ハッピーレディーとモブ沢山。
GO!٩( 'ω' )و!!
目の前で死体を数人が囲み、声を上げながら弄くり回す。
楽しそうに。
此処に居るのは、本当に人なのだろうか。
常人が見たら、卒倒しかねない。
現に少しこういったことに耐性がある自分でさえ、今の状況が脳裏に焼きついていく。
其れ程、見るに耐えない光景である。
この光景だけを見ると、動物とヒトの境界がサッパリ分からなくなる。
うん?動物。けもの。
…あぁ、、ヒトも、けもの、か。
なぁんだ、人間じゃ、、ないのか。
限りなくけものに近い、ヒトってぐらい?
…いや、よくよく考えると、ヒトとして、至ってマトモなのかも。
だって、
頭の中が、どうなってるのか知りたい。
目玉を引きちぎってみたい。
口が何処まで開くのか知りたい。
人間の重さを知りたい。
匂いが知りたい。
脳を掻き出して、眼底から指を突き出してみたい。
知的欲求を満たしたいのかも。
ううん、死体に触れる事による、感染症のリスクを知らない。
…ただの馬鹿なのかしらん。
どれも間違ってはいないだろう。
ポッカリと空いた後頭部に手を突っ込むひと。
頭部を掴み、引き上げるひと。
口腔内に手を入れ、口をこじ開けるひと。
瞼をぞんざいに避け、目玉を取ろうとするひと。
目玉を引きちぎった後に飛び出た白色の視神経を突くひと。
その目玉、切るとドロリとした透明の液体が出るのよ。
それでね、裏側は黒いの。
あ、そうそう。
よーく探してみて!
まぁるい水晶体があるのよ!
ホルマリンに漬けてしまうと、濁ってしまうから、見れるのは今だけよ?
小さいけど、とっても綺麗なの。
現状を知識に代替してみる。
少し、落ち着いた。
自分で聞こえるほど躍動していた心臓の心拍数が減っていく。
…彼は、いつ死んだのかしら。
誰かが腹を痛めて産んだ子なのに。
その痛みも、今は全て無に帰るのね。
他のひとも、同じだろうに。
同じ目に会えばいい。
そうすることでしか、"彼"の痛みは分かち合えない。
想像は想像。所詮、現実にはなり得ないのだ。
レアケースが存在する可能性が否定出来ないので、絶対とは言わないが。
とまれ、こんな時でも思考は止まることを知らない。
死を目前にしたとしても、自我を失うなんて勿体無いから。
だって、私達はいつ死ぬのか分からない。
いつだって、死に向かってる。
それはつまり、いつどの瞬間も、死の前である事に変わりない。
だから、どうか、せめて、ヒトのカタチを思い出せるものを、そばに。
お願いよ。
イノチが消えてしまう前に。
わたしが、ただの肉塊になってしまう前に。
思考を失ってしまう前に。
少しの希望と願望があれば、他のことを考えないで済むもの。
望みを持つことさえ奪われるなど、ありはしないのだから。
お腹すいたorz
自己満足の塊を、読んでくれた畏友達に感謝




