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ハーレムへの選択肢  作者: ひなた
二日目
11/223

 慌てて飛び起きるがやはりまだ眠く、寝惚け眼のままで学校の用意をした。どうしよう。


 ①朝食 ②着替え ③歯磨き ④弁当 ⑤洗顔 ⑥出発


 ーここでは⑤を選びましょうー


 とりあえず、目を覚ます為に顔を洗う。

 そしてスッキリすると深呼吸して、学校へ行く気を振り立たせる。

 俺は学校へ行って、女の子と友達になって、いずれはスーパーリア充になってみせるんだ。

 顔を拭いて、挫けないように決意し直した。どうしよう。


 ①朝食 ②着替え ③歯磨き ④弁当 ⑤出発


 ーここは②にしましょうかー


 部屋着をパッと脱ぎ捨てて、制服を身に纏う。変身完了。

 一人でカッコ付けた着替えをして、虚しくなりながらも脱ぎ捨てた服をちゃんと片付ける。どうしよう。


 ①朝食 ②歯磨き ③弁当 ④出発


 ーここでは①を選びますー


 家には昨日の余りものくらいしかないのだが、それをなんとかアレンジして、朝食として食べることにした。

 料理は好きじゃないし得意でもないが、一人暮らしをして、確実に腕は上がったと思う。

 上出来なんじゃないかな。

 自分で評価しながらも、少し急ぎ気味に頬張る。どうしよう。


 ①歯磨き ②弁当 ③出発


 ーここも①でしょう ちなみにここで②を選ぶのはいけないそうですよー


 食事を終えると、すぐに歯を磨く。

 そして「ぺっ」と、口の中のものを、疲れや自己嫌悪とともに吐き出した。どうしよう。


 ①弁当 ②出発 ③ゲーム ④片付け


 ーここでも①を選びますー


 朝食を食べて満足、ではいけない。

 学校で昼食を取らなければならないのだから、その為には、自分でちゃんと弁当を用意していくしかない。

 確かに、購買や食堂という選択も取ることは出来る。

 しかし今の俺に、そんなことをするほどの余裕はなかった。

 だって弁当を持って行った方が、絶対に安く上がるからねっ!

 毎日、俺の為に弁当を作ってきてくれる女の子はいない。偶然、弁当を作り過ぎちゃって、困っているからその場にいた俺にくれる。なんて女の子もいない。

 それだったら、自分で弁当をきちんと用意する他あるまい。どうしよう。


 ①少しだけ豪華に ②見窄らしくても良いさ


 ーここは②を選んでしまうようですー


 もしかしたら、女の子と一緒に食べることが出来るかもしれない。

 そのことを考えたら、ほんの少しだけでも、見栄を張って豪華な弁当を作ってみるというのもありだろう。

 しかしそんな努力がいつまでつことか。

 そうしたら、初めから最低限の弁当でいいじゃないか。

 開き直った考えを持った俺は、夕食の余りもので作った朝食の、これまた余りもので昼食を作成した。

 ゲームを買いたいんだから、その為には食費を削るしかないだろう。これは当然のことだ。

 足りていないところを誤魔化しながらも、なんとか弁当箱いっぱいに見えるようにして、俺はそれを鞄にしまう。どうしよう。


 ①出発 ②ゲーム ③片付け


 ーここではもう①を選んでも良いのでしょうー


 荷物をもう一度確認して、俺は家を出ることにする。

 あっ、家を出るって言っても、家出するとかじゃないよ? 文字通り、家から出るってだけだから。

 でも何にしても、思ったより用意が早く終わったから良かった。

 今の時間は七時半。

 目覚めた時間には、多少の危機感を感じなかったでもない。だが意外と準備が早かったらしく、今の時間に出発すれば余裕で間に合うだろう。

 普通の速度でなら、歩いて行っても間に合う。どうしよう。


 ①徒歩 ②自転車 ③車


 ーここも①を選びますー


 持ってはいるが、自転車に乗って行くのは、急いでいくときくらいでいい。

 今日のように時間に余裕があるんだったら、歩いて行った方がむしろ楽だ。

 学校に着いてから、駐輪場に自転車を止めたりするのが面倒だもの。

「行ってきます」

 だれが聞いているわけでもないが、ちゃんと挨拶をしてから鍵を掛けると、のんびりと歩き出した。

 春の日の穏やかな太陽は、まるで温かく俺を見守ってくれているようだ。

「おはようございます。制服から見るに、僕と同じ学校じゃない?」

 新しい出会いを求めて歩いていると、早速願いが実ったようで、後ろから可愛らしい声が聞こえてきた。

「良かったらだけど、一緒に話しながら行こうよ。まだ友達が出来ていなくって、でも一人で歩いて行くのもなんか寂しくてね」

 二度目の声が聞こえてきたので、幻聴ではないのだと俺は振り向いた。

 そこに立っている彼女が着ている制服は、確かに俺の学校の女子生徒のものだ。どうしよう。


 ①大歓迎 ②会話 ③無視


 ーここは②にしましょうかー


 あまり大歓迎! 大歓迎! と言ってしまうと、彼女の方に引かれてしまうかもしれない。

 それだったらと、普通に彼女と会話をしながら行くことにする。

「わかりました。どうせ目的地が一緒ならば、時間もありますし話しながら行きましょう」

 自然な微笑みで言ってみせた俺に、彼女は驚くくらい大喜びしてくれた。

 子供のようで愛らしくて、高校生とは思えないような素直さだと思う。

「うん。そうしよう。僕は新木桜、宜しくね」

 真っ黒な髪の毛を耳の位置でツインテールにして、肩に掛かる程度の長さにまで伸ばしている。

 大きな瞳は真ん丸く輝いて、パッチリと二重で可愛らしい。桜という名前だけど、唇は桜色よりもう少し濃い桃色。

 肌は黒くはないのだが、だからといって白くもない。ただ、触り心地は良さそうだな、と思う。

 身長は結構低く、この制服を着ていなければ中学生と疑わないだろう。

 女性的な体のラインはしていなく、幼児体型だといえるだろう。

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