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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十五節 先達の攻略

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第1話 万事に備えて

 



【前回までのあらすじ】


・大規模イベント開始

・イベント帰りにルベリオン王国終了

・リブラリアを捕獲

・ラガーナ・ルヘーテを捕獲

・シュクラム、アルティア、メレリラを捕獲

・神装弓騎兵を捕獲

・過去の英雄達を捕獲

・元ルベリオン王国全域を支配


・元ルベリオン王国を整備 ←ーーイマココ



 

 



 黒霧の配置、邪魔な魔物や迷宮の監視及び排除、冒険者や傭兵等武力の統制、貴族やそれに準ずる権力の統制。


 あっちこっちの仕事の振り分けを進め、リブラリアとその試練報酬を装備した黒霧による徹底的な環境支配と情報管理を行い、いつでも国民の保護や捕獲が出来る環境を整えた。


 後は、ヴァルハラの面々が邪魔な魔物や迷宮を殲滅してくれるのを待つのみである。


 それらに加え、念の為帝国対策に北部の国境付近、吸血鬼対策に南部、それぞれの警戒網を厚くしておいた。



 目下最優先の仕事を終えたので、次に移る。


 イベントメニューを開き、皆が稼いだ3,000億EPでアボイタカラとオリハルコンを買い占めた。

 これで後はオルダナとシャスティアを残すのみ。



 続けて、余る演算力を割り振り、細かい研究開発。





 今後相対し得る敵達との戦闘を考えると、戦力の拡充は極めて優先度の高い事項と言える。


 話を聞く限りだと、天使や吸血鬼の想定戦力は現状でも十分殲滅出来る程だと思われるが、隠し玉があるかもしれないし、同時に襲われると処理能力が不足する可能性もある。がしかしそれより何よりディアリードやオリジナルアトラの脅威が大きい。


 少しでも多く。どんな手を使ってでも、戦力を増加させなければならない。


 そんな訳で、様々な瑣末ごとから細々と取り組んだ。



 先ずは、アスフィンにあげたただの鎌。もとい血を吸えば吸うほど強くなる鎌。


 神霊金属オルダナで強化しようとも思ったが、それだと死神の鎌をあげた方が良い事になる。

 よって、この鎌はその魂魄に刻まれた成長させる構造を最大限利用し、格上たる血刃もどき、血塗れの夜(トラジティーブラッド)から供給される吸血鬼の血を吸わせ、急速に進化を促した。


 急激な進化は魂魄を疲弊させるし、その成長限界は成長構造の限界だ。

 最大まで進化した鎌は、しかし血塗れの夜(トラジティーブラッド)には未だ一歩及ばない。


 ここから更に鎌を進化させるには、おおよそ3通りの方法がある。


 一つは例によって神霊金属への魂魄の移し替え。

 二つ目は、疲弊した魂魄を癒す事。

 三つ目が、進化した鎌がその身その魂に慣れるまで待つ事。


 内一つ目は意味がないので無しとして、二つ目と三つ目を実行した。


 ズバリ、理法典の行使である。


 理法典自体の魂魄が疲弊すると、基本的に時間経過しか回復手段が無いので、あまり連用は出来ないが、たかが魂魄一つ分の時間加速くらいなら大した事はない。


 そんな訳で、理法典による加速と血の供給を行い、僕の手を入れない事を前提とした事実上の限界値である霊験門の門前に立った所で、少し手を加えつつ血塗れの夜(トラジティーブラッド)を取り込ませた。


 完成したのは、血刃もどきの力をそのまま使える赤黒い大鎌。


 少しだけ整備したのは、魂魄が肥大化した事により増大した自我を制御する為。

 補助人格程度に調整し、赤い月(ブラッドムーン)と名付けて完成。


 地盤は整ったので、後は様々な敵を倒し、その血を吸わせる事で、どんどん成長していく事だろう。



 次に、天使の特性把握。


 研究材料としたのは、捕獲しておいたエルクーンとその進化種族であるエルデクーン。


 既知の情報は、この聖属性に満ちた精霊もどきの肉体が、さながら蛹の如き役割を持つ事。

 蛹は何故か人の形になる事。

 天使の持つ光輪は演算補助装置であると考えられる事。


 以上の三点を踏まえ、差し当たりエルクーンとエルデクーン自体の研究を始める事とした。



 先ず、エルクーン及びエルデクーンを半分に割ってみた。

 すると、片方は直ぐに魔力が拡散し始め、暫く後に機能停止。もう片方は切断面からじんわり魔力が溢れ落ち、エルクーンの方は間も無く死亡。エルデクーンは魔力漏出量が素早く低下し始め、死には至らなかった。


