第3話 イベントポイント
第八位階下位
晴天の脈動を与えて様子見をしていた天使竜。
彼はその強大且つ整理されたエネルギーを受け取り、その肉体に宿る光輪、竜玉、魔石の三大演算装置をフル活動させ、おまけに魂に情報まで込められて、レベル650まで成長した。
これは飛躍と言っても過言ではない成長だ。
その肉体は天命獣に掛けられた人より大きな肉体を形成出来ないと言う軛から解き放たれ、竜としての巨体を獲得し、その翼は六枚翼へと至った。
名付けるならば、熾天狗と同じ熾天竜。
その戦闘力は竜寝殿の幹部、エンシェントクラスの竜達に並び、一戦力として十分数えられる程の力を獲得した。
流石は神の試練で与えられたアイテムである。
取り敢えず彼には基礎能力の徹底的な訓練をして貰い、その間にまたエルクーンを補充して天使を増やすと同時に経験値粉や飴と情報パックの投入、基礎訓練で他の天使や天命獣の強化を行う。
流石にどんなに強くなっても、肉体の性能と言う点で熾天竜に敵う天使は現れないだろうが、貴重なデータとして天使や天命獣の多様化とその成長、進化は必須だ。
後の配下関連だと、アルフ君やルクス君と同じ様な修行をしていた冬将軍閣下から、ちゃんとした名前が欲しいと言う控えめな主張が氷白を通して上がって来た。
ゴーレムだった彼の成長を実感しつつ、レアシエスと言う名を与えた。愛称はレアス君である。
……冬将軍、役職名だから名前っぽく無いもんね。
まぁ、白雪が軍勢を使役する時が来たら将軍職に付くのは彼だが。
次、稼いだ3,000億EPの使い道。
高額商品である所の神霊金属の鎧、英雄の魂、英雄の擬魂を買い占めてしまったので、取り敢えず残りの購入制限がある品物を買い占める。
傭兵系のアイテム、金の召集令状を10枚。銀を100枚。銅を1,000枚。それに魂の強制召喚状を100枚。そして英雄の証50個と、英雄の器50個。
証は大して重要では無いが、器は貴重な魂ガチャである。
虹色英雄のフィロやオリンガは強力だし、金色英雄だってプリノンノやブガンダ、グァグァーゴの様な強力な個体が出る。
50回も引けば一体くらい虹色が出るだろうし、期待は大きい。
ジョブスキルの機能拡張に使えるアイテム、勇士の推薦状は、購入制限が掛けられているが既に最大まで拡張済みなのでいらない。
ここまで合計で1億と500万EP。残り2,999億EP。
次に購入するのは、イベント限定の変な武器だ。
どんな効果か詳しく調べたり、イベント後にEPで買えなかったプレイヤー用に少し高めの値段設定で売ってみたりする為、取り敢えず100個ずつ購入した。
最初に見るのは、ステーキなステッキ。
食べ物を召喚する魔法杖で、魔法の補助、強化効果はそこそこ。
そんな魔法杖だが、どうやら召喚可能なステーキは複数種類ある様だ。
杖毎に異なるステーキは、牛、豚、鶏、羊、合挽ハンバーグ、魚、大根、豆腐の8種類。
それぞれ異なる強化効果があり、実験体Cによると美味しいです〜。美味しいです! クローネ! との事。
取り敢えず8種の杖の構造を融合させた杖を、実験体Cにあげた。
次におかしなステッキ。
此方は、ショートケーキ、シフォンケーキ、シュークリーム、クレープ、ドーナッツ、プリン、パフェ、ソフトクリーム、クッキー、マカロンの10種類。
此方も実験体Cに合成品をあげた。
次、エクスカリバール。
伝説の剣である所のこの鈍器、エクスカリバールはなんと、勝利の神性を極々僅か、雀の涙、砂一粒くらい有していた。
だから何と言った所だが。
種類は共通して聖属性を基本とし、火、水、風、土、光、闇、聖の7種類。
元々合成をする事が前提の機能がある様で、対応する属性を混ぜると雷や氷等の上位属性になる。
