第18話 薬を作ろう
第四位階上位
ポーションを作ろうと思う。
クランのショップでは必要な魔力が多く、割に合わないので、手作りである。
基本的なやり方としては、薬草をすり潰したり、水に浸して長時間置いたり、煮出したり、と手順が必要になる。
だが、錬金術の抽出なら、その手間を魔力で代用出来る。
「は……はへぇ……」
「そんなっ……!」
「あ、あぁ……!! アヤちゃんがこんなっ、こんな事にっ!! ふ、ふへ、ふへへ」
魔石の合成と変換が終わったので、早速取り掛かる。
用意するのは水の入った器と採取した下位の薬草。それを錬金布の上に置いて、薬草から抽出した回復作用を水に入れる。
「はわわっ、キ、キョウちゃん、こ、これってまさかっ!」
「リ、リっちゃん、絶対そうだよ! う、羨ましいっ……!!」
「……さーて、今日の昼飯は何が良いかなー」
「……剣術スキルのレベル上げする為に外で素振りしてくるわー」
続いて、もう一つ器を用意し、魔力を込めた水に下位の薬草から抽出した回復作用を入れる。
完成した物が此方。
下級ポーション 品質C レア度2 耐久力F
備考:下級のポーション。体力《微》回復。
下級ポーション 品質C レア度2 耐久力F
備考:下級のポーション。体力《小》回復。
これだと、あまり使い物にならないので、回復量の少ない方から回復作用を抽出し、多い方へ移す。
其処へ、更に下級の薬草から回復作用を抽出、投入する。
そして完成したのが此方。
下級ポーション 品質C レア度2 耐久力F
備考:下級のポーション。体力《特大》回復。
ポーションの回復量は、極微、微、小、中、大、特大、の六段階。
上に上がれば回復量も上がって行く仕様だ。
記述によると、下位の薬草から作れるポーションは薬効が高ければ高い程色が緑色で粘度が高く苦いと言う。
所が、抽出で回復作用のみ取り出したこのポーションは、色も薄くサラッとしており……。
「……うむ、苦味は僅か、か」
ここに、アルルの果汁を入れてみた所、中々に爽やかな味わいになった。
下級ポーション 品質C レア度3 耐久力F
備考:下級のポーション。体力《特大》回復。アルル味。
早速瓶に詰める。
この瓶も曲者で、クランのショップで販売されている瓶に薬の回復量を向上させる瓶があるのだ。
値段もそこそこで、少し悩んだが購入する事に。
魔硝子の瓶 品質B レア度4 耐久力C
備考:魔砂を使って作られた硝子瓶。瓶底に生気を発生させる魔法陣が仕込まれている。
どうやら、この生気が薬に溶け込む事で回復量を上げるらしい。
ただあるだけでも生気を放つ様なので、花瓶としても使えるかもしれない。
魔法陣は画像スキルで魔法ファイルに保存したので、これからはいつでも生気を発生させる魔法陣を描ける。
下級ポーション 品質C レア度3 耐久力F
備考:下級のポーション。体力《特大》回復。アルル味。生気を発生させる瓶に入れられている。
早速詰めてみたが、回復量が変わっていない様に見える。まぁ、それも当然か、生気が溶け込むまでは時間がかかるだろうし。
回復量が特大とあるが、それも下級ポーションの範囲内で、と言う事。
恐らくその回復量は、中級ポーションの小くらいではなかろうか?
「……阿鼻叫喚……?」
「な、何があったんでしょぅ〜?」
「こ、こら! セイトは見るな!」
「うわっと、何? どうしたの?」
続いて、件のポーションを作る。
作り方は二通り、変換で作るか、抽出で作るか、である。
取り敢えず抽出。
使うのは、森で手に入れた中位の薬草だ、薬効は様々だが、今回は回復作用だけの抽出なので特に意味は無い。
中級ポーション 品質C レア度2 耐久力F
備考:中級のポーション。体力《小》回復。
これを更に高め。
中級ポーション 品質C レア度4 耐久力F
備考:中級のポーション。体力《特大》回復。アルル味。
爽やか仕立てのドリンクにする。
「おっと……何が起きたんだい?」
「わ、わかんないわよ……ゴクッ」
「はぁ……はぁ……昨日のユキよりはマシみたいね」
「……やっぱりユキくんもアヤちゃんも……良いかも……」
次のポーションは貴重な上位の薬草、竜草で作った物である。
上級ポーション 品質C レア度5 耐久力F
備考:上級のポーション。体力《特大》回復。アルル味。
薬草のレア度が上がる度に、必要な魔力量がガクッと増えて行くので、結構な魔力を消費してしまったが、概ね満足の行く結果になった。
「昼飯出来たぜー」
どうやら昼食の時間らしい。
区切りも良いのでささっと食べてしまおう。
「はーい、ほら、アヤも」
「はひゅ!? お、にぇ、ちゃーん、えへへ」




