番外編 世界蛇の長足(ネタばらし)
本編は前話で終了しています。
今回は番外編で人物紹介や裏話を載せています。
通常のWeb小説では文字を横に読むことを想定しています。
この小説では、いくつか『縦に読むと言葉になる』いわゆる『縦読み』があります。
(第1話の後書きで書いた『仕掛け』はこれのこと)
■登場人物紹介
人物名は北欧神話や北欧昔話がモチーフです。
・ドベリ(クゥズ・ドベリ)
名前は北欧で小人またはドワーフを表す『ドヴェルグ』。
それにノルウェー語「クゥズ(木製)」をつけたもの。
昔書きかけてた初期プロットでは『ドルジ』という名でした。
この小説の主人公。木のゴーレム。(生活防水あり)
西暦2000年頃のややオタク寄りの青年の記憶がコピーされています。
体形はタイムボカンの悪役ワルサーに似て、手が長く足が短いです。
顔はデッサン用ポーズ人形の頭部を太めにして、目と口がついたもの。
最終話でややスマートに見えるようになった。
作画:ひだまりのねこ様
・ビルザ博士[ビルザルン・アルーブ]
名前は北欧神話の「森[ビザル]」「運命神[ヴェルザンディ]」「エルフ[アルーブ]」。
ドベリ君を作った魔技師。長い金髪に尖った耳。
ロードス島戦記のハイエルフ・ディードリット[出渕裕版]を20代後半にしたイメージ。
技師っぽく眼鏡をかけて白衣を羽織ってます。白衣の前ボタンは外してます。
寒冷地出身という設定で、頭は北欧風ニットヘアバンドをつけてます。
屋敷は他の空間と隔離された箱庭のようになっています。
ビルザの趣味の隠れ家&仕事場のようなものです。
引きこもりではなく、たまに外出します。
傀幻の技師と呼ばれています。
ゴーレム技術や幻影・幻覚を利用した魔道具が得意。
視覚のない敵に幻視が効かない、などの制限があります。
作画:ジャガイモ探偵様
・アララ
外観のイメージは竹本泉版「あんみつ姫」のカステラ夫人。
(原作およびアニメ版のカステラ夫人とはぜんぜん違います)
病死したビルザの使用人の記憶を引き継いでます。
ゴーレムの素体はビルザの師が作成。
顔はビルザが使用人に似せて作りました。
腕組みをするときなど、胸がぽよんとなることもあります。
ドベリ君は『パット?』を疑っています。
名前の由来は、左腕に精神波銃をつけた宇宙海賊の相棒。
昔のプロットではアーマロイド・レディから「アマラ」でした。
狼に育てられたイメージになりそうなので「アララ」に変更。
それで「あらあら」という口癖ができました。
この方はメタルゴーレムで銀色の顔と髪。
武器を使う戦闘技術に優れています。
ラストで初めてメイド服になった?
・ロギム[ロルギムンド]
北欧神話のヨルムンガンド[ミッドガルズの蛇]がモチーフ。
不定形のマッドゴーレムで基本形態はへビ型。
本人の趣味で太めの豹の姿になっている。
日本からの転生ではない。
昔のプロットではロヒウという名の白熊型ゴーレム。
当時の外観は、ある映画の鎧を着た白熊。
(名前は北欧昔話の賢者ロウヒより)
北欧昔話に白熊をネコと間違える話があります。
また、北欧神話でヨルムンガンドが猫に化ける場面があります。
ライオンなどの猫科で、蛇との紐づけを検討。
これくらいならいいかなと、豹になりました。
姿を変えられる豹……で、ロデムという連想。
名前はバビル2世の黒豹型ロボット『ロデム』と、
ダーティペアの黒豹似の人造生物『ムギ』。
(外観は1985年アニメ版ダーティペアのムギ似)
・ローズル卿
北欧神話のロキ神が操作する義体、という設定です。
なお、北欧神話のヨルムンガンドはロキの子だが、ロギムは無関係。
名前は北欧神話のロキの別名。
・ソップ爺さん
第12話に名前だけ登場。「ソップ」はノルウェー語で「きのこ」。
身長十センチほどの小人妖精という設定。
■小説タイトル「神具トゥギャザー ~ゴーレム君のダメ日誌~」について
英語の"Sing together!"(いっしょに歌おう)から。
なお、ドベリ君の『日誌』の中身は本編で公開されてません。
神具のゴーレム君とゆかいな仲間達というイメージも。
■各話について
北欧がモチーフなので魔道具の名前はノルウェー語を使ってます。
なお、スペルは実際のノルウェー語と異なります。
第1話 隙あらば弾き語り
サブタイトルはネットスラングの「隙あらば自分語り」から。
ヒダ状の光は「ギャザー」のダジャレ
魔法陣はルーン文字がモチーフで、迷路やアミダくじに似ている。
魔道具
奏琴鋤[Spille-Spade]:刃付の鋤。エアギターで演奏できる。
縦読みネタ
「し ん 事」新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジ
「じ い 般」太陽にほえろの柴田刑事
「わ る さ ー」タイムボカンのワルサー
「は や か わ け ん」怪傑ズバットの早川健
第2話 玉石ともに転がる
