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10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ  作者: 桜庭かなめ
特別編6

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エピローグ『秋のお泊まり女子会楽しかった!』

 あれから午前8時近くまで二度寝をした。目を覚ますと、あおいちゃん達はみんな起きていた。

 朝ご飯は麻美さんと聡さんが作ってくれたごはん、味噌汁、玉子焼き、焼き鮭、ほうれん草のおひたしという和風のメニュー。どれもとても美味しかった。




 ――ピンポーン。


 午前10時頃。

 リョウ君との約束通り、私達はリョウ君の家に行く。4人を代表して私がリョウ君の家のインターホンを鳴らした。


『はい。……おっ、愛実達か』

「うんっ。来ました」

『待ってたよ。今行く』


 リョウ君がそう言ってから程なくして、家の扉が開いた。そこにはスラックスにVネックの長袖のTシャツ姿のリョウ君がいた。首には私への誕生日プレゼントでくれたネックレスと同じデザインのものを付けて。ペアネックレスだ。私もリョウ君とのペアネックレスを付けている。

 あぁ、リョウ君かっこいいなぁ。あと、昨日の夜とか今朝とか、少し遠くから見るのもいいけど、こうして目の前で見るリョウ君が一番いいな。


「みんなおはよう」

「おはよう、リョウ君」

「おはようございます、凉我君」

「麻丘君、おはよう」

「おはよう、麻丘君」


 私達は朝の挨拶を交わした。

 ただ……あおいちゃんと理沙ちゃんは頬がほんのりと赤くなっていて、美里ちゃんはニッコリとした物凄くいい笑みを顔に浮かべている。もしかして、昨日の夜のパジャマトークで、私がリョウ君とのえっちについて色々と話したからかな。


「愛実もみんなも昨日の寝間着姿も良かったけど、今の服装もいいな。愛実はネックレスも。似合ってる」

「ありがとう、リョウ君。リョウ君もネックレスを含めて似合ってるよ」

「そうですね、愛実ちゃん」

「似合っているわよ、麻丘君」

「そうね」

「ありがとう。……さあ、上がってくれ」

『お邪魔します』


 私達はリョウ君の家に入った。

 リビングでゆっくりしているリョウ君のお母さんの智子(ともこ)さんと、お父さんの竜也(たつや)さんに挨拶し、2階にあるリョウ君の部屋に向かった。

 リョウ君の部屋は普段から綺麗だけど、今日はより綺麗になっていた。私達が来るから部屋を掃除したのかな。あと、ほんのりとリョウ君の匂いがするのがいいな。


「みんなに飲み物を用意するよ。何がいい? コーヒー、紅茶、麦茶。あとはリンゴジュースもある。コーヒーと紅茶はアイスでもホットでも用意できるぞ」

「私はアイスコーヒーをお願いするよ。ブラックで」

「私はアイスティーがいいです。ガムシロップを入れてほしいです」

「あたしはホットティーをお願いするわ。ガムシロップを入れてほしいわ」

「ホットコーヒーをお願いできるかしら。ブラックで」

「了解。あと、みんな見事にバラバラだな」


 リョウ君はいつもの落ち着いた笑顔でそう言った。確かにみんなバラバラだ。


「じゃあ、飲み物を用意してくる。……俺の分の飲み物も用意するか」

「リョウ君、私も行くよ。5人分用意するのは大変だろうし。私達みんなバラバラだから。私も手伝うよ」


 それも理由の一つだけど、リョウ君と一緒にいたいのもある。昨日の夜のパジャマトークでリョウ君のことを色々と話したのもあり、いつも以上にリョウ君と一緒にいたい気持ちが強くなっている。


