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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十六節 エルダ帝国の攻略

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掌話 神々の残影 二

第四位階中位

 



 マスター同好会に無理を言って、水神の残影に挑ませて貰う事になった。


 無理を言ったつもりだったが、存外あっさりと共闘には頷いてくれた。

 お互いに利点や思惑はあるだろうが、礼はしっかり尽くすつもりだ。


 入念な準備を行い、その時は来た。



 青いオーロラが発生し、それがまるで光の柱の様に降り立つ。


 現れたのは4つ首の大蛇。水神の残影……!



 キシャーッ! と頭を振り上げて咆哮するそれへ突進する。



「先手は貰う!」



 ざっと此方へ振り返った残影に、銛を振り上げた。

 最近学んだ操気法と言う技術で銛に出来得る限りの魔力を押し込み——



「スパイラルッオーシャン!!」



 敵の攻撃が行われる前に放った超必殺が、残影の頭部の一つに直撃する。


 ゴリゴリと頭が削られ、残影に良く似た龍の様なオーラが結晶を噛み砕いた。



「アサルトストリーム!」



 その声と共に、巨大なウツボが現れて残影の首に食い付き、それを地面に叩き付ける。

 迫るのは、2体の結晶型生物。



「スピリット、爆発ファイア!」



 2つの結晶が残影の露出した結晶に取り付き、激しく爆ぜて結晶を破壊した。


 更に現れたのは白い巨大な拳だ。



「クラウドハンマー!!」



 振り下ろされたその拳は残影の頭の一つを地面へ押し潰す。


 そこへ召喚されたのはゴーレム。


 鋼の肉体で首に跨り、その動きを完全に封じる。

 次々と召喚獣が集い、首へダメージを重ねる中、それは放たれた。


 土神の残滓で追加された、スピリトーゾのゴーレムの超必殺。

 現れたのは、黄色の拳。


 それは蓄積ダメージで色味の薄まり始めた結晶へ直撃、ゴギギッと鈍い音を立て、それを粉砕した。


 続けて——



「行くぞ! デモンズブースト!!」



 白いオーラを纏ったアイゼンバーンが突進。最後の首へと飛び乗り拳を乱打し始める。


 それと同時に小糠雨が大量に召喚したアシッドアントが酸弾の雨を降らせ、追い付いたプレイヤー達が武技を連発、更に召喚獣達の追撃を受け、最後の首は何も出来ずに消滅した。


 さぁ、ここからが水神の残影の本番みたいな物。


 残影の体がボロボロと崩れ、最後の結晶が露出、する前に、水が溢れ出した。


 それは物理法則を無視して、キューブ状の水槽を出現させる。

 大剣士のドラゴンキラーを阻み、拳姫の動きを大きく阻害して、数多のプレイヤーを屠った水の鎧だ。



「行くぞ! サモン!」

『サモン!』



 アニキとミナモの声が重なり、水中に水棲召喚獣が出現。

 それと同時に俺達も水中に飛び込む。


 この水はそれ自体は攻撃じゃない。ただ都市に向けてゆっくりと直進するのみだ。


 問題は——



『来るぞ!』



 フレンドチャットでの警告。


 現れたのは、真っ青な翼の様なオーラ。


 素早く迫る6つのオーラは、それぞれ召喚獣や俺達を襲う。

 それを推進器を操り回避しつつ、銛で打ち払う。勢いそのまま結晶の本体へ接近した。



「スパイラルッオーシャン!!」

『アサルトストリーム!』

『サモン、スピリット! 爆発ファイア!』



 青いオーラが結晶を守る様に展開された中、放った渦がそれをガリガリ破壊し、オーラ纏う結晶へ2匹の龍もどきが喰らいつく。

 ミナモのスピリットはそんな戦場を自在に動いて、青いオーラをすり抜け結晶に張り付いた。



 ——ボゴォッと爆音。


 結晶が色を減じさせ、その隙へ2匹の龍もどきが牙を剥き——



 ——粉砕。



 残影の最後の結晶を破壊した。



『良し! 衝撃に備えろ!』

『応!』



 フレンドチャットでの応じる声を聞きつつ、推進器を全開で操作する。


 水がゆっくりと崩れ始め、次第に早く、終いには津波の如く崩壊する。

 前はこれで体力の減ってた奴が死に戻りした例もあるくらいの、最後の攻撃と言って良い。


 果たして俺とアニキとミナモは上手い事波に乗り、大ダメージの危機を乗り越えた。


 また、プレイヤー達はその殆どが水神の最後の足掻きとも言える水の爆発を知っており、退避が進んでいた為、今回は殆ど被害無く終わった様である。

 まぁ、やはりと言うか、何人かは流されていたが。



「ふぅ」

「つっかれたなぁー」

「ほんと」



 アニキと一緒に髪を掻き上げ、水気を払う。


 ミナモは髪を纏めて絞る様に水気を落とした。



 流石に、超必殺を連発した後にコレは中々にキツい物がある。

 水の勢いが収まった所で出現した木箱をクランインベントリにしまい、石畳に座り込む。



『おっつかれー!』

『お疲れ様ー!』

『流石です! お疲れ様でした!』

『お疲れ様』



 本当に疲れたよ、と言いたいのを堪え返答する。



『おう、お疲れー』

『うん、お疲れ様です』

『おうよー、そっちもお疲れ様なぁ』



 ぼちぼち日が沈み始める時間。


 余力があるのなら、行くべきは土神の残影だろうな。


 そんな事を思いつつ、集まってくるマスター同好会のメンツに顔を向けた。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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