表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/37

34話 地下水路


==================


【お知らせ】

特殊クエスト【地下水路に潜む者】が発生しました。


==================



 地下水路に侵入したと同時に、目の前に特殊クエストの発生を知らせるメッセージウィンドウが表示された。


 ――――は? 特殊クエストの発生?!


 軽い気持ちで地下水路に来た俺は、思いもしなかった展開に、メッセージウィンドウをまじまじと眺めてしまった。


「まま?」

「どーしたの?」


 不自然に動きを止めた俺に、ルシエルとミシェルが不思議そうに見上げてくる。


「…あ、えーっと、何か……危険なモンスターが棲み着いてるみたいだ」


 特殊クエストが発生したってことは、それが発生するほどの強いモンスターがこの地下水路に棲み着いたってことだ。

 クエスト内容を確認してみれば、地下水路の奥に棲み着いたモンスターの討伐だった。


 え、これって……ボス討伐のクエスト?


 クエストには,ボスについての詳細は何も書かれてない。ただ、【地下水路に潜む者 0/1】と書かれているだけだ。

 

「あぶないの?」

「やめる?」

「う〜ん、どうしようか?」


 一応装備は一新したし、《調合》のレベルアップも兼ねて、ポーションや丸薬、状態異常薬をたくさん作ったから、いけなくもない。……と、思う。多分。

 不安要素を上げるとすれば、俺たちのレベルが7しかないことだ。クエストには推奨レベルが書かれてないから、ここに足を踏み入れれば、誰にでも発生するクエストなのかもしれない。


「……探索してみてもいいか?」


 死に戻るかもしれないけど、せっかく発生したクエストを無視するのは勿体ない。どんなボスモンスターか、見てみたいしな。


「ままはぼくたちがまもるから、だいじょうぶ」

「あんしんして!」


 2人はぽんっと自分の胸を叩いて、ニッコリと笑った。

 ……うん。実に頼もしい言葉だ。



 △▼△▼△▼△



 地下水路ではモンスターが出現した。

 出現するモンスターはすべてアクティブモンスターで、見付かると問答無用で襲い掛かってくるから面倒だ。とはいえ、地下水路にいるモンスターは大して強くない。ほとんどが★1〜3のネズミ型モンスターで、時々★3のムカデ型モンスターが襲ってくるくらいだ。

 ネズミ型のモンスターは、複数体で襲い掛かってくることもあったけど、ルシエルとミシェルが絶妙なコンビネーションで、まともな攻撃1つできずに爆散してしまう。なので俺も、手出しできずに見ているだけだ。……見ているだけで何もしないって、俺クズすぎないか?


「ここも行き止まりか……」


 目の前には、侵入を阻むように設置された鉄の柵。何度目かの行き止まりに、俺はハァ〜、と溜め息を吐いた。

 地下水路は予想以上に入り組んでいる。分かれ道や脇道があり、まるで迷路のようだ。


「みちまちがえちゃった?」

「ハズレ?」

「そうみたいだな。戻ろうか」


 見上げてくる2人の頭を撫でて、俺たちは来た道を戻った。

 地下水路は迷路のように入り組んでいて、マッピングなしでは迷ってしまいそうだ。


 …マッピング? してないよ。


 まさかここまで入り組んでるとは思わなかったし、マッピング道具も用意してなかったしな。

 一応迷子にならないように、分かれ道や脇道に入る時には目印を置くようにしてる。それを見ながら、進んでいる状態だ。唯一の救いは、地下水路には一定間隔で灯りが灯ってることだ。おかげで歩きやすいし、見通しも利く。


「こんどはあっち」

「こんどはあたりかな?」

「当たりだといいな」


 元気一杯な子供たちに手を引かれながら、俺は地下水路を進んでいった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