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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十六節 エルダ帝国の攻略

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第11話 それは神殿の化身

第八位階下位

 



 エルダ帝国。


 その帝都は、ルベリオン王国と同様に、海に面した場所にある。


 それと言うのも、どちらの国もベルツ大陸からアルバ大陸へ逃げて来た事による遷都であり、その一次拠点か二次拠点が都となったが為の位置関係である。


 そんな帝都の海には、一つの問題があった。


 地上変異型迷宮の存在だ。


 初期は、帝都がそのまま海軍に晒される事が無くなると安堵していた帝国も、それが地上まで進出し始めれば慌てた物。

 今は帝都に精鋭を集め、その迷宮をどうにか攻略出来ないか躍起になっている。


 何と言っても問題なのは、その迷宮が水中である事。


 水中を物ともしない精霊騎士や、ある程度活動できる妖精騎士、水中活動系統の人造魔人や刻印兵、また水中活動が多少可能な天命騎士、コレらを駆使して、攻略を進めている最中なのだ。



 そんな彼等を見た僕から出来る最大の指摘は、一つ。



 それ、迷宮じゃないよ・・・・・。である。



 そう、その通路が毎回変わったり、沢山魔物が出て来たりする巨大な迷宮は、正確にはダンジョンでは無い。

 ダンジョンコアを複数取り込んだ超巨大生物なのだ。


 ただ、戦う意思が一切無く、おそらく何らかの転生者の魂を持って産まれ、取り込んだ迷宮核等から経験値供給を経て極大進化した、普段はエビなんかを食べて喜んでいるらしい貝型の魔物。

 いや、アンモナイトやオウムガイ系の殻持つ軟体生物。



海淵の伏魔殿マルボレアス LV811MAX



 新種生物、ダンジョン名海淵の伏魔殿マルボレアス君である。


 もうそのままマルボレアスで良いと思うよと念じると、名称が正式にマルボレアスに変わった。


 そんなマルボレアス君だが、1日掛けた本体からのチラ見調査の結果、えび旨し大臣なる不可思議な言葉を認知している事が観測された為、何らかの転生者である事、外敵への敵意が全く無い事が判明した。

 気配を隠す系の能力が高く、遠隔では本体を持ってしてもチラ見では1日掛かりとなったが、帝国攻めにはちょうど良い報酬である。


 ありがたく頂く事としよう。


 早速分体の1つを送り出し、接触を試みる。



『もしもーし』

『お、もすもーす、なんちて。誰だろ』

『僕だよ』

『僕だよ? くくっ、誰だよ、ぷぷぷ』



 一頻り笑った後、マルボレアス君は独り言を始める。



『まぁ何でも良いわ。それより聞いてくれよん。久しぶりにイカ? を食った訳? でもさぁ、オレ、イカはさぁ、なんかもっと美味い食い方あると思う訳よ? なんか加工品? 例えば干したりとかね? でも地上まで手を伸ばすとさぁ、人がわらわらよって来る訳? 干せねぇって、虫も付くし』

『えびより干しイカ?』

『や、えびはまじ旨し大臣。干しイカはちょっと食い比べしてみたいだけって感じなのよ。何ならえびは何ていうの? 油で揚げてみる感じがもっと美味そうって言うか。無理だけど』

『加工品が食べたいなら配下になったら好きなだけあげるよ?』

『えー? なるなるー。なんか仕事あんの? ……ってか、え? イマジナリーオレじゃない感じ? 誰?』

『僕だって』

『いや、え……まじ? 怖』



 余程精神がぶっといのか、このテンションで良く今までの孤独を乗り越えて来た物だ。

 或いは魂の構造に何か問題があるのかもしれないし、僕としてはとても興味がある。



『いやちょっと待って、オレ会談で合意に達してからでも良い?』

『良いよ、早くね』

『おーけー……怪しい2票、ええんちゃう1票! よって怪しいに決まりましたー! 怪しいよあんた。名乗らない所とかね』

『僕はユキだよ周知の事実だろう?』

『何処の周知やねん、その自信はもはや羞恥なんよ。共感性の』



 それにしても3票ね……三重魂魄型か?



『……んで、仕事は何やんのよ』

『君レベルなら仕事は基礎訓練と味方の守護と言う事になるかな』

『修行と守護ねぇ……何から守るのよ』

『神と呼ばれる者達の類いから』

『はぁ?』



 かくかくしかじか、ディアリードと言う存在について語る。

 反応大きめのマルボレアスはその度に驚きの声を上げた。



『まじかよ……じゃあ何でオレ無事だったんだ……?』

『君が此処に居座る事、それそのものが帝国に大きな影響を与えるからだろうね。端的に言えば、君は凄く大きな壁なんだよ。越えられそうに見せかけられるタチの悪い、ね』

『えぇ……普通に暮らしてるだけなのに……』

『それが都合が良かった訳だね』



 その後も暫し話を続け、マルボレアスは味方になる事となった。


 配置場所は決まっている。


 防御、隠密特化の性能を利用し、クリカの背中の上に装着させるのだ。



『それじゃあ、よろしくね』

『おふこーす、それより加工品の程をどうかよろしくお願いします』

『うむ』



 テイム、と。



《《【世界ワールドクエスト】『星天の第11試練:水瓶の試練ザ・アクエリアス』を『匿名』がクリアしました》》


《【世界ワールドクエスト】『星天の第11試練:水瓶の試練ザ・アクエリアス』をクリアしました》



 ……マルボレアスは試練を持っていたらしい。


 取り敢えずお持ち帰りして、報酬を確認しよう。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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