「ありがとう、愛実。確かにみんなバラバラだし、俺の分も用意するから愛実が手伝ってくれると助かるよ。一緒にキッチンへ行こう」


 リョウ君は嬉しそうな笑顔でそう言ってくれた。そのことに嬉しい気持ちになる。


「うん、分かった」

「じゃあ、あおい達は適当にくつろいでくれ」

「分かりました。2人ともいってらっしゃい」

『いってらっしゃい』


 あおいちゃん達3人に手を振られて見送られながら、私はリョウ君と一緒にリョウ君の部屋を出る。


「愛実。手伝うって言ってくれてありがとう」

「いえいえ」

「手伝うって言ってくれたお礼と、あとは……愛実と会えたからキスしたい。いいかな?」

「もちろんだよっ」


 私はリョウ君からのお願いに快諾して、リョウ君のことを抱きしめる。

 リョウ君は嬉しそうに笑うと、私のことを優しく抱きしめて、私にキスをしてきた。

 リョウ君の唇の柔らかさと温もりが心地いい。リョウ君に抱きしめられているから、全身がリョウ君の温もりに包まれている感じがして。キスしているドキドキした気持ちと同時に安心感を抱いた。

 数秒ほどして、リョウ君から唇を離した。目の前にはリョウ君の優しい笑顔があって。その笑顔は頬を中心にほのかに赤らんでいて。だから、かっこいいだけじゃなくて可愛らしさも感じられた。

 私達は1階のキッチンに行く。

 リョウ君の指示で私はあおいちゃんのアイスティー、理沙ちゃんのホットティーを担当することになった。ちなみに、リョウ君は私のアイスコーヒー、美里ちゃんのホットコーヒー、リョウ君自身のアイスコーヒーを担当することに。

 リョウ君、あおいちゃん、私はそれぞれの専用のマグカップ、理沙ちゃんと美里ちゃんについては麻丘家のお客さん用のマグカップに飲み物を作っていく。


「そういえば、愛実。さっき思ったことがあるんだけどさ」

「どんなこと?」

「玄関でおはようって挨拶したとき、あおいと海老名さんの顔がいつもと違って赤くなってたんだ。あと、須藤さんはやたらいい笑顔になっていたし。お泊まり女子会中に何かあったか?」

「ああ……」


 リョウ君の家に来たときのあおいちゃん達の様子について気になっていたんだ。みんないつもと違った様子だったもんね。リョウ君にちゃんと説明しておこう。


「多分だけど……昨日寝る前に4人でパジャマトークをしてね。そのとき、その……リョウ君と私のえっちについても話してね。美里ちゃんっていう経験者もいたから、えっちについて色々話して。それが原因だと思う」

「なるほどな。あの様子からしてそれが原因だろうな……」

 

