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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第五節 西の森の攻略

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第2話 宮代家

第四位階上位

 



「……ふぁ…………ん」



 ゲーム開始十日目。



 今日は朝から雨らしく、しとしと雨の降る音が聞こえてくる。


 一応雨天時のランニングウェアや靴もあるが、今日は室内運動をしようと思う。



 と言う訳で——



 ——やって来たのはタクの家。



 チャイムを鳴らして出て来たタクのお母さんに、挨拶もそこそこに引き込まれてしまった。


 タクのお母さんは身長高めで細身だが、筋肉も良い感じについており、僕らみたいなロリっこなら二人同時に持ち上げられる。



 地下のトレーニングルームに着くと、そこでは既にタクと筋肉さん、タクのお父さんがトレーニングをしていた。



「それじゃあごゆっくり〜」

「「むぎゅ」」

「うふふ」



 ごゆっくり、と言いながら僕とアヤをそのふくよかな胸元に埋めたタクのお母さん。

 何時もこんな感じでロリっこな僕とアヤを可愛がるのだ。


 理由はタクがさっさと成長してしまったからである。


 満足したらしく、窒息する前に床に降ろしてくれた。



 ハミングしながら階段を登っていくのを見届け、早速ランニングマシンを借りに行く。



 ランニングマシンは部屋の奥に並べてあるのでトレーニング器具が無い真ん中を歩いていくと、その途中で筋肉さんに声を掛けられた。



「おお! ユキちゃんとアヤちゃんじゃないか、しばらく見ない内に…………変わらんなぁ! はっはっはっ!!」



 相変わらず豪快な人である。


 宮代家は皆身長が高く、筋肉さんはスマートな筋肉さんなのだが、笑いながら僕とアヤの総合よりも重いバーベルを持ち上げている。



「はっはっはっ! どうだねユキちゃん、タクの嫁に来ないか?!」

「「寝言は寝て言え」」

「はっはっはっ!! これは手厳しい!」



 割と常にこのテンションである。


 タクと声が重なったが、これも何時も通り。アヤが僕を抱き締めるのも何時も通り。



「じゃあランニングマシン借りるね」

「おう」



 一応声を掛けて借りる。

 当然の様に許可の返事が来た。



 宮代家とは長い付き合いで、チャイムを鳴らせば『そんな事しなくても入って良いのよ〜』と言われ引き込まれ。



 今みたいに何かを借りる時も『自由に使って良いんだぞ! はっはっはっ!!』と言われる。



 僕の魅力のおかげ、と言うよりも宮代夫婦の性格だろう。


 良い人達なのだ。



 宮代家地下はかなり広く作られている。


 広いトレーニングルームに、男女別の更衣室、そこに併設されたトイレとシャワールーム。

 休憩室に、試合が出来るステージ、冷蔵庫や扇風機もある。


 正に運動する為の部屋。



 雨の日なんかは専ら、着替えやタオルを持参して此処に来る。



 ランニングをしつつ、今日やる事を整理する。



 先ずやるべきは、魔物の殲滅が終わったかの調査だ。


 昨日の戦闘後、帰還する途中でリッドと一部の大きな配下以外を洞窟の中に放った。


 素材はウルルが回収してくれる。

 とにかく殲滅する様に指示を出しているので、終わったか聞くだけで調査完了だろう。



 次に、ウルルと皆を連れてギルドに行く。


 僕は報告だが、皆も登録したい人が登録すれば良い。



 王都へ帰る途中では、昨日の話し合いで満場一致でゴーレムの所有権を得たので、それを解析して見るのも良いだろう。


 薬や武器、はたまた魔物の作成なんかもやってみようと思う。



 また、昨晩の連絡によると、ティアの方は特になし、早く帰って来て欲しいとか。


 アンデット組は、アイテムボックスが七割程埋まっているらしい。致死性の毒ガストラップや毒針トラップにはまりながら宝箱を回収したりしているそうだ。

 アンデットの面目躍如と言えるだろう。



 地下水路殲滅組は『なんかもう……魔物が見当たらないんだけど』と言った気配の報告が帰って来た。


 そんな中、アイが割れた壁の隙間からピンポン玉くらいの大きさの結晶を発見したらしい。


 見せて貰ったところ……良くわからなかった。


 アイは鑑定の能力を持っていないのでわからないのだ。



 ただし、魔力感知の能力は極めて高い様で、その結晶が魔力を吸収している事や、内部に非常に複雑な術式が仕込まれている事がわかった。


 僕の見立てだと、おそらく迷宮核(メイズ・コア)の一種だろうと思われる。


 通常のメイズ・コアは発展迷宮(ダンジョン)を作り上げる物だが、クランショップの情報から鑑みて、この結晶は言わば生産核(スポーン・コア)と言ったところか。


 成長する迷宮を作るのでは無く、魔物を作り続けるスポナーだ。


 その実態は、成長に制限(リミッター)を掛けられた迷宮核(メイズ・コア)だが、分けて考える為にもこれからはスポナーと呼ぶ事にした。



 ともあれ、中々に良い収穫だったと言えよう。




 今日のタスクも多い。


 先ず、洞窟から全員を帰還させ、殲滅状況を聞く。

 事と次第によってはさらなる攻勢をかける必要があるだろう。


 次に、ギルドに報告する。

 殲滅成功にしろ失敗にしろ、坑道が全て繋がってしまった事と、騒動の原因となった魔物を提出しなければなるまい。


 その後、王都へ帰還する。

 道中暇になると思われるので、色々と作業や研究をしてしまおう。皆はそれぞれの暇潰しをすると思われる。


 続いて、配下を回収する。

 アンデット組は攻略を続けて貰い、地下水路組を回収する。


 最後に、ゴブリンを殲滅する。

 西の森に現れたゴブリン軍団を余さず殲滅する。どの程度の規模かは不明だが、王国へ攻め入られても面倒なので素早く対処しよう。


 後は、北の森に異変が無いか調査する。

 時間があればだが、後々面倒になる前に調査しておきたい。



 ……こんな所かな?



 ランニングを終えると、シャワーを借りて部屋着に着替える。


 その後、タクのお母さんに捕まってしまい朝食を頂く事になった。


 何時も通りである。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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