サブタイトルは「玉石ともに焦がる」から。
魔道具
倒砕弩[Slaned-Bifurkert]:投石器。柄の玉石が命中した無生物を破砕する。
空中にあるものに玉石を当てた場合、足が生えてじたばたした後で消える。
このため、ドベリが屋敷の壁に当てていても実害はない。
縦読みネタ
「だ ー 手 い ぺ ア」ダーティーペア
「撃 そ っ プ」ONE PIECEのウソップ
「場 び る に 制」バビル二世
「へ び」ロギムの基本形態
・第3話 糸目につけた眼鏡
サブタイトルは「金に糸目をつけない」から。
魔道具
煽視鏡[Smigre-Briller]:相手が気にしているところを判別する眼鏡。
縦読みネタ
「自 ろ ー」人造人間キカイダーのジロー
「も す ら」モスラ
その下で「僕 ラ の が」[僕らの蛾]となったのは偶然です。
「死 き」月姫の遠野志貴
「げ っ た ー 3」ゲータロボのゲッター3
・第4話 秋久の名月
サブタイトルは「中秋の名月」から。
「週休」「蹴球」をかけてます。
魔道具
従意球[Retur-Fullmane]:使用者の意思で飛ぶ方向が変わる球。
縦読みネタ
「さ ん ご」犬夜叉の珊瑚
「つ ば さ」キャプテン翼の大空翼
「ゴ じ ら」ゴジラ
・第5話 ナイフには触れない
サブタイトルは「ない袖は振れない」から。
魔道具
冷濡刀[Fuktig-Kniv]:刃が冷たく湿るナイフ。
縦読みネタ
「発 剣 で ん」南総里見八犬伝
「豹 が」星闘士星矢のキグナス氷河
・第6話 反撃教師
サブタイトルは「反面教師」から。
魔道具
乱数剣[Terning-Sverd]:練習用の剣。ゾロ目が揃うと幻覚効果がでる。
導飾鎖[Lare-Tilbehor]:剣の練習用の首飾り。練習者の幻影を出す。
縦読みネタ
「さ や ま さ と る」初代タイガーマスクの佐山聡
「理 き 担 お」熱笑!!花沢高校の力勝男
「喧 し 労」北斗の拳のケンシロウ
「時 さ ま」北斗の拳のトキ様[アミバ]
・第7話 一寸の先にも光闇の虫
サブタイトルは以下の3つを合わせてます。
「一寸先は闇」
「一寸の虫にも五分の魂」
「一寸の光陰、軽んずべからず」
魔道具
幻魅燈[Forvirrende-Lysestake]:手提げ燭台。光過敏性発作で昏倒させる。
蜂榴弾[Stro-Bikuber]:大量の蜂の幻影と幻痛で敵を無力化させる道具。
縦読みネタ
「ア ら い 隈」アライグマ
「繰 り ん」ドラゴンボールのクリリン
「ポ け 門」ポケットモンスター
・第8話 濃霧を活かさず
サブタイトルは「有無を言わさず」から。
アララの頭飾りは猫耳ではなくアサリ。
魔道具
削杭器[Skar-Spisse]:鉛筆削り型の魔道具。棒を槍や杭に削り出せる。
熱霧鞴[Avtaken-Belg]:霧を出すふいご。超高熱の霧も出せる。
縦読みネタ
「優 る」キン肉マンのキン肉スグル
「くら 無茶 うだ」クラムチャウダー
「あ さ り」
・第9話 後は野宿の慣れ
サブタイトルは「後は野となれ山となれ」から。
魔道具
貨客箱[Passasjer-Eske]:岡持型の護送箱。神殿限定で配備。
縦読みネタ
「技 っ 布 る」魔法陣グルグルのギップル
「ピ っ こ ろ」ドラゴンボールのピッコロ
・第10話 能ある鳥は姿を隠す
サブタイトルは「能ある鷹は爪を隠す」から。
魔道具
音探鏡[Flaggermus-Briller]:超音波ソナー付き眼鏡。
伝令梟[Budbringer-Ugle]:伝令用ゴーレム。雪ダルマに似たフクロウ。
縦読みネタ
「ど ら え も ん」ドラえもん
・第11話 絵に描いた気持ち
サブタイトルは「絵に描いた餅」から。
魔道具
描手套[Tegne-Hansker]:光る軌跡を出す指貫手袋。
縦読みネタ
「打 る と ら 漫」ウルトラマン
「ギ ゃ 番」宇宙刑事ギャバン
・第12話 足元にもお呼びでない
サブタイトルは「足元にも及ばない」から。
魔道具
崩床靴[Gruve-Sko]:靴裏にトランポリンの魔法陣を出す靴。
縦読みネタ
「こ 難」名探偵コナン
「這っ とり くん」忍者ハットリくん
・第13話 争うはてなの千切り
サブタイトルは「争う果ての千切木」から。
魔道具
吊網杖[Sporsmal-Tryllestav]:捕獲網を出せる杖。柄を伸ばす機能あり。
縦読みネタ
「真 満」帰ってきたウルトラマン(新マン)
「そ に っ く」ソニック・ザ・ヘッジホッグ
・最終話 寄らば木人のおかげ
サブタイトルは「寄らば大木の陰」から。
縦読みネタ
「さ ぶ 茶 ん」サザエさんのサブちゃん(三河屋の三郎さん)
・番外編 世界蛇の長足
サブタイトルは「蛇足」から。
縦読みネタ…… 2つ入れてます。
ここでいったん完結といたします。
拙作にお付き合いいただき、感謝いたします。
後日談『ウサギ追いしかの者』は、下の方でリンクしています。





