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ANIMA  作者: パンナコッタ
変わりゆく世界と新たな正義との出会い
45/71

魂の終着点

「ここは……?」


 エースは見覚えのある暗い空間で目を覚ました。エースは直ぐにそこが、アナスタシアに連れ込まれた無限領域であることに気づく。


「エース……」


 暗闇から声がした。

 声の方を見るとそこには、道の声が立っていた。


「ここは……? 俺は記憶を見るんじゃなかったのか?」


 道の声は、その前に話がしたかったと言う。

  道の声はエースの隣に座り込み、闇の方を指さす。


「あそこ、暗いけど水があるのが分かるか?」


道の声が指さしたところには確かに水があった。

  水というか、海のようだった。


「本当だ……今まで気づかなかった」


  そういえば、前から微かに波打つ音が聞こえていた気がする。

  その水の上には、いくつもの光る球体が浮かんでいた。


「なんだ? あれ……」


「あれは、死者の魂さ」


「天界人となり、誰にも魂を受け継がれることなく死んだものたちの魂だ」


「死者の魂……」


道の声は、海のさらに向こうを指さす。


「おっと、暗いな。灯りをつけよう」


道の声はそう言い、エースに力を発動させるように言う。

  エースは道の声の言う通りに、創造の力を発動させる。

  すると、真っ暗な海の上に1本の光が差す。


「なっ……なんだあれ」


 1本の光は、途中で折れた柱のような形をしていた。


「これは、君の持つ力のひとつを表している」


「いい明かりになるね、その柱の奥を見てみて」


「あれ、見えるだろ」


  道の声が指さした所にあったのは、巨大な黒い壁だった。


「この世界には、“イブの呪い”と言われるものが存在する」


「そのひとつが、この空間だ。この空間は全ての人が持つ道の終着点となっている」


「全ての人は、道の最果てに生まれ、やがてここにたどり着き、道の力を持つものに魂を託す」


「そして、道の中である一定の線を超えた時に、人はあらゆる破滅衝動によって統一された支配をイブから受け、自身の意思によるあらゆる行動を制限される」


「それは……何故だ?」


「イブが、自分の支配を邪魔するものを消し去るためだ」


「他にも、道の力。それは古来イブがある力を改造することによって創り出したものだ。その力は現実空間と無限領域……またの名を魂の終着点を繋ぐもの、その管となる力だ。例えば、神器。天界に存在するその武器も現実世界とこの空間を繋ぐ管のひとつだ。そして、その神器を君が持つとどうなる?」


エースは、剣が黒く染まると答える。

  そしてそれは、王の資格と言われていると。


「そうか、それは間違いだ。神器を黒くできる人にはある共通点がある。それは道の力を保有している事だ。道の力は13の力の中で唯一複数人による保有ができる。その者がふたつの空間を繋ぐ管に触れることによって、魂の終着点にある無数のエネルギーを神器に流し込むことが出来る」


  道の声は立ち上がり、黒い壁の方を指さす。

  そして、小さく何かを言うと1枚の壁が音を立てて扉のように開く。


「僕は今、あそこにいる人間の道と繋がった」


「ってこれ、アナスタシアも同じことを言ってたよね」


 エースは道の声のその言葉に疑問を浮かべる。「何故アナスタシアとの会話の内容を知っている?」と聞くと、道の声は自身はエースのある一定期間までの全ての記憶を保有しており、エースに助言ができると言う。


「しかし、その助言にも制限がある。未来から、僕が記憶を見れないくらいの未来から何者かが助言に制限をかけている。だから、君に助言を出来ないこともあった」


「そして、その制限を突破しようとすると、青い雷に打たれる」


  エースはその雷に覚えがあった。

  道の力を発動した時に2度その雷に打たれている。


「その雷は一体なんなんだ? 俺も打たれ事がある」


「あぁ、あれもイブの呪いの1種だ。イブは道の力に制限をかけた。その制限というのは道の力を使い、他のものを殺すことが出来ないというものだ。道の力は本来、他者の道と繋がり、そこに記憶を流すという形で命令を下すことさえもできる力なんだ。しかし、イブはその力が他の者に使われることを恐れ、他者の死を叫んだ場合、青い水晶体によってそれを止めるように呪いをかけたんだ」


「呪い……か、呪いってのは概念なのか?」


  エースの問いに道の声はニヤリと笑う。


「正解だ、呪いというのは概念想像の力によって創り出されたものだ、それはあらゆる物を用いても破壊することが出来ない、ただひとつを除いては……」


 エースは道の声に飛びつく。


「それはなんだ!」


「13の力の最後の力、イブが持ちし力、“概念破壊”の力さ」

ううううううう、、、、、

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