後の特徴と言えば、攻撃時に属性が付与され、少し派手に火やら水やらが弾けるくらいか。
次、群具煮琉。
例により、具材がすっぽ抜けて戦ってくれる謎アイテムである。
3種の具材はそれぞれ異なる性質を持ち、特殊な攻撃方法で戦う。
種類は、タマゴ、ダイコン、モチキンチャク、ちくわ、はんぺん、こんにゃく、昆布巻き、しらたき、がんもどき、いも、タコ、つくねの12種類。
弾けたり巻き付いたり体当たりしたりが基本で、単純なレベル換算だと、おおよそ一体に付きレベル20少々と言った所。
武器を合成して全ての具材をコンプリートすると真の力が解放され、戦闘力がレベル40くらいになった雷を纏う12の具材が突撃する様になる。
……生命創造、軍団生成系の武器なので、改造すれば使い道は幾らでもある。
合計金額は、12億EP。残り2,987億EP。
次は、本命、鈴守武具。
30万EPの武装、鈴のなんたら・初。それを全種類100個ずつ購入してみた。
剣、槍、斧、鎚、弓、杖、計6種、1億と8000万EP。
ここから、カスタマイズ要素を見て行く。
先ずは形状カスタム。
剣なら短剣から大剣まで、槍なら短槍から何メートル級の大槍まで、割と自由にカスタム出来る。
その分値段も張るし、剣を弓に変えたりとかは出来ないが、得意な形状に自分で形状を整えられるのは大きい。
次、能力カスタム。
此方は質の向上が主で、攻撃力強化では対応する戦闘属性の質向上、耐久力強化では軟、硬両方の属性の質向上を行う。
その他にも、魔力保持容量の増加、専用武技の付与、鈴を付けられる枠の増加等がある。
それらの強化には当然限界があり、武器自体の質を向上させる事で限界値を上げる事が可能だ。
次はその限界値向上、武器強化について。
簡単に言えば、武器に使われる金属の質向上だ。
もっと分かりやすく言うと、初が鋼。下が魔鋼。中が魔導鋼。上が魔賢鋼である。
強化費用は、そこそこ高い。ので自分で強化した。
ちゃんと質が計測されている様で、全ての武器は判定上鈴のうんたら・上になった。
次、鈴。
此方は、鈴の武器に取り付ける鈴を強化するカスタム要素だ。
鈴は鈴の武器に最大15個まで取り付ける事が可能で、強化効果は、攻撃力、耐久力、身体性能等の強化と、属性の付与ないしその強化、不死種への特攻、もとい聖属性の強化、そして……獲得EPの %上昇。
EPの%上昇は、1つに付き最大100%上昇まで上げる事が可能で、1つの武器に付き最大300%まで上げる事が出来る。
ただし、武器を幾つも持ってポイントを何百倍にも跳ね上げる事は不可で、実質1プレイヤーに付き300%増加までが限度の様だ。
即ち、3000億×4。1兆と2,000億EP。24時間なら2兆4,000億EP。
何に使えば良いんだ。
取り敢えず鈴をEP強化にカスタムし、名前が福音の鈴となったそれを武器に付け、黒霧に装備させた。
案の定と言うか、判定上、黒霧の本体に付ければその分体全員に作用するなんて事は無く、分体それぞれに装備させる事となったが、全く問題ないね。
掛かった費用は1億と1,700万EP。合計大体3億EP。残額2,984億EP。
後は、うちで日々生産しているポーション類を、まとめ買いでお得に購入したポーションを加工して販売する事で補い、しょぼい魔道具も幾らか購入して少し手を加えたりして販売用に回した。
まだまだある残額と、ポイント変換出来ないが故に貰った大量の資材は、至天霊郷の開発に当てよう。
大量の食糧が手に入る体制を整えれば、本に登録出来ない400万以上の配下達を養う事が出来る。
開発が終わったら……僕がいなくなった時の為の貯蓄に回そう。




