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ハーレムへの選択肢  作者: ひなた
修学旅行 一日目
83/223

 一方の山内さんと祭さんなのだけれど、俺とコノちゃんが話をしている間、ずっと騒いでいたらしかった。

 集中して彼女の話を聞いていたせいか、少しも声が聞こえなかったのが驚きだね。どうしよう。


 ①混ざる ②遊ぶ ③話をしている


 ーここは①を選択しましょうかー


 もう絵は描き終わったようだし、コノちゃんは満足しているようなので、そろそろ二人に混ざるとしようかな。

 せっかく四人グループなのだから、二人ずつに分かれていちゃいけないだろう?

 それにコノちゃんと二人にしてくれるのは嬉しいけれど、山内さんには少し、気を遣っている感じもする。

 恋人も大切だが、友だちも大切。

 俺にとっては同じように、友だちだって、ほとんど出来たことのない存在。

 なのだから、一緒にはしゃいで遊びたい。

「行こうか、コノちゃん」

「うん、そうだね。二人ともっ、コノたちも行きますよっ!」

 山内さんと祭さんが騒いでいるところに、コノちゃんは走っていき突進。

 その行動には、全員が驚きを隠せない。どうしよう。


 ①俺も突進 ②引く ③微笑む


 ーここも①を選びますー


 しかし、コノちゃんがこれだけ曝け出してくれているんだから、俺もっ!

 周りはみんな味方なのだから、何を恐れる必要もない。

 友だちだと信じて。友だちを信じて。

「行くぜっ!」

 こんなに笑ったのはいつぶりだろうか。そんなことを思ってしまうほどに、お腹が痛くなるくらいに、俺は大爆笑をした。

 祭さんはわからないけれど、コノちゃんだって、山内さんだって、そうなんじゃないだろうか。

 リア充共とは微妙に時間をずらした、少し早めの時間に食事も風呂も行ったので、人混みに巻き込まれることなく全てを終えることが出来た。

 俺と山内さんの男子班が部屋に戻ると、もう女子班の二人は戻っていたらしかった。

 いくらでも待つ覚悟で鍵を預けていたので、別に大丈夫だったのだが、早めに上がってくれたのだろう。

 そしてやるべきことを終えたからには、素敵な夜が待っている。どうしよう。


 ①楽しく ②美しく ③淫らに


 ーここも①ということになりますー


 コノちゃんと二人きり、素敵なときを過ごそうじゃないか。

 なんてそんなことは、もう恥ずかしくなってしまって無理だから、友だちと一緒にはしゃぐとしようじゃないか。

 それに、山内さんに気を遣わせるわけにもいかないしね。

 まぁ、彼には好きで気を遣ってる感すらあるし、平気で邪魔だってしてくるものだから、なんとも言えないんだけれど。

「今夜は朝まで寝かせませんから。覚悟しておいて下さいね」

 にやりと笑みを浮かべて、こんなことを言ってくるような人だしさ。どうしよう。


 ①覚悟する ②お前こそ ③微笑む


 ーここは②を選ぶんだそうですよー


 いつまでも彼がにやりを崩さないものだから、俺もにやりで返す。

「覚悟が必要なのは、あなたの方ではありませんかね。山内さん、覚悟なさいっ!」

 そんなことを言いながらも、四人でふざけて遊んで、結局一時ごろには全員が眠っていたわけではあるのだが。


 翌日の朝は心配したのだが、いつもどおり七時前には、きちんと目を覚ましているのであった。

 これが慣れと習慣のなせる業ということなのだろう。

「あ、お目覚めですか? おはようございます」

「おはよっ」

 既に山内さんとコノちゃんは起きていたようで、俺が起きたのに気が付くと、二人ともすぐに挨拶をしてくれた。

 慣れでゲームをやろうとしてしまうけれど、今回はゲームを持ってきていなかったことに気付く。

 一緒に修学旅行という行事を楽しむ。それを目的としているので、ゲームという誘惑を持って来てはいけないと、そう考えたのだ。

「おはよう。今日は自由行動ですけれど、どうすることになったんですか?」

 適当な予定を書いて、適当に提出しただけなので、班の中では詳しく決まっていないままなのだ。

 俺が訊ねると、二人はうーんと唸る。俺が聞いていないだけではなくて、やはり決まっていないままなのだ。

「どうしましょうかね。ただ歩くっていうのも、ありかもしれませんよ。見慣れない場所ですし、楽しめるんじゃないでしょうか」

 考えることも面倒になったかのように、山内さんはそんな提案をしてくる。

 彼が全てを書いておいてくれただけあって、詳しいのだろうと思ったけれど、それっぽいところを書いただけだというのだ。知っているところを書き連ねる、その適当さは、山内さんのイメージに合わない意外な一面だったりもする。

 しかしだれもが真面目であり続けるはずがないからね。

 教室内で騒がないからって、何もかもが真面目なスーパー真面目ちゃんなわけじゃあない。どうしよう。


 ①賛成 ②反対 ③調べる


 ーここは③を選択しますー


 何か魅力的な場所があるかもしれないし、調べるだけ調べてみようか。

 まだ祭さんも起きないから、朝食へは行けないということで、三人で調べてみて、行きたい場所を相談することに決まった。

 そして祭さんが起きたなら、彼女の意見も取り入れれば良いさ。

 当日の朝になって調べるという、少し遅くないかなところはあるけれど、時間があるんだから全く問題がないだろう? 班の勝手さ。

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