表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第?章 Another Chronicle 第二節 飢餓の追憶記

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1437/1539

第8話 迷宮を喰う 三

第四位階中位

 



 新たにゴンスケを味方に加え、迷宮核の支配権を強奪、迷宮を解体した。


 その頃には日も暮れて、16日目も終わりを迎えようとしていた。


 通常であればそろそろ休む場所を探す所だが、レベル50もあればその心配もなく、取り敢えず迷宮核や溜め込んだ獲物を皆で消化しつつ、飢餓や暴食を宥める。

 増大するエネルギーは、眷属達の平均レベルを上げるのに消費して行く。



 流石に眷属達の規模が増して来たので、新たな手札を使う時だ。


 大きさと頭数に物を言わせてほぼローラー作戦で、木々を伐採し、時たま現れる獣を狩り北上して行く。


 とても1日では食べ切れない量の資材を確保しつつの進行は、遂に山裾にまで到達した。


 其処で再度、魔力の気配。



 ——迷宮だ。



 やはり距離感としては結構な密度で密集していると言えるだろう。


 大分余裕ができて来た今だからこそ分かるが、大気中の魔力濃度もやや濃い様であるし、地脈がより濃く、そして近く存在している可能性は十分考えられる。

 迷宮が密集する条件が整っているのだろう。



 そんな考察をしつつ、ローラー回収をしながら迷宮へ直進した。





 踏み込んだ迷宮に出て来た魔物は、犬の魔物。


 鼠、猪、犬と来たら、次の迷宮は鶏でも出るのだろうか?


 ともあれ、例によって出現したスライムは眷属に頂き、蝙蝠と子犬は殲滅、第一層を抜けた。



 向かった第二層は、犬が蔓延るワンワンパーク。


 特段強い魔物が出る気配も無いので、平均レベル40に迫る皆に殲滅を任せた。

 僕の方は、レベル50のメンバーを全員ボラシティスライムに変化、飢餓と暴食を受け渡し、早速ゴンスケの解析に入る。


 そうこうしてる内に二層の攻略は終わり、三層の黄色い犬達の殲滅が終わる頃、ゴンスケとついでにサンゾーの解析を終えた。


 結論から言うと、情報は殆ど得られなかった。


 刀ヶ丘には期待していたが、刀がいっぱいある所くらいの情報しか得られず、結果的に唯一得られた情報は、この島が鬼ノ国付近にあるであろうと言う予測のみ。


 まぁ、何も得られないよりはマシである。



 つまらぬ解析を終えて、第四層。


 石を飛ばす犬の群れを突破すると、第五層に現れたのは、石を飛ばすタイプのコボルトの上位種。

 推定レベル17のそれ等も易々突破し、第六層。武装の整ったコボルト達を越え、第七層に入った。


 出現したのは、推定レベル26、最早人並みのサイズに成長した上位魔法戦士コボルト。


 戦闘力は、今までの雑魚の中で最も強く、また取り巻きに武装魔法戦士コボルトを従えたそれ等は、危険度も今までで1番高い。


 だが、生憎のレベル差と練度でそれらを圧倒、殲滅した。



 新入りも含めたレベル平均が40になった所で、ボス戦である。


 門を押し開くと、其処にいたのは大型のコボルト。推定レベル35。



『っ! 門が……!』



 やはり何やら飼われていたらしい。


 開かれた扉に反応したそれに僕は微笑んでみせた。



『名でも聞こうか?』

『っ! お、俺は、村1番の力持ち、マツシローだぁ』

『ふははは、拙者鬼斬りサンゾー! 推して参る!』

『儂も戦うと言う事でよろしかったか?』

『ぐおっ? 体が勝手に!? 逃げてけろ!』



 軽々と振り下ろされたのは、ゴツい金棒。


 それをサンゾーはヒョイっと避け、ゴンスケが全身を使って金棒を抑えにかかる。



『すらいむぼでいはこう使えば良いか。サンゾーよ、斬って参れ!』

『言われずとも、参る!』



 今度こそ、硬質化された刀と言うより鈍器の一撃が、マツシローのガードに使われた腕に入る。



『いでぇっ!? いでぇよぉー!』



 そんな嘆きの声を上げながらも、迷宮の敵意にコントロールされたマツシローは止まらない。


 サンゾーへ、折れていない方の腕で殴りかかった。

 それは見事にサンゾーの顔面に直撃する。



『ぐぼぁ! 拙者の鬼生に一片の悔いも』

『やっている場合か!』



 何故か死ぬと思って辞世の句を残そうとするサンゾーに喝を入れ、ゴンスケはマツシローへ立ち上がり様の突きを放つ。

 硬質化されたスライムボディの槍は、マツシローの腕を貫いた。



『いでぇ!! や、やめてけろ!! 俺死にたくねっ! 誰か、誰か助けてけろ!!』



 マツシローの悲痛な叫びも、僕以外には聞こえていないので無意味である。


 でも可哀想なので此処までにしておく。


 僕は戦うゴンスケとサンゾーの前に出た。


 僕目掛け拳を振るったマツシローの懐に入ると、一撃でマツシローの首を刎ねる。



『スライムになーれ』

『見事、鮮やか!』

『流石は主様』



 マツシローの肉体をボラシティスライム達に捕食させつつ、開いた宝箱の中にあったのは、石を飛ばす魔法が記録された水晶玉。


 勿論要らないので、これもボラシティ達に消化させる。


 時刻は夜を超えて、もう暫くすると朝日が覗くであろう時間帯。


 僕は3個目になる迷宮核を引っこ抜き、じわじわと迷宮の解体を進めた。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