ウォムロの信念
「う……」
「青年、気がついたか!?」
「一体何が……うっ、ぺっぺっ……」
アレンが目を開けると、目の前にはボリスの顔があった。喋ろうとしたが口の中が砂だらけでジャリジャリとする。
唾液まじりの砂を吐いていると、その中に赤いものが混じっていた。
「うっ、こりゃ……血か?」
「額が割れてた。多分、何かがぶつかったんだろう。その傷は治しといた」
その言葉を聞いて思わず額を擦ると、指先にねっとりとした血がついた。しかしどこを探っても傷跡のようなものは無く、また痛みも感じなかった。ボリスの言う通り、『ギフト』で治してくれたのだろう。
だんだんと意識がはっきりしてきた。
荒れ狂う風に飲み込まれた瞬間、アレンは咄嗟に黒玉を生成し、地面へと張り付いた。しかし、突然木材のようなものが猛烈な勢いで飛来し、頭にぶつかったのを覚えている。
そこで意識が途切れたようだ。その後はボリスのところまで吹き飛ばされていたらしい。
「悪りぃ、助かった」
「いいさ、それより」
そう言うとボリスは顔を上げウォムロの方へと向いた。今ウォムロは夢男、ククとなにか会話をしている。
「あいつをどうにかしないことには、カロルのお嬢さんを助けられんな」
その言葉にアレンは目を丸くする。
「……ボリス、お前も手助けしてくれるのか? エマを巻き込むからって、救出には反対だったんじゃ……」
「ああ……まぁな」
ボリスは歯切れ悪い返事を返しながら、先程出会った老婆の言葉を思い返していた。
『もしかしたら、そのエマとやらは、何か心に秘めたものがあるのやもしれん。お前さんが今まで見ていたものは、鏡の中のエマ、いわば、本人とは違うある種の『似像』のようなものを見ていたのかもしれん』
『いつかお前さんは、エマの訴えかけに光を投げかけてやらねばならない時が来るのだろうと思う。その時のために、お前さんはできるかぎりエマに付き添っておやんなさい。きっとエマにはお前さんが必要なんじゃろう』
老婆は言った。エマにはなにか秘められたるものがある、と。
具体的にそれが何なのかは老婆にも分かっていないようだったが、その問いはいつかボリスとエマ二人の前に訪れるらしい。
老婆の予言の中のエマは言っていた。
『私を愛して』
そりゃ、一体どういうことだ? ボリスは心の中で煩悶する。
俺はエマの教育係を引き受けてからこっち、一日でもエマのことを考えなかった日は無ぇ。
旦那様に申し訳が立たないから誰にも言ったことは無いが、内心、実の娘のようにすら思ってもいる。
俺の、あり得たかも知れない未来を、エマに重ねて見てしまう瞬間も正直言ってあった。
……それはともかく、エマには俺なりの愛情を十分注いで育てて来たつもりだ。
それでも、まだ足りないのだろうか? 俺はエマの期待に、十分応えられていないのだろうか――?
「くそっ……俺は何をすればいいってんだ、エマ……」
「え?」
「なんでもねぇ、こっちの話だ」
何の話かわからないアレンがぽかんとした顔をボリスに向けるが、ボリスは頭をバリバリと搔きながら話をそらした。
そして、気を取り直したように前を見据えると、ボリスが言った。
「不本意ながら、お嬢はすでに危険に巻き込まれちまったからな。こうなっちまったからには今更だろう。とっととカロルのお嬢さんを救出して、これ以上お嬢が暴走しないようにしねぇとな」
そう言ってニヤリと笑うボリスを見て、アレンも思わず笑みが溢れる。
「そうか……すまないボリス、ありがとう」
「言っとくが、今回の責任の一端はカロルのお嬢さんにもあるからな。お嬢には説教するとして、カロルのお嬢さんにも一言くらい苦情は言わせてもらうぜ」
「カロルも巻き込まれた側なんだから、手加減頼むよ」
ボリスの皮肉に苦笑で返すと、アレンはすっくと立ち上がった。
「とりあえずあの男をどうにかしないとな」
「あいつ、どんな『ギフト』なんか知らねぇが強いぞ。なにか策でもあるのか?」
「ボリス、お前の銃であいつを無力化できるか?」
「そりゃ、当たればな。ただ、あの強風じゃ狙いは外れるかもな。あいつの動きを一瞬でも止められれば、って感じか?」
「よし、それでいってみるか。俺が奴の動きをなんとか止めてみるから、ボリスはその隙を……」
「君たち、誰?」
突然後ろから声をかけられ、二人が驚き振り返る。
「え、なになに、この煙。馬車でも暴走したの? 砂埃で鼻がムズムズする~!」
そこには紙袋を抱えたギヨルパが鼻をぐしぐしと擦っている姿があった。
アレンが驚きの声を上げる。
「え、いや、お前こそ誰……?」
