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時間を巻き戻すはずが転移してしまったので異世界で無双してみます  作者: 山崎 桜
プロローグ

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1/5

0.対魔王戦 そして

「勇者様、間もなく究極魔法 クロノス マトリーゼ【時間遡行】を発動します!」

「了解した。あとどのくらいで発動できるか?」

「魔力弾5発分のチャージで発動可能になります。それまで持ちこたえてください!」

 時は4057年23デヌ45マリ 〈ワールドネーム:アポ〉

 ヴァール王国は魔王国の進軍により、危機的状況に陥っていた。勇者 ガルバドス は魔王軍を倒すため、各地転々と回り、そして魔王との決戦を始めていた。だが、魔王の力は、恐ろしく、手強かった。そこで、勇者軍の一人 魔術師 セイレーン は魔王を倒すための切り札を発動をしようとしている。そのための対価 「神の玉石」を使って魔法を繰り出す。 魔法名は「究極魔法 クロノス マトリーゼ【時間遡行】」。魔法の効果は「対象をイメージできる範囲であらゆる過去または未来に飛ばすことができる。」というものだ。

魔術師 セイレーンは魔法の天才である。彼女の手にかかればどんな魔法も操ることができる。

「準備ができました。究極魔法を発動します。 時間を司りし神よ 不可逆の真理を超え 今我に力を クロノス マトリーゼ!」

魔王の瘴気で暗く淀んでいた空は、虹色の光と天使のような輝きで照らされた。勇者が光のベールに包まれ、時間遡行が成功しようとしていた時、

「勇者様、魔力暴走です!!!」

魔力暴走とは 究極魔法を発動する際に起きるアクシデントである。過去の記録によると、「究極魔法 テミス ドレーナ【絶対公平】」を発動する際に、魔力暴走が起き、公平性が崩れ、魔王軍に力がすべて回ってしまい、人間が窮地に立たされたという事例がある。そのくらい究極魔法は不安定で成功率が低いとこから、別名 奇跡の魔法とも呼ばれている。実際の成功率は30%。

クロノス マトリーゼの魔力暴走例は、対象がランダムな時間軸に移動するというものだ。それは過去でも未来でもだ。10000年前に移動してしまったり、50年後に移動してしまったり、とにかく時間がずれてしまう。

勇者 ガルバドスは魔力暴走を覚悟していた。彼はもう一つの対価 神の聖杯を使い、最期の勝負を仕掛けた。一般戦士が使用した場合の成功率はたったの3%。 能力は 「グレイプニル【絶対封印】」効果は対象が望んだ相手を1000年間封印するというものだ。


「くそ、勇者め、姑息な魔法を使いやがって。だが実際成功するかどうかもわからんものを。お前らをここで始末してやるわ。」

聖杯が勇者の問いかけに反応する。そして魔王を光で包む。

「貴様、貴様やりやがったな。」

聖杯は成功したようだ。魔王軍は知らないが、聖杯には勇者の血を持つ者の問いかけに必ず応じるのだ。

「これでおまえを倒すことができる。俺が過去に行こうと、未来に行こうとも、俺がお前を倒して見せる。」

魔術師は声を震わせ、ぐっと力を入れる。

「勇者様。私、私。」

勇者は微笑んだ。

「大丈夫だ。俺が何とかして見せる。」

「分かりました。どうかご武運を。」

魔術師は大いに悲しみ、目元を赤くさせた。



そして勇者は光に導かれた。

初めての長編応援してくれたらうれしいです。これからの【一話から】あとがきには、その話の後日談を載せます。

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