動龍の若木です3
その日の晩飯の最中、アンナの用意してくれていた広場が完成したから動龍の若木を植え、ミニフォレストドラゴンがやってきたことをユウカとキャラビーに伝えた。
この木を植えるために広間を作ることは伝えていたが、二人ともこんなに早く出来上がるとは思っていなかったようで驚いている様子だった。まあ俺もそうだったが、地下に木を育てるために必要な空間を作るなんて試行錯誤を重ねてようやくできるかどうかという場所のはずだった。ヒメとアンナ、そしてモデルクイーンアントたちの能力がかみ合った結果なのだろう。
「しかし不思議なアントたちじゃの。聞いたこともない種類ばかりじゃ」
「実際に見てる俺でも意味わからないからな。二人はソーラーレイアントとか知ってるか?」
「私は知りませんでした」
「スライム狂いのご老人のところでソーラースライムという種がおったそうじゃよ。冒険者が売りに来て、結局長くはもたなかったから、それほど研究もできんかったと聞いたのじゃ」
「戦闘でそもそも体力が削られていて、回復もさせていなかったのでしょうか?」
「研究対象とは言え、食事もきちんととっておったし、研究所で飼っていたヒーリングスライムに回復してもらっても尚、日に日に弱っていったそうじゃ」
「何か弱ってしまう原因があるのでしょうか?」
「ソーラースライムだし、太陽の光を浴びていないといけないとかあるんじゃないか? さすがに戦闘種でもないようなスライムを外で飼うことはないだろうから」
「あの御仁ならそれくらいはわかっていそうなものじゃがのう」
「その御仁とやらを知らんからなんとも言えんが、一応アンナには伝えておくよ。あの様子を見た限りじゃ弱っている感じはしなかったしなんとかしているとは思うけど」
「ご主人様、アライエの町でお会いしているはずですが、特に接点はなかったのですか?」
「アライエ? ……もしかして決勝に残ってたキングスライムを従魔にしていた爺さんか?」
「はい。そのジルビダ様のことですね」
「なんじゃ会っておったか。一部の界隈では有名という御仁じゃから、伝わらんと思っておったが」
「そんなにしっかり話したわけじゃないけどな」
「むしろキャラビーはよくわかったの」
「あまり詳しくはありませんが、ヴァルミネ様が戦う可能性のあった相手の情報は全員分抑えておけとバラーガ様に言われていまして……」
「すまん、思い出させて」
「いえ、大丈夫です。……どうしてもと言うのであればこの後一緒にお風呂に」
「なんにせよ魔力は必要になるけど向こうと拠点を行き来する手段は手に入ったわけだ。ヒツギを取り戻すまでは使うつもりもないけどな」
「露骨すぎるの。まあ、かの御仁も新種のスライムを求めて弟子数人と旅に出たという噂を聞いたことがあるのじゃ。ソーラースライムについての研究資料を見せてほしいとお願いしようにもそう簡単にはいかんじゃろうし、アントとスライムでは根本から違う。アンナであれば最悪、力技でなんとかするじゃろ」
「死ぬ前に次を生むってか? そこまで命を軽く見るようにはなってほしくないな」
そもそもヒメのもとになった白虎の部下として、そして『アントホーム』という一つの巣の主として長年生きてきた経験からそういう風に考えていてもおかしくはない。ただでさえミルメコレオなんていう、たった一度の戦闘のためだけに生きる種族を生み出し、改造し続けているからだいぶ怪しくはあるしな。
「モデルクイーンアントのように代えがきかない個体というわけでもなさそうじゃからな。まあ特別な空間を維持するためとはいえ戦闘がないという時点で、殺し殺されが常の普通のモンスターとは違う。そこまで気に病む必要はないじゃろう」
「だといいけど」
そうして、再びアンナの配下のアントたちの種類の話へと話題が変わる。話に夢中になるあまりせっかくのご飯が冷めてしまうようなことにならない程度に話ながら、夜は更けていった。
どうもコクトーです。
『刈谷鳴』
職業
『最大
ビギナー(10) 格闘家(50) 狙撃手(50)
盗賊 (50) 剣士 (50) 戦士 (50)
魔法使い(50) 鬼人 (20) 武闘家(60)
冒険者 (99) 狙撃主(70) 獣人 (20)
狂人 (50) 魔術師(60) 薬剤師(60)
神官 (50) 剣闘士(60) 重戦士(70)
龍人 (20) 死龍人(20) ローグ(70)
魔導士 (90) 精霊使い(40)舞闘家(70)
有効職業
聖魔??の勇者Lv23/?? 大鬼人 Lv26/40
上級獣人Lv18/30 魔人 Lv15/20
探究者 Lv42/99 狙撃王 Lv15/90
上級薬師Lv10/80 上級龍人Lv4/30
死霊術師Lv24/100 アーマーナイトLv1/99
剣闘騎士Lv1/99
非有効職業
呪術師 Lv1/80 死龍王Lv1/30
盗賊王Lv1/100 大魔導士Lv1/100
上級精霊使いLv1/50』
体調は一切問題ないんですが咳が止まってくれないんですよね…乾燥のせいかな?
ではまた次回