「あっ! ヴェルグ! こんなとこで何やってんのー!」
「あ、待てよ、おい!」
アレンの制止の声も待たずにギヨルパが走り去ってしまう。
それを見たボリスが戸惑いの声を上げる。
「あのちびっ子なんなんだ? ヴェルグって?」
「今の女の子は分からないが、ヴェルグはあの男の名前だ。自分でそう名乗ってた」
「じゃあ、そいつの名前を知ってるってことは今のちびっ子は……」
「奴の仲間ってことになるな」
その言葉を聞いてボリスの顔に緊張が走る。
「あのちびっ子も特務機関とやらのメンバーってことか!?」
「追いかけるぞ!」
ウォムロへと向かって走るギヨルパの背中を追って、二人が走り出した。
その時、ギヨルパとそれを追いかける二人の向かう先で、またもや強風が巻き起こり、その中で激しく動き回る人影が見えた。
何らかの戦闘が始まったようだった。
「エルフ最強だなんて照れるな。そんな評価を頂けるなんて光栄だよ、クク」
「ヘドが出る」
ウォムロの言葉に、ククがツバを吐き捨てながら返す。
「何を考えているか分からない大量殺戮犯がエルフ最強なんて、考えうる限り最悪の組み合わせです。もはや災害ですよ、あなたは」
「何を考えてるか分からない、か。これでも信念を持って生きてるつもりだけどね」
フフッと、楽しげなようすでウォムロが笑う。
「僕が『穢れ』の話をしたことを覚えているかい?」
ククの眉がピクリと震える。
『穢れ』の話というのは、この世には元々『穢れ』というものは存在せず、人間が居て初めて生まれるものだ、というウォムロの考えのことだ。
そして幼い彼は、『穢れ』を払うにはそもそもの大元を断てばいいと考えた。
そしてそれを実行に移し、彼は村一つをまるごと焼いてしまった。
炎の赤と焼け焦げた黒の世界の中、誰かに褒められたかのような嬉々とした様子で持論を語る幼い彼の姿を、ククが忘れるはずは無かった。
「実はあの後、少し考えが変わってね」
ククのそんな思いなどつゆしらず、久しぶりにあった友人と昔話でもするような気楽さでウォムロは語りだす。
「『穢れ』と呼ばれるものは人間が生み出すものだ、この考えは変わっていない。しかし、そもそも『穢れ』というのは一体なんなのだろう? 僕らはエルフだから、『穢れ』というものを『人間の心の醜い部分や悪い部分』、あるいは、『病気や怪我だとかを人間に引き寄せるもの』だと、物心ついた時から当たり前のように考えてきた。人間の外側に『穢れ』と呼ばれる何かがふわふわと存在していて、それが心に取り付くことで人間に悪さをする、みたいなね。だけど、そんなぼんやりとした見ることも触ることもできないものが、この世のどこにあるっていうんだろう? そしてそれが清めの炎で浄化することができると、僕らはどうやって知ることができるんだろう? 『科学』という言葉が生まれて久しいこの時代に、その考えは段々と受け入れがたいもののように、僕には思えてきた」
あの奥底の知れない洞穴のような漆黒の瞳が、ククの目に映る。生物のものとは思えないその鉱物のような目がつるりと光を反射し、ククの背筋に寒気が走る。
ウォムロの口調は仄かな熱を帯び始めている。
「その代わり、別の考えが僕の中に浮かんだ。人間以外の世界に善悪など存在しない。それは人間が勝手に決めることだから。では、人間がこれこれの事を『善』と決めると何が起こるか? 答えは簡単なことで、『善』とは異なるものを『悪』と見なすようになるのさ。ここから驚くべき結論が導き出される。つまり、『悪は善から生み出される』、これだ。この結論を広げて考えてみると、どうなるか? 僕らエルフの言うところの『穢れ』、これも『穢れ』を清めようとする人間の努力が、何もないところに『穢れ』を勝手に見い出してしまう、生み出してしまう、ということにならないだろうか? だとすれば、一方的に『穢れ』だけを排除することなんて土台無理な話だったのさ! 『穢れ』も『清め』も、『善』と『悪』のように、『光』と『影』のように、一方が生まると同時にもう一方が生まれてしまうものなのだから!」
幾分上気した顔で言い切ると、ウォムロは胸に片手をやりながらこう宣言した。
「それに気づけた今だからこそ言える。『僕は間違えていた』」
ブチリ、というなにかが切れるような音が響いた気がした。
「本当に『穢れ』を無くそうとするなら、『穢れ』とか『清め』とかにこだわるべきではなかった。この世のすべては『あるようにある』しかない。それは別の言い方をすれば、この世のすべてのものが最善を尽くした結果が今の世界とも言える。善悪の二元論ではなく、最善の一元論というわけだ。そして、この世がそういう世界だというなら、そこに住む僕たちの成すべき義務はたった一つ。『自らの意思の下に、ただ最善を尽くせ』だ。僕たちは持てる意志の最高の力を発揮して自分の人生の最善を尽くすべきだ」
