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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十五節 先達の攻略

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掌話 彼等のイベント 三

 



 安全地帯にレンタルテントを設営した。


 ちょっと大きめのファミリー用テントだけど、ぱんきちとか皆使うからちょうどいい。



「ニコちゃん、寝袋と毛布どっちが良い?」

「こぬかねぇさんが決めて良いよー!」

「じゃあ寝袋で」



 テントの端に積んでおいた資材が幾らかパッと消え、代わりに寝袋が現れる。

 置いておくだけで取り引き出来るのほんとに便利だなぁ。


 不用心じゃーん? と思ったけど、ちゃんと管理されてるみたいだし。流石バーチャルって感じ?

 リアルもこうだと良いんだけどねぇ。そしたら買い物も出来るのに。


 そんな事を思いつつ、メモのウィッシュリストを開き、友達とキャンプ、友達とお泊まりの2つに斜線を引く。

 枕投げは……枕が無いし、お風呂も温泉が無いし……うーん……自分で作る?



「ニコちゃん、お夕飯行きましょ」

「あーい!」



 皆でバーベキュー、達成だ!





 やって来ましたバーベキュー場。


 椅子と机にバーベキューコンロ! 鉄板焼きに網焼きに焼くだけの食材!


 既にあちこちから美味しそうな匂いが漂って来ている……!



「おーぅ、既にやってるぜぃ」



 そんな声を掛けて来たのは、アイ君。多分歳上!



「こっちはもうちょっと掛かりそうです」



 スピ君が作っているのは、大量の焼きそば! イベントインベントリで明日に持ち越せるもんね!


 後はソラ君となっきーがとうもろこしを焼いてる。


 んふー、色んな物が焼ける香ばしい匂いとソースとか醤油のお腹が空く匂いが混じって……もう涎が出そう!



「火ぃ付け方分かんなかったから棍で付けた」

「情緒の無さよ……炭に火を付けるのもバーベキューの醍醐味なのよ?」

「付属の種火のスクロールを使ったんですけど火が付かなくって」



 スピ君が使用済みのスクロールをペラペラさせる。

 使用済みは中の模様が無くなるから直ぐに分かるんだよね。で、使用済みも安いけど買い取ってくれる。



「ふーん……あぁ、着火剤……」

「チャッカザイ?」

「なんでもない」



 炭の入った箱を覗き込んで何か言ったこぬかねぇ。


 チャッカザイ、着火…………なんでもないらしいので良いとして——



「——私も焼きたい!」

「おぅ! 焼こう!」



 先ずは肉から焼けば良いのっ?





 お肉は後で、野菜が先。お肉は後で、野菜が先。お肉は——



「ニコちゃん?」

「あ! ごめんこぬかねぇっ、考え事してた!」



 お湯の入った桶にタオルを放り込み、じゃばじゃばやって絞ってから肌を拭く。


 これ、やるとやらないとじゃスッキリ感違うからね!


 ぐしぐしと体を拭いて、頭もぐしゃぐしゃする。


 ほくほくのお野菜に熱々のお肉、旨味の染みた焼きそばと甘じょっぱい焼きもろこし!

 お腹いっぱいご飯も食べれたし、後は寝るだけだね!


 そ•の•ま•え•にっ!



「……こぬかねぇ、お背中流すよー?」

「それじゃあ折角だし、お願いしようかな?」

「へーい! 一名様!」



 うへへ、後で友達とお風呂の欄を消しておかないとね!


 こぬかねぇはサラッと長い髪を束ね、肩に回す。

 私は伸びっぱなしだから短くしたんだけど、これなら長くても良かったかなぁ?


 あったかいタオルを背中に当てて、軽めにぐしぐし擦る。

 インナーは少しずらせるから、そこら辺もちょこちょこ拭く。



「かゆいところありませんかー?」

「擽ったくはあるかしら? 店員さん、もっと強めでお願い出来ます?」

「へい! ただいま!」

「後でお返しするわね」

「いぇいっ!」





 しっかり休んだ翌朝、私達は城門の前に集まっていた。


 前に立っているのは、カイトさんだ。



「全員、聞いてくれ」



 スッと抜ける様な、それでいて重みを含むその一声で、皆が静まり返った。



「今日の予定を再確認する」



 そう言いながら、カイトさんは門を指し示した。



「先ず、今から数分後にアレを倒す。続いて広場と城壁を制圧、昼休憩を取った後、門番を倒し天守へ攻め入る。以上だ、幾つかの注意点は知っての通りだが、何か質問は?」



 まぁ、特に無いよね?


 事前に話があった通り、ワンダリングボスにだけ気を付ければ、後は大体予定どーり!


 もうすぐイベントの山場だね! 張り切っちゃうぞ!



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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