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第63話 久しぶりのギルド

 毎日、忙しいながらも充実しているとここに来てから感じる。

新たな仲間も迎える事ができ、戦力についても強化出来たと感じる。


 今日はギルドマスターからお呼び出しがあった。

久しぶりの王都ギルド本部である。


「行くよー」


 ヴィムはハナとミサに声をかけた。

ギルマスからは仲間と一緒に来てほしいと伝えられえていた。


「分かりました」

「私も、準備はできています」


 二人とも出かける準備にぬかりはない様子だった。


「じゃあ、ギルドに行ってくる。昼頃には戻ると思う」

「かしこまりました。では、昼食の準備を済ませてお待ちしております」


 ジェームズに見送られてヴィムたちは屋敷を後にしてギルドへと向かった。

歩いて数十分のところにギルドはある。


「なんか、久しぶりですね。ギルドに来るのは」


 隣を歩くハナが言った。


「ああ。そうだな」

 

 Sランク冒険者ともなると直接指名依頼がほとんどである。

依頼者は国の重役が多い。

ヴィムはその中でも国王陛下と親密な関係にあるため、特に国王陛下からの依頼が多いというわけである。

王宮に出向いて依頼を受けるのでギルドに来るのは久しぶりだというわけだ。


「相変わらずだな、ここも」


 冒険者が集まる冒険者ギルドには独特の雰囲気がある。

ギルドによってその雰囲気も少しずつ違いがある。


「ギルマスに呼ばれているんだが」


 ヴィムはギルドの総合窓口の受付嬢に声をかけた。


「ヴィム様とお連れの方ですね。ギルマスから聞いております。ご案内しますね」


 受付嬢は離席中の札を出すと、そのままギルマスの元へと案内してくれる。

階段を登り、その突き当たりにギルドマスター執務室がある。


「ヴィム様たちをお連れしました」


 受付嬢が扉をノックしながら言った。


「入ってくれ」


 ギルマスの声が飛んできた。


「どうぞ」


 受付嬢が扉を開けてくれる。


「ありがとうござます」


 そう言うと、ヴィムたちは中へ入った。


「ご無沙汰しております」

「お久しぶりですね。ご活躍のようで何よりです。どうぞ、座ってください」


 ギルマスはソファーに座るように促した。


「ご苦労様。下がってくれ」

「失礼いたします」


 受付嬢はギルマスの言葉に扉を閉めた。


「そちらのお二人は初めましてだったね。ヘルムートと申します。以後、お見知り置きを」


 ギルマスがハナとミサの方に視線を移動させて言った。


「ハナ・シャロンと申します」

「ミサ・フルメンです」


 二人は少し緊張した様子で言った。


「そんなに固くならずとも大丈夫ですよ。国王陛下より全然立場は下なんですから肩の力を抜いてください」


 ギルマスが穏やかな口調で言った。


「ありがとうございます」


 国王陛下とも最近になって、打ち解けてきたハナにとってはギルマスも緊張する相手に入るだろう。


「それで、今日はどういったご用件でしょうか?」


 ヴィムは切り出した。


「早速で申し訳ありませんが、ヴィム様たちの実力を考慮した上でお願いしたいことがありましてご足労頂きました」


 ギルマスは真剣な面持ちで口にした。

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