ここでウォムロは一呼吸置くと、大事なことだから念を押す、と言った様子で強調しながら言った。
「たとえその『最善』が世間的に『悪』とみなされるようなことであっても、だ」
満足げにニヤリと笑う。
「自分の人生を導くのは、意思の力だ。その意思の最大の努力によって、『善悪の彼岸へと到達しなければならない』……これが、僕の今の考えさ」
すべての言葉を吐き出しきったウォムロは、軽い酸欠のような荒い息を繰り返した。そして、世紀の大演説をぶった偉大なる政治家のような顔つきで、皆の反応を待った。
しかし、ウォムロの期待とは裏腹にその場の誰も一言も発すること無く、奇妙に気まずい沈黙がその場を覆った。
その沈黙を破ったのは、地面をザリっと擦る、誰かの靴の音だった。
「……一つ聞かせてください」
それはククだった。
「あなたはさきほど、自分の考えは『間違いだった』と言いました。では、あなたが私達の村に対して行ったおぞましい所業について、あなたはどう考えてるんですか」
遠く水平線に嵐雲が見えているのに不気味なほどに凪いでいる海のような無感情が、ククの顔を覆っていた。
それを見たウォムロは、あるかなきかというほどの微かな笑みを唇の端に浮かべながら答えた。
「そうだね、僕は間違っていた。若気のいたりだ」
「村の皆を、私の両親を殺し、妹を意識不明にさせたことも?」
「間違っていた。僕は『穢れ』を大元から払うのではなく、『全力で生きる』ことこそが人間の真理であると気づくべきだった」
「では、間違いの責任をとって自害してください。今ここで」
「それはできない」
「なぜ?」
「過去の行動の結果はもはや変えられない。君の言う通り僕が死んだところで、その事実は少しも変わらない。ただこの世からヴェルグという一人の人間が消えるだけさ。その行為にはなんの意味もない」
「……大量殺人という犯罪行為の責任は?」
「それを裁くのは判事であって君じゃない」
「ではあなたを殺人犯として通報します」
「デパルト国内法によると、エルフ自治領内で起こった事件の捜査に関しては、自治政府管轄下にある警察組織の手に委ねられるとある。だが、その捜査権限はデパルト政府機関や王室関連機関の人間に対しては著しく制限され、それは特務機関のメンバーである僕についても例外じゃない。僕を捜査するとなるとリュテ警視庁へと一任することになるが、そこで捜査の手は止まるだろうね。理由について詳しいことは僕の口からは言えないが、特務機関の特殊性を考えたときに、大体の想像はつくだろう?」
「ならば自首してください」
「しない」
「なぜ?」
「それが僕の」
ウォムロが床に落ちたパンでも見るような冷めた目で言い切った。
「最善の人生を生きるための選択、すなわち『意思』だからさ」
「ふざけるな!!!!」
激昂したククがウォムロへと襲いかかった。
余裕のある、そして少しの失望を浮かべた目で、まっすぐ向かってくるククを見据えながらウォムロは片手を向け、突風を繰り出した。
ククはウォムロの直前で直角に横っ飛びし、突風の直撃を避ける。
そのままウォムロの周りを旋回するように滑空し、彼の背後を取るとナイフを構え突進した。
しかし。
「見えてるよ!!」
突進……に見せかけて、ククが密かにナイフを上空へ投げたのをウォムロは見ていた。
『ギフト』による位置の入れ替えに備えて、上空へと顔を向ける。
そこには、太陽の光をキラリキラリと反射したナイフがあるだけだった。
「おりゃあああ!」
ククが渾身の一撃をウォムロの顔面へと叩き込む。まともにくらったウォムロの上体が傾げる。
ククがその身体を蹴り上げるようにして追撃すると、ウォムロの身体が一瞬浮かびあがり、そのあと地面へと転がった。
ナイフの銀色の閃きが見える。ウォムロは咄嗟に風で自分の身体を吹き飛ばすことでその場を逃れると、一瞬前まで自分が居た地面にナイフが突き立った。
上空のナイフはフェイントだったか。
咳き込みながら片膝をつくウォムロがそう考えていると、ククが再びこちらに向かって走り出した。
それを迎え撃つように構えると、ククは数本のナイフを取り出し、ウォムロの周りへと雑に放った。
またナイフ……!
あれか!? これか!? それともまたフェイントか……!?
どれだ……!!
いや、とウォムロは考え直した。どれでも関係ない!