 また、エルクーンの死体は暫く魔力漏出を続けたが、エルデクーン同様暫く後に魔力漏出が減少し、傷が塞がるが如く停止した。


 この実験で新たに分かった事は、魂の無い器は一定量の聖属性を維持するだけの石になる事。

 魂のある器は魔力漏出を抑え、まさしく傷を塞ぐ事。

 魔力が減少する事で、人の身から生命力が抜け過ぎた時と同様に魂魄が剥離する事。


 後は、痛覚が無いと言う事だけである。


 つまり、エルクーン、エルデクーンを狩るには傷を与え続けるのが有効であり、怯みはしないからそれが厄介と言えば厄介な点であると言う事。


 死んだエルクーンは蘇生した。



 続けて、その身に宿る内在神性の調査。


 エルクーン、エルデクーンが持つ神性は、天使、人、光、聖、希望等々。

 迷宮産であり天然物では無いので、その配合量は通常は個体により異なるだろう。


 それを見ながら、エルデクーンを1段階進化させた所、全ての神性が励起され、特に人の神気が他よりも少しだけ強く反応して、天使と言う名の天使もどきが出来た。

 例の天使型の石である。


 これは、半分に切ったエルデクーンや左右に浮いている翼状の器官を毟ったエルデクーンも問題なくそれに進化した。

 欠損の回復は進化時にまま起きる事だ。


 以上の結果から、試しに人の神性を切除。人の神気を取り除き、猫やら犬やら兎やら竜やらの神気を注入。人の神気同様に親和させ進化させた。


 その結果出来たのが、エルデクロンなるそれぞれの形をした石だ。

 おそらく、天使と称される石も、元々はエルデクロンなのだろう。


 サイズは鼠の様に小さな物は小さく。しかし竜の様に大きな物は人程度にしか大きくならなかった。

 また、翼は天使の翼状器官が代替するらしく、竜や鳥の石達に本来ある筈の翼部分が無くなっていた。



 次に、天使もどきやエルデクロンの進化。


 先ず天使もどきを普通に進化させた時、普通に天使になり光輪が発生した。

 性別はどうやら無性らしいそれに服を着せ、予め断ってから手にナイフを這わせた所、痛そうに顔を歪め赤い血が流れたので、痛覚が発生している事が分かった。


 おそらく、人の神気の影響でほぼ人になったからだと考えられる。

 無性として生まれたのは、基本的な性質が精霊であり、寿命が無いから繁殖を必要としない為だろう。


 フブキの報告によるとクルーエルは女性との事なので、天界の天使達は後天的に性別を獲得したのだろう。


 あくまでも推測だが、天使達は現在エルクーンになる前の石を食べて力を増大させている様なので、天使と言う生物は頭数が揃ったらエルクーンからの増殖を抑えて力を増加させる為に使い、繁殖は自前の性別を発生させて行う様になっているのかもしれない。

 まぁ多分肉体的な生殖行動は精体を交わらせる生殖と比べて効率が悪いので、結局の所性別の発生は概念的、属性的な意味合いしか無いと思われる。


 その他の動物エルデクロン達も羽化させたが、特に異常なくそれぞれの生き物の肉体となった。


 特にヤバいのは竜だ。


 天使特有の光輪と言う演算器官と竜特有の竜玉と言う演算器官がある為、体の小ささなんて気にならないくらいのポテンシャルを秘めている。



 また、人のエルデクロンを用いた羽化実験も行なった。


 エネルギーの過剰投入による急速進化を行うと欠損等の異常が無くなってしまうので、少しずつ馴染ませる事による、天然物と同じ羽化のやり方である。


 両腕を欠損させた場合、生まれた天使には両腕が無かった。


 頭と心臓部を抉って羽化させた場合、胴体には穴が開き、頭は無かったが当たり前に生存していた。また光輪は首の上に出現した。


 体を少しずつ削り落とし、魂魄を下半身に追い込んで羽化させた場合、天使は下半身だけになった。

 更に追い込んで足先や指先、眼球部分や頭だけ等で羽化させた時も、概ね予想通りの結果になった。


 次に、人型エルデクロンを削らずに犬や竜の形に整形し羽化させたら、人の肉体をそう整形した様な化け物になった。

 手足を入れ替えたり頭を別の所に付けてもみたが、此方もまた予想通りの結果だった。


 即ち、エルデクロンの状態で既になるべき形は決まっていると言う事である。正しく蛹だ。


 異形になった天使達は再設計して普通の人型に直した。



 更に続けて光属性の部分を別属性に変えたエルデクロン化も試したが、此方は難易度が跳ね上がり、光と聖属性を持つ亜精霊体が崩壊する等して死亡した。

 それでも丹念に愛属性を持って調和させる事でエルデクロン化させる事が出来たが、天然物では余程条件が揃わないとならないだろう。


 唯一闇属性だけは比較的簡単だったのは、光属性と闇属性が表裏一体だからだと考えられる。


 ともあれ、生成された基本4属性と闇属性のエルデクロンは、その肉体が赤、青、緑、黄、黒の属性色に染まり、それが進化した天使の方は光輪と髪がそれぞれの色になった。

 難易度が高いだけで単に天使の属性変異種である。


 尚、聖属性を取り除いて無理矢理羽化させようとしたら、生体化せずに石のままの新種とされるゴーレムの類似種族になった。

 亜精霊体である羽と光輪は生じている為、完全にゴーレムとも言い切れない。


 さながら、天使の失敗作と言った所か。


 光輪や羽の設計図を確保出来ているので、ゴーレム的アプローチで簡単に作れる為、再調整して普通の天使にしておいた。



 最後に、光輪。


 光輪は、魔石や竜玉の様な演算の代替器官。即ち補助人格の様な役割を持つ器官だと分かった。


 また、傭兵として生成された下級天使(レッサーエンジェル)と見比べてみた結果、光輪は魂同様に年輪の様な構造を持ち、それを数える事で年齢を調べる事が出来る様だ。

 多分クルーエルはフブキの生成したてな光輪を見て、見た目はともかく年齢は下であると判断したのだろう。


 機能としては、主に光や聖属性と魔法処理に向いた演算補助装置であり、魔力の貯蓄器官でもある。


 天使と戦闘する場合は、光輪を破壊すればより大きな損害を与えられるだろう。



 天使については以上。


 天使竜の今後を楽しみにしつつ、差し当たり天使への理解を更に深める為エルクーンを追加で生産。獣型や人型の天使を追加し、黒霧に運用させて見る事とする。



 

 



 五周年です。


 今後もよしなにお願いします。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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