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明の森です1



 パーティの次の日の朝、俺も今日からダンジョン攻略を再開するということもあり、鍛錬はユウカと軽めに打ち合う程度にしていた。

 この5日間は、ダンジョンに行ったり、森の魔物を狩ったりということはなかったが、新たにえたスキルの試し撃ちと、戦闘の勘を鈍らせないためにも従魔たちとのガチバトルを何度となく行ってきた。もちろん全勝したが、全員本当に殺しにかかってくるから、常に頭をフル回転させつつ動き続けないといけなかったから大変だった。もしもこの感覚のままダンジョンに行ったらボスでもない相手にも全力で動いてしまいそうだしすごい疲れそうだ。




 朝の鍛錬を終えて館に戻ると、アレフさんとシーラさんが朝食を作ってくれていた。


「簡単なものですが用意いたしました。二人ともお疲れでしょうし、お風呂と食事と両方できるように準備してありますが、どちらになさいますか?」


「ありがとうございます。俺は後でいいから、ユウカ先に入ってきていいぞ」


「お言葉に甘えるとしようかの。どうせなら一緒に入るかの?」


「やめとくよ。マナたちもそろそろ起きてくるだろうし、俺は先にご飯をいただくわ」


「わかったのじゃ。それほど長く入るつもりではないから食べ終わる頃には出れそうじゃな」


「それはありがたいな。今日は早めに『明の森』に行くから、マナたちを待たせたくないし」


「今日はどこまで行くのじゃ?」


「『貴の山』の時に森のなかを進むのは経験済みだし、時間次第だけど10か15はいきたいかな」


「一般的なペースを考えるとかなり早いが、お主らのペースからするとゆっくりじゃな」


「そうでもないと思うけどな。『善の洞穴』の時は何も回収せずに最短ルートを進んでいたけど、今回はいろいろと回収していく予定だから」


「『明の森』の序盤の層で何か売れるようなものがあったかのう?」


「あー売るわけじゃなくて、個人的に使うものだよ。ベア系の肉はある程度確保しておきたいし、8層でフォレストビーの蜜もとれるみたいだからそれも。あと薬草もかな。『生の草原』じゃとれない薬草もあるみたいだから」


「見事に大半が食料じゃのう。お主らしいと言えばお主らしいが」


「ベア系の肉もボア系の肉も使いやすいからな。昨日アレフさんにアースドラゴンの肉を渡した時ちょっと困ってたし、ああいう場面で渡せる肉を用意しとこうと思ったんだ」


「お主は常識がないからの。そうしておいた方がよいわ」


「ユウカ様、お話はそれくらいにしてはいかがでしょうか? お風呂で汗を流す時間が無くなってしまいますよ」


「む、それもそうじゃな。では行ってくるのじゃ」


 シーラさんの言葉を受けてユウカは風呂に向かった。それを見送って、俺はリビングで朝食をいただくことになった。




 朝食を食べ始めてすぐ、キャラビーがリビングにやってきた。そしてそう時間をおかずにマナとヒツギも降りてきて、軽いミーティングをしつつ朝食を食べ始めた。


 何時までに準備を終わらせるとか、ギルドに寄るかどうかといったことだけを決めて、本格的なミーティングは出発の準備ができてからということになり、俺は一足先に食べ終わったので、ちょうど風呂から出てきたユウカと入れ替わりでお風呂に向かった。





 お風呂から出て、リビングで今日使う予定の龍骨の棍棒の最終チェックをしていると、準備を終えた3人がやってきた。


「メイまだ準備終わってないの? もう少し待つ?」


「いや、終わってるから大丈夫。じゃあミーティング始めるか」


「ミーティングって言っても、情報は共有し終えてるし、今日は『明の森』の序盤の方だけだけど何かあった?」


「まあそう言われたらそうなんだけど、今回はいろいろ回収しながら行くわけだし、それについてとか話しとかないといけないだろ?」


「進んでいく中で出会ったモンスターを倒して、それを回収するだけじゃないの?」


「『生の草原』じゃとれなかった薬草が7層から10層まで広く分布してるみたいだから、ある程度回収しておきたいんだよ。『薬剤調合』で作れる、毒に効く薬と麻痺に効く薬の材料なんだ」