「すべて吹き飛ばすだけだ!!」
ウォムロが上半身ごとひねるようにして片手を振るうと、ナイフごとククを薙ぎ払うような風が巻き起こった。
ククの姿が消えた。
ククとウォムロの位置が入れ替わった。
「うぉっ!?」
ウォムロは自身の巻き起こした風の奔流に飲み込まれた。
一瞬何が起こったのか理解できず、上下の別もわからなくなるほどに翻弄されると、そのまま地面へと叩きつけられた。
直前で僕と位置を入れ替えたか……、と目眩に揺らぐ頭で認識する。
全身の痛みに苛まれていると、視界の端にククが突撃してくるのが見えた。
「ぐっ!」
またククがナイフを投げてくる。
あれかこれかの選択の連続。厄介な能力だ。
だが――。
「そう何度も同じ手は食わないよ!」
咄嗟に追い風を発生させると、真正面からククへと突っ込んでいく。
あっという間に距離を詰めたウォムロが拳を振るうと、それはかろうじて顔面を逸れ、ククの肩へと当たる。
「うぐぅっ!!」
バランスを崩したククが勢いそのまま地面へと転がり、辺りに投げたナイフがバラバラと落っこちる。
ウォムロは上空へと舞い上がり、傍の建物の屋根へと着地した。
「ぐっ!」
すぐに態勢を立て直したククがウォムロを追って、同じく屋根へと足を着ける。
二人が真っ向から対峙した。
「やるね、クク。正直ここまでやるとは思わなかったよ」
荒い息を吐きながら、ウォムロがククを褒め称える。
同じく喘ぐような呼吸を繰り返しながら、殴られた肩を抑えたククは刺すような視線をウォムロに向けた。
無言でナイフを抜くとそれを正面に構える。
今にも屋根を蹴ってウォムロへと飛び込もうとする寸前、二人の間に割り込むような大声が響いた。
「ヴェルグー! おーい!」
その言葉にウォムロが地上を見下ろすと、そこには手を振るギヨルパの姿があった。
「ねぇ、なにかあったの? この人達は誰なの?」
ギヨルパが辺りをキョロキョロと見回しつつ、素朴な疑問をウォムロへと投げかけた。
ギヨルパは夢男と何度か戦ったはずだが、今夢男はマティアスの姿に変身しているため、それと気づかなかったようだ。
やがてアレンとボリスの二人組もこの場へ追いついてきた。状況がわからないため、とりあえず様子を見守る。
ウォムロはギヨルパへと叫び返した。
「敵襲だ! こいつらはシャロン嬢を奪い返しに来た奴らだ! すぐに皆にこのことを知らせに行ってくれ!!」
「えっ、えっ!? 敵!?」
ギヨルパがぎょっとした顔をして、あらためて周りを見渡す。
「僕はこいつらの相手で手一杯なんだ! 早くっ!」
「う、うん!」
そういうとギヨルパが走り出した。向かう先はロベールの指差したあの灰色の建物だ。
「っ! カロルが……」
ククはギヨルパが走り出すのを見て、目の前のウォムロにこだわるか、ギヨルパを追いかけるかで一瞬逡巡する。
その隙にウォムロが一足飛びにククへと迫る。
すんでのところでウォムロの蹴りと拳を避けるが、「シッ!」という呼気とともに繰り出された強風に吹き飛ばされる。
「くっ!」
自身の風の力でなんとか態勢を立て直したククが、トーン、トーンと軽やかに建物の屋根を跳ねながら、追撃を加えようとするウォムロから離れる。
その間に、大声でアレンに叫びかける。
「アレン! あの少女を追いかけてください!! 行く先にカロルがいるはずです!!」
「だ、だけど、お前はどうする!?」
「私はこの男を引きつけておきます!!」
ウォムロがククへと肉薄していた。ウォムロの前蹴りを避けると、ククも横蹴り、さらにナイフの一閃でウォムロを追い払う。
「早く行ってください!! カロルを別の場所に移されてしまうかも知れません!! そうなったらまた一から探す羽目になります!!」
「……わかった! お前も気をつけろ!!」
アレンが地上で叫び返して、ギヨルパを追いかけて走り出す。
「私達も行きましょう」
「よし!」
夢男が変身を解いてボリスへと声をかけると、二人も走り出した。
「ま、待って! 私も行くわ!!」
エマと、ついでにロベールもそれに続いていく。
ウォムロはそれを屋根の上から涼しい顔をして見送っていた。
「止めないんですか?」
ククの問いかけに、軽く含み笑いをしながら答える。
「シャロン嬢には興味ないもんでね。それよりも」
ウォムロが身構える。
「君とやりあう方が楽しそうだからね」
「どこまでも自分本意なクソ野郎ですね。心置きなくブチ殺せるので、好都合です」
ククもナイフを構えた。
「あの日の約束を果たすときが来たようだね」
ウォムロが舌なめずりをした。
「さぁ、殺し合いを始めよう」