 リョウ君は納得した様子だ。


「あと、リョウ君……ごめんね。あおいちゃん達相手だけど、えっちについて話しちゃって」

「全然かまわないよ。話した相手があおい達だし」


 リョウ君は柔らかい笑顔でそう言うと、私の頭を優しく撫でてくれる。リョウ君が嫌だと思っていないようで良かった。

 その後、私達は5人分の飲み物を用意した。リョウ君がマグカップを乗せたトレーを持つ形でリョウ君の部屋に戻る。

 部屋に戻ると、あおいちゃん達はローテーブルの周りに置かれているクッションに座って楽しそうにお喋りしていた。


「みんなお待たせ。飲み物を用意してきたよ。紅茶は愛実、コーヒーは俺が作った」


 リョウ君がそう説明して、リョウ君と私はみんなの前にマグカップを置いていく。

 リョウ君と私のことを考えてか、あおいちゃん達はベッドの側に並べて置かれているクッションを空けておいてくれていた。私達はそこに隣同士に座った。

 リョウ君と私で用意した飲み物をみんなで飲むことに。

 私はリョウ君が作ってくれたアイスコーヒー。一口飲むと……あぁ、しっかりとした苦味がとてもいい。今日は晴れて暖かいからコーヒーの冷たさも良くて。とても美味しい。


「美味しいよ、リョウ君。ありがとう」

「いえいえ。美味しくできていて良かった」


 リョウ君は嬉しそうな笑顔でそう言った。


「アイスティー美味しいです! 愛実ちゃん、ありがとうございます!」

「ホットティー美味しいわ。温かいから甘味もしっかり感じられて。ありがとう、愛実」


 あおいちゃんと理沙ちゃんはニコッとした可愛らしい笑顔でお礼を言ってくれた。そのことに嬉しい気持ちになる。


「いえいえ。美味しく淹れられて良かったよ」

「ホットコーヒー美味しいわ。ありがとう、麻丘君」

「いえいえ」


 美里ちゃんの飲んでいるホットコーヒーも美味しくできていたんだ。良かった。


「みんな。昨日の夜の質問と被るけど……お泊まり女子会は楽しかったか?」


 リョウ君は私達のことを見ながらそんな質問をしてくる。昨日の夜も「ここまでお泊まり女子会を楽しめているか」って訊いていたから、こういう質問をされるんじゃないかと思っていたよ。


「楽しかったよ、リョウ君。あおいちゃんと一緒に夕食を作って、あおいちゃんの両親とも一緒にご飯を食べて、理沙ちゃんと一緒にお風呂に入って、みんなでアニメを観て、寝る前にはパジャマトークをして。リョウ君とも話せたしね。盛りだくさんdね、凄く楽しいお泊まり女子会になったよ」


 私はリョウ君のことを見ながらそう答えた。

 お泊まり女子会の内容を話したから、昨日、あおいちゃんの家にお邪魔してからのことをたくさん思い出す。思い出す場面にはあおいちゃん、理沙ちゃん、美里ちゃんの笑顔があって。本当に盛りだくさんで楽しいお泊まり女子会だったな。


「私も楽しかったです! みんなでご飯を食べて、アニメを観て、凉我君と話して、パジャマトークで恋バナをして。美里ちゃんとは初めてのお泊まりなので、美里ちゃんと一緒にお風呂に入ったり、私のベッドで一緒に寝られたりしたのも嬉しかったです。秋のお泊まり女子会をしたいとみなさんを誘って良かったです!」

「私も楽しかったわ。あおいさんとはお風呂や就寝を一緒にしたから。あおいさんとこれまで以上に距離を縮められて仲良くなれたわ。あと、パジャマトークで愛実さんと色々と話せたのも良かったわ。理沙さんともアニメを観ているとき中心に色々話したし、2人でお菓子を買ったのも楽しかったわ。麻丘君と話せたのも良かったわ」

「あたしも秋のお泊まり女子会楽しかったわ。美里とは久しぶりにお泊まりできて良かった。あと、あたしが愛実にプレゼントした入浴剤を入れたお風呂をみんな良かったって言ってくれたのも嬉しかったな。それと……刺激的な内容もあったけど、みんなでパジャマトークをできたこともね。愛実の家でお泊まり女子会をしたときのように、麻丘君と話せたこともね。とても楽しかったわ」


 あおいちゃん、美里ちゃん、理沙ちゃんはそれぞれ笑顔でお泊まり女子会の感想を言った。秋のお泊まり女子会を企画して私達を誘ったあおいちゃんは特にいい笑顔で。みんなにとっても楽しい女子会になったと分かって嬉しい。


「そうか。みんなにとって楽しいお泊まり女子会になって良かったよ。その理由に俺が関われていることも嬉しい」


 その言葉が本心であると示すかのように、リョウ君は嬉しそうな笑顔でそう言った。今後、あおいちゃんの家でお泊まり女子会をするときも、リョウ君と話すのが恒例になりそうだ。

 あおいちゃん、理沙ちゃん、美里ちゃん、夜に私達と話してくれたリョウ君のおかげで楽しい秋のお泊まり女子会になった。またこのメンバーでお泊まり女子会をしたいな。

 その後は5人とも好きなアニメを、みんなでお喋りしながら観る。

 昨日の夜に4人で観たアニメも楽しいけど、リョウ君とも一緒に観るアニメも楽しいな。リョウ君と寄り添いながら私はそう思った。




特別編6 おわり

これにて、この特別編は終わりです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

感想やレビューなどお待ちしております。

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