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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十六節 エルダ帝国の攻略

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掌話 カナタより、見果てぬ最果て 五

第四位階下位

 



 見下ろして尚高い壁。


 双剣使い達はこれをひょいひょい降りてったんだろうなと思いつつ、ゴーレム昇降機で降りて行く。


 召喚指定可能範囲が広ければさっきみたいに投げられなくても良いんだろうがな……。

 多分今回の最適解は、扉を開けてロープ引っ掛けてその上に登り、ギリギリ届く召喚指定でゴーレムを崖上に召喚、ロープを持って貰えば、危なげ無く登れただろう。


 ……ボス戦1回分スルーする事になるが。それでも確実だ。



 そんな事を思いつつ門を潜り、広間に入る。


 間も無く門が閉じられ、ボス部屋への移動が始まった。



「作戦のおさらいをしましょう」



 スピリトーゾさんの一声に、頷きながら歩み寄る。



「まぁ、作戦と言っても大した事では無いですが……先ずゴーレムを召喚してワームの正面を抑えます」



 そう言って提示されたゴーレムのカード。


 やっぱボスクラスのカードはカッコ良く見えるなぁ〜……この1枚で300万円越えるんだから怖い。

 アポート機能が初期設定されてるのも納得だ。



「突っ込んで来るか酸液を吐いて来る筈ですが、概ね気にせず突貫し、頭を抑えます。その後、手持ちのモンスターカードを召喚」



 そう言って出された2枚目のカードが、ドールのカード。


 装備もイラストに描かれていて、特別感がある。

 一応レベルは20って事らしいが、装備があるとやっぱ良いな。


 うちのはフウカと俺合わせて狼のカード2枚だし、レベルは15で装備無し。

 精々雑魚散らしかヘイト分散にしか使えない。


 打点になる装備を付けられれば色々と変わりそうではある。



「ワームの胴体へひたすらに攻撃。出来れば最初期に尾を切断。無理な様であればゴーレムの近くで戦えば被害は少ないと思います。そこら辺はカナタさんとフウカさんが頼りですね」

「任してください! 当たれば何とかなると思います!」

「当たればね……外したらすみません」

「一応ドールもパワーはあるので、尾を押さえ付けられる様に援護させます」



 頼りになるぅー。流石はスピリトーゾさん。ゴーレム使いで特徴的だし、二つ名とか直ぐ付きそうだな。


 そんなこんなしていると、ボス部屋についた。


 微かな揺れが収まり、目前に入り口と似た門が現れ、ゆっくりと開かれる。



「それじゃあ、手筈通りに」



 前を進むスピリトーゾさんに応え、後に続いた。





「……はぁ……微妙だったなぁ」



 宿屋の一角に腰掛け、向かい合うフウカと少し愚痴る。



「ほんとにね……」



 思い返すに残念だ。



 報酬は良かった。


 1回目は、亜竜晶が出たし、2回目は魔石と胃石。他は牙とか硬皮とか肉とか尾先とか、まぁ良い感じに量が出た。

 うちが欲しいのはお金と亜竜晶なもんで、後は売却やらスピリトーゾさんが欲しい物やらで差し引きし、必要額は集まった。


 そこら辺、クロギリさんが色々処理してくれるのはマジで便利だ。



 その後、作った武器も良かった。


 土神の残滓を使い、亜竜晶で補強したらしいその武器は、形状こそ殆ど変わらないものの二又の刀身の根元に土神の残滓が埋め込まれ、刀身の色や模様が変化してぐんとカッコ良くなった。


 付いたウェポンアーツは、巨大な鋏を発生させる超必殺、『ギガシザー』。


 それから、準超必殺級の大きな鋏を出す『グレイトシザー』に、それの強化版で納刀時に使えて自由度も高い『グレイトクロス』。


 軽い試し撃ちでグレイトクロスを使ってみたが、尋常じゃない自由度と威力だった。

 腕の動きに連動して動く、人よりも2回りは大きな鋏は、そこらの野良魔物なんて弾き飛ばすわぶった斬るわのとんでも攻撃。


 魔力消費が半端ねぇが、流石は土神の残滓。


 材料集めて尚めちゃくちゃ金を掛けただけある。


 その点に関しても満足だ。



 問題はボス戦にあった。



 やっぱりあの戦いを見た後だと、どうしてももっと上手く出来るんじゃないかと思ってしまう。


 だが、結果を見れば、ラピッドシザーで付けた傷は大きなダメージでこそあるが、体を両断したり消し飛ばしたりって威力は無く、特段光ったりするまでも無く治癒されて行く。


 上手く敵の攻撃を避けれるつもりで攻撃を続ければ、思いの外早い攻撃を避け切れなかったりする。


 しまいにゃ刃が立つつもりで剣を振るったのに、弾かれたり表面で滑ったり、半ばも行かずに止まったりと来た。


 多分……足りないのは技量なんだろうな。


 もっとこう、武器の質とかじゃ無くて、当たる瞬間に威力が最大化する様な振り方とか、相手の勢いを利用したりとか、そんな事が出来るんじゃないかな。



「近付いてる筈、なんだがなぁ」

「大剣士には大きく近付いた筈」

「…………確かに?」



 双剣使い達と比べたら全然って感じだが、大剣士達にはかなり近付いたか……?


 いやでも大剣士達もなんだかんだ言って化け物じみた技量だし、装備がおっついて来ただけじゃないか?



「うーん……もう分からんなぁ」

「今回は大きな一歩だったもんね」

「そうだな」



 思えば、強い武器は手に入ったが、やっぱり戦闘勘とか基礎的な立ち回り的ななんかはまだまだ全然なんだろう。



「取り敢えず、明日からフウカの装備の強化をして行こうぜ」

「うん! 頼りにしてるよ?」

「任せとけ!」



 何たってサイキョーな武器を手に入れちまったからな。

 多分これなら、今日スピリトーゾさんに助けて貰って倒したボスとかも、単独で行ける筈だ。



 まだまだ先は、遥かに遠いけど、一歩一歩、確実に、フウカと一緒に進んで行こう。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
― 新着の感想 ―
[一言] 通常プレイヤー達がユキちゃんの足元を見れる日は来るのだろうか…?
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