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なぜか戦います1

テストがとりあえず一段落ついたので更新です

テストは残ってるけど危ない奴はもうない!

 ガラハムさんが出ていってから30分くらいしたころ、ガラハムさんが割と大きめのリュックをもってやってきた。

 リュックを持っているが、恰好自体は頭を除く全身に鎧をまとっていた。それも分厚いものではなくどちらかといえば軽そうなもので行動を制限しない形になっていると思える。


「待たせたな。お前らの武器を聞くの忘れてたからな。とりあえず訓練用のものをすべて持ってきた。本来ランクを上げるための試験はそれぞれの持っている武器を使うんだが、それは神官がいる前提で神官に特殊な結界を張ってもらってやるものだ。でも今回はある意味特例みたいなものだからな。刃を潰した代替品でやってくれ」


 ガラハムさんはリュックから剣や杖などさまざまな武器を取り出しながらつづけた。


「俺はほんとは公式な試験もこっちでやったほうがいいと思うんだけどな。たしかに普段使い慣れてる武器で戦うのは本来の実力が出せるという点ではいいと思う。だけど、それは本当にそいつ(・ ・ ・)の力なのかといつも疑問に思う。俺自身この街に来る前は魔剣や魔法剣を使うこともあったからよくわかってるつもりだが、あれは物によっては持ち主なんか関係ないようなものもある。特殊能力を持つ防具とかもな」


「武器や防具も全部含めてそいつの力ってことじゃないのか?」


「そういう風に考えられてるよ。でも実際それを奪われたらどうする? 剣術がない魔剣使いなんかいくらでも見てきた。それを奪うなりはじくなりしてしまえばあとは雑魚だ。能力が使えなかったから負けただの武器を奪うなんて反則だなんて言ってくるやつばっかりだ。そいつらはみんなここじゃ不合格にしたよ。でもしばらくして他の街で上のランクになって戻ってきて俺に挑んでくる。結果は変わらないやつばっかりだ。武器に頼るだけじゃ迷宮(あそこ)では生き残れない」


「忠告ととらえておくよ」


「どうとらえるかは自由だ。さて、どれを使う? 剣か? 杖か? それとも盾か?」


「別にいらねえよ。素手でやる」


「勇ましいな。ルールは試験と同じだ。俺との一騎打ち。ただし殺しはなしだ。俺も含めてな。でも本来は神官の張る結界の効果で一度までなら死ねるから安心しろよ。俺も刃が潰れた武器でやるから死にはしないだろ。回復は一人使えるやつを連れてきたからそいつに任せる」


 ガラハムさんが入り口のほうを指さすと話したことはないけど受付で見た受付嬢が一人立っていた。あの人回復魔法使えるのか。


「まあ打撲くらいまでしか治せないがいないよりましだろ。勝敗は死ぬか気絶か降参の3択。魔法、スキル、特殊能力何でもありだ。武器や防具の破損はこっちでは一切補填しないからそのつもりでいろよ。ちなみにこのルールは実戦を意識させるためにあるものだ。実戦で武器を壊した相手が直してくれるわけないだろ? これいくら説明しても直せってうるさい奴いるんだよ…」


「まあ壊れるようなものないしあんたの防具くらいだな」


「これはいつも使ってる試験用の適当なものだから壊れても問題はねえ。俺のは別で保管してるしな」


「その大剣もか?」


 ガラハムさんが持ってるのは身の丈ほどの大きな剣。ちなみに出した武器の中にあったものだ。それぞれ2本ずつ用意しているみたいで俺も使えるがやめといた。一応大剣操作のスキルはマックスレベルだったはずだが剣術で動かせるとは限らないしな…。


「ああ。いつもこれなんだ。言っとくがこれでもランクAだ。先手は譲ってやるよ。どっからでもかかってきな」


「なら遠慮なく」


 俺は『不意打ち』で一気にガラハムさんの後ろに移動する。そのままその背中に蹴りを入れた。だが、それに一瞬早く気づいたのか前に動いてたので大したダメージにはなっていないようだった。

