティが驚き、セラが微笑む。

 アルフ君は指で剣を弾き、レティを嗜めた。


 そうとしてる間に、ルクス君も現れる。



「……」

『ルクスはユキ様の帯同を喜んでいます』

「ふふ、アルフ君もルクス君も頑張ってね」



 ざっと膝を付いた2人を激励し、戦場へ見送る。


 2人の戦闘力は、イェガ配下の中でもトップクラスだ。

 先行した6人を容易にカバー出来るだろう。



 さてさて、次はと出て来たのは、人サイズに体を縮めた三巨像さん。



「おや? ユキ様、ご機嫌麗しゅう」

「ちっこいの、いやユキ様か」

「我等に何か御用が?」

「見送ってるだけだよ、行ってらっしゃい」



 同じく膝を付く3人を激励し、戦場へ見送った。


 聖なる神霊金属セルケディアの3人は、特に悪魔系や死霊系に相性が良いので、厄介なナハトロンや死霊使いのゼンとゼム、リッチのタリジャ、シャドーのタンブラなんかを追い込めるだろう。



 そうと思った次の瞬間、コロコロ現れたのは宝石ゴーレム君達。



『ユキ様』

『ユキ様ダ』

『ユキ様!』

『ユキ様ー』

『ユキ様ゴ案内?』

『ユキ様オ仕事?』

『ユキ様ー!』

「見送りだよ〜」



 わらわら集って来るそれらを撫で回し、戦場へ見送る。


 彼等は最初から合体して行く様だが、そうなるとさて、下手をしたら神級魔導鎧クラスの出力だ。

 止められるのはアガーラやリターニァクラスしかいないだろう。



 続けて、現れたのはディザイア。



「あら? ユキ様、ご機嫌麗しゅう」

「見送りだよ、頑張ってね」



 カーテシーをして見せるディザイアに、僕は微笑む。


 エヴァの様にしっかり武装を準備し、ペルセポネの様に術式の準備をしているディザイアならば、誰が相手になっても問題ないだろう。



 更に続けて、オルメル含むドールナイツの面々を見送り、出動した神造の弓兵を見送り、ゴレムや機鋼人(マシナリア)の面々を見送って、最後にイェガの出動を見送った。



 イェガ軍団の戦力ならば、このイベント会場も容易に突破出来るだろう。


 イベント会場を制覇出来るのが、一つの神群の条件にしても良い。



「お母さん……しゅごい人?」

「しゅごくしゅごい人、って言うか神だね。僕こそ神」

「……成る程、これが真理」



 スパニエルはあっさり堕天した。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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