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ある日、子どもが不登校になりまして  作者: 千東風子


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04 中学二年生の一月

 

 中学二年生の一月

 学校に行けた日、四日(三日遅刻)



 検査入院の日。

 入院前検査で新型コロナやインフルエンザの検査をし、陰性ならば入院がはじまる。娘は熱も咳もなく、問題ないと思っていた。

 検査結果を待っていると、おもむろに看護師が「こちらへ~」と私たちを待合椅子から窓のない小部屋へ誘導した。

 あれ、これはもしかしなくてもなんか陽性だったな……、と二人で遠い目をしていたら、医師がテレビのニュースで見るような完全装備で登場した。


 入院前の検査で、娘がまさかの新型コロナ陽性。


 様々な説明を受け、すみやかに療養してくださいと帰される。検査入院は新型コロナウイルスが検査に引っかからなくなる一ヶ月後となった。

 結局一ヶ月後かい、とうなだれる。


 家族全員濃厚接触者で自宅待機。

 娘は子どもに対する副反応が怖くてワクチンを打っていないが、完全に無症状。今はあまり外に出ていないのに、こんな入院するタイミングでピンポイントでかかっているとは。

 いや、違うか。検査したから出ちゃっただけか。

 感染経路は全く分からない。部活の友達が何人か感染しているのでそのあたりからか。私と旦那、上の娘は普通に外へ出る生活しているので持って帰ってきたか。目に見えない感染症をあらためて恐ろしいと思った。


 念のため家の中でも別々の部屋で過ごし、食事も別にとった。一週間、四人分の三食を作り、それぞれ持っていき、食べ終わったら回収し、水回りなどは娘が使用する度に消毒してまわり、中々の忙しさだった。


 そして娘以外感染することはなく自宅待機が無事終わり、出勤して一週間分の仕事が机に積み重なっている高さを見て、軽く笑った。

 職場でも本人や家族が発熱ダウンしての休みが多く、最低限急ぎの案件以外の仕事は停滞していた。お互い様だけど、お互い様なんだけど、社会全体がこんな緊急事態なんだから、休みがこんなにいたらもう職場閉めよーよ……学校閉鎖的な判断があっても良いんじゃなかろうか、と遠い目をしてしまった。

 私自身の社畜根性と役職が仕事を投げ出すことを許さず、溜まった仕事は残業してさばき、休んでいる人の分の仕事のフォローを調整し、疲労困憊、割とボロボロ。


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