 ガラハムさんは前に行った勢いでそのまま距離をとった。

 体勢を立て直す前に俺は自分の周りにエアロを展開する。


「『風よ、我が敵を吹き飛ばせ』エアロ」


 次々と飛んでいくエアロをガラハムさんは時に切り、時にはじきながらよけていく。次々くるエアロに驚いているようにも見えるけどなんだかまだ余裕がありそうだった。


「へえ、風魔法をつかうのか。初級とはいえそれなりの威力だな。少し手がしびれるぜ」


 魔法を刃の潰れた剣で斬って手がしびれるだけって相当おかしな気がする。

 俺がエアロを選択したのには理由があった。というか、この戦いでいくつか使えそうにない魔法がある。魔法だけじゃなくスキルもだ。

 ぜいたくな悩みではあるが、威力が高すぎるのだ。魔法を考えればダークランスは特に使えない。ボスのに比べれば小さい個体だったとはいえ一撃でキングアントをしとめることができる威力があるものだ。しかもあれは貫通能力が高い。下手に剣ではじこうとしても貫通して危ないこともある。それを考慮するとこれは使えない。爆発を伴う火の魔法はまだいい。それにエアロやアクアボールも今のところ全然大丈夫だ。ほとんど使ってないし敵も使ってこないからかレベルもあんまり高くないし威力も低い。だからこそエアロを選択したのだ。

 スキルでも使えないものはある。鬼の一撃とか武器系のスキルだ。一刀両断や剣閃、一閃も使えない。だからこそ素手を選択したのだ。面倒だけど。


「今度はこっちから行くぞ!」


 ガラハムさんが駆け出してくる。俺は繰り出される剣をよけながら反撃に蹴りや殴打を入れる。向こうも片手で剣を振り回しながらあいた手でガードしつつこちらへ攻撃をしてきてる。さすがギルドマスターといったところだろうか。あ、でもコロイドの街のギルドマスターは…うん、考え直そう。さすがはガラハムさんだ。

 攻撃をよけたタイミングで小規模ワープを使って後ろに回り込む。突然目の前から消えた俺を探すようにあたりを見渡しているガラハムさんの無防備な背中に思い切り蹴りを入れた。


「うぉ!?」


 まともに入って思い切り倒れこんだガラハムさんにむけて追い打ちのようにエアロを撃ちまくる。ガラハムさんはすぐに起き上がり大剣で防ぐが、そのいくつかは防ぎきれずに体にあたっていた。


「なめんな!」


 ガラハムさんが突如剣を横に振るう。その間はエアロが当たるがガラハムさんはにやりと笑っていた。あれ? ダメージないの? エアロ思いっきり当たりまくってんだけど。

 そう思っていると、俺は何かにふきとばされた。衝撃波か!


「はっ大人をなめんな!」


「なめてたわけじゃないんだけどな!」


 俺は空中で体勢を整えながらエアロを飛ばす。あっさりと剣で防がれたが足は止まっている。これで距離が開いた。


「『炎よ、我が敵を狙い撃て』ファイアバレット」


 同時に周りに発生させた10個の炎の塊から小さな炎の弾丸が飛び出る。それはとまることなくガラハムさんめがけて飛んでいく。


「今度は火か! 炎と風の二属性(デュアル)か。だが、そんなもん吹き飛ばす!」


 ガラハムさんが剣をふるい、その直線上にある炎が消えていく。だがそれ以上に数が増えていく。ファイアマシンガンとでも名付けよう。

 一部の弾丸があちこちからガラハムさんを狙う。


「追尾弾だと!? ふざけんな!」


 ガラハムさんは剣で防ぎながらもそれから逃れるべく走り出す。それは悪手だ。

 数がどんどん増えていきもはや壁みたいになっている。そしてついにガラハムさんを捉えた。1発が足にあたりガラハムさんが倒れる。それを逃さずすべての弾丸がガラハムさんを捉えた。


「ぐぁああああああ!!??」


 最後の1発が当たり、ガラハムさんがいたところには黒い煙が上がっている。


「俺の勝ちでいいか?」


「…………」


 返事がない。

 やばいかもしれないと割と本気で考え始めていたら煙の中で影が動いた。


「お前の勝ちだ。合格にする。これでお前はランクC+にしておくぜ」


 煙の中からガラハムさんが出てきた。

どうもコクトーです

お待たせいたしました


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX

 格闘家 LvMAX

 狙撃手 LvMAX

 冒険者 Lv63/99

 盗賊  Lv44/50

 剣士  Lv46/50

 武闘家 Lv41/60

 戦士  Lv43/50

 魔法使いLv49/50

 薬剤師 Lv35/60

 鬼人  Lv10/20

 ????の勇者Lv9/??

 狙撃主 Lv20/70

 獣人  Lv1/20

 狂人  Lv1/50

 魔術師 Lv1/60

 ローグ Lv1/70

 重戦士 Lv1/70

 剣闘士 Lv1/60 』

今回は対人戦です

といいつつ会話メインというね


テストが一段落したのでもとのペースに戻したいと思います

実際に書けるかはあなた次第!


すいません、完全に自分次第ですはい。


ではまた次回

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