「7層から10層だと、たしかフラム草だっけ?」


「ああ。他の材料は館周辺の森でアンナが採ってきてくれたからいいんだけど、フラム草だけはないみたいでな。うまいこと栽培できないかな……」


「土魔法で土壌を弄ったり作物に作用するようなものもあるから、たぶん協力できると思うよ」


「マナいつの間にそんな魔法にまで手を出してたの? てっきり獄炎魔法で手一杯だと思ってた」


「王都にいたころに見せてもらったんだ。今まで使う機会がまったくなかったけどね」


「じゃあ採れたらちょっと付き合ってくれ」


「付き合う?」


「恋愛的な意味合いじゃないからな」


「そんな照れなくてもいいのに」


「照れてるんじゃねえよ。まあ7層から10層の間でフラム草を探したいからそこは覚えておいてくれ」


「了解。後はなんかある?」


「んー……ごめん、もうないわ。シーラさんとアレフさんにお礼したら『明の森』に行くか。昼頃には王都に戻る予定だそうだし」


「あれ、もう戻っちゃうんだっけ?」


「ユウカに呼ばれたから部下に仕事任せてきてるみたいだし、そんなに長くはいられないみたいだ」


「そっか。2人は客間だっけ?」


「ああ。じゃあ行くか」


 俺たちはアレフさんとシーラさんにお礼をして館をあとにした。






 『明の森』は、他の3つのダンジョンと違い、地図が役に立たないダンジョンだ。それというのも、『明の森』では、今自分たちがどこにいるかということを把握する術がほとんどないのだ。

 他の3つのダンジョンでは、ある程度自分の位置を把握するための目印になる物があった。しかし、『明の森』では周囲の景色は基本変わらない。唯一の目印となるのは2つの扉だけなのだ。戦闘などがあってもまっすぐに進み続けることができるというのであれば話は別だが、そんなことができるのはほんの一握り。俺たちもそうだが、普通の人は目安としてしか使えないのだ。


 そうしたことが影響しているのか、『明の森』の出入り口となっている扉のすぐ近くにはかなりの数の冒険者たちがいた。『気配察知(人)』にも、視界の外に大量に反応がある。中には、今入ってきた俺たちを、正確にはマナたちを見て、いやらしい笑みを浮かべるようなやつも見て取れた。


「急ぐぞ」


 俺は少しでも早くこの場から離れるべく、3人に声をかけて森の中に進んでいった。


どうもコクトーです。


『刈谷鳴』

職業

『ビギナーLvMAX(10)

 格闘家 LvMAX(50)

 狙撃手 LvMAX(50)

 盗賊  LvMAX(50)

 剣士  LvMAX(50)

 戦士  LvMAX(50)

 魔法使いLvMAX(50)

 鬼人  LvMAX(20)

 武闘家 LvMAX(60)

 冒険者 LvMAX(99)

 狙撃主 LvMAX(70)

 獣人  LvMAX(20)

 狂人  LvMAX(50)

 魔術師 LvMAX(60)

 聖???の勇者Lv15/??

 薬剤師 Lv57/60

 ローグ Lv42/70

 重戦士 Lv44/70

 剣闘士 Lv41/60

 神官  Lv28/50

 龍人  Lv4/20

 精霊使いLv7/40

 舞闘家 Lv12/70

 大鬼人 Lv4/40

 死龍人 Lv1/20

 魔人  Lv1/20

 探究者 Lv1/99

 狙撃王 Lv1/90

 上級獣人Lv3/30

 魔導士 Lv1/90 』

遅くなってすいません。

昨日、一昨日とパソコンを使えなくて思うように書けませんでした。

決して甲子園見すぎて遅れたとかではないです。ハイ。


ではまた次回

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