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10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ  作者: 桜庭かなめ
特別編6

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第1話『お風呂-愛実と理沙編-』

 夕食の後片付けを麻美さんと聡さんがしてくれることになったため、夕食を食べ終わった後、私達はお風呂に入ることに。

 私の家で開催された夏休みのお泊まり女子会ではあおいちゃん、理沙ちゃん、私の参加者全員で一緒にお風呂に入った。ただ、さすがに4人一緒には入れないだろうとあおいちゃんが判断し、2人ずつ入ることになった。

 入る組み合わせは理沙ちゃん&私、あおいちゃん&美里ちゃん。こうなったのはあおいちゃんが、


「美里ちゃんとは一緒にお風呂に入ったことがないので、一緒に入ってみたいです!」


 と希望して、それを受けて美里ちゃんが、


「あら、嬉しいわね。私もあおいさんと一緒に入りたいわ」


 と快諾をしたからだ。2人がこう言っているので、理沙ちゃんと私も2人の希望を快諾した。

 入る順番は理沙ちゃん&私、あおいちゃん&美里ちゃんという順になった。

 あおいちゃんから浴室の水道関連のことや、シャンプーやボディーソープなどを使ってもいいことの説明を受けた。ボディーソープはうちで使っているボディーソープと同じシリーズで香りが違うだけだから、ここにあるボディーソープを使わせてもらおうかな。

 あおいちゃんが洗面所から出て行った後、理沙ちゃんと私は衣服を脱いでいく。

 全て脱ぎ終わり、私は必要なものを持って、理沙ちゃんと一緒に浴室に入る。

 私は浴槽の蓋を開けて、先日の誕生日パーティーで理沙ちゃんから誕生日プレゼントでもらった入浴剤を入れる。この入浴剤はとても良かったし、せっかくのお泊まり女子会だからとお風呂に入浴剤を入れるのはどうかと私が提案したのだ。理沙ちゃん達3人は快諾してくれて。もちろん、ここの住人である麻美さんと聡さんから許可をいただいている。

 右手でお湯をかき混ぜると、お湯の色が乳白色に変わり、湯気に乗ってハーブとミルクの優しい香りがしてくる。


「あぁ、いい香り」

「いい香りよね。早く湯船に浸かりたくなってきたわ」

「その気持ち分かるよ。この入浴剤を入れると凄く気持ちいいし。誕生日にこの入浴剤をプレゼントしてくれてありがとう」

「いえいえ。愛実に気に入ってもらえて嬉しい」


 理沙ちゃんはニコッとした笑顔でそう言った。


「ねえ、愛実。今日も背中とか髪を洗いっこしない?」

「もちろんいいよ。一緒にお風呂に入ると恒例だもんね」

「そうね。ありがとう」

「いえいえ」


 その後、理沙ちゃん、私の順番で髪と体、顔を洗っていく。理沙ちゃんからのお願いの通り、髪と背中はお互いに洗いっこして。

 理沙ちゃんに髪や背中を洗っているとき、理沙ちゃんはまったりとした笑顔になっていて。それがとても可愛い。何度も「気持ちいい」と言ってくれるので、洗い甲斐があるし嬉しい気持ちになる。

 また、理沙ちゃんに髪と背中を洗ってもらうのは気持ちがいい。

 今後も、理沙ちゃんと一緒にお風呂に入ったときには、こうして髪や背中を洗いっこするのが恒例であり続けると思う。

 私は髪と体、顔を全て洗い終えて、既に湯船に浸かっている理沙ちゃんと向かい合う形で浸かることに。ゆっくりと腰を下ろし、体育座りのような体勢になると、足に何かが触れた。お湯が乳白色に濁っているのでお湯の中は見えないけど、おそらく理沙ちゃんの足だと思う。


「気持ちいい……」


 肩まで浸かっているお湯の温かさと、入浴剤のハーブとミルクの優しい香りに癒やされる。


「気持ちいいわよね。お湯が温かいし、入浴剤のいい香りのおかげもあって、今日の部活の疲れが取れていくわ……」


 あぁっ……と理沙ちゃんは甘い声を漏らす。そんな理沙ちゃんの顔には、私が髪や背中を洗ってあげたとき以上のまったりとした笑みが浮かんでいて。本当に可愛い。きっと、普段から入浴剤を入れたお風呂に入ったときはこういう感じになっているんだろうなぁ。


「この入浴剤はお気に入りだから、定期的に入れているけど……あおいの家のお風呂だし、愛実と一緒に入っているから凄く特別な感じがするし、いつも以上に気持ちいいわ。愛実、お風呂でこの入浴剤を入れるのはどうかって提案してくれてありがとう」

「いえいえ。この入浴剤、凄く良かったから」

「ふふっ。この入浴剤を入れたお風呂に愛実と一緒に入れて嬉しい」

「私も嬉しいよ。一緒にお風呂に入ったのも、今回のお泊まり女子会の思い出の一つになったよ」

「あたしも」


 理沙ちゃんが笑顔でそう言うと、理沙ちゃんと「ふふっ」と声に出して笑い合う。浴室だから笑い声がよく響いて。ただ、その響きは心地良く、入浴剤入りのお湯をより気持ち良く感じされてくれる。


「愛実がこの入浴剤を気に入ってくれたり、愛実と一緒にこのお風呂に入ったりしたおかげで、この入浴剤がもっと好きになったわ。ありがとう」


 理沙ちゃんはとても柔らかい笑顔でお礼を言ってくれた。理沙ちゃんの好きなものがもっと好きになれたなんて。嬉しいなぁ。入浴剤入りのお湯のおかげで体が温まっているけど、理沙ちゃんの今の言葉のおかげで心も温まっていく。


「いえいえ」


 理沙ちゃんの目を見つめながらそう言う。すると、理沙ちゃんは白い歯を見せてニコッと笑った。


「そういえば、理沙ちゃんと一緒にお風呂に入るのは、夏休みに私の家でやったお泊まり女子会以来だよね」

「そうね。あのときはあおいも一緒だったから凄く賑やかだったわね」

「そうだね。今みたいに2人で入るのもいいけど、3人で入るのも楽しかったね」

「そうね。あと、3人一緒に入れたときはちょっと感動したのを覚えてる」

「言ってたね」


 理沙ちゃんとあおいちゃんと一緒にお風呂に入ったときのことを思い出す。夏休みのお泊まり女子会をしたのはお盆の時期だから、だいたい1ヶ月半近く前か。あの日から今日までの間に、リョウ君から告白の返事をもらって恋人として付き合い始めたり、リョウ君とえっちまでするようになったり、2学期が始まったり、誕生日を迎えて17歳になったりしたから……夏休みのお泊まり女子会が随分と前のことのように感じられる。


「そういえば、夏休みのお泊まり女子会のときに比べて、何だかお風呂に入っている愛実の雰囲気が大人っぽくなった感じがするわ」

「そう?」

「ええ。あのとき以上に素敵になってる。17歳になったからかしら。それとも、麻丘君のおかげ……だったりするのかしらね」


 そう言うと、理沙ちゃんの顔は頬を中心にほんのりと赤くなる。こういう反応になるのは、リョウ君と私が最後までしていることを理沙ちゃんが知っているからだと思う。ちなみに、あおいちゃんと美里ちゃんも知っている。

 今の理沙ちゃんの言葉で、リョウ君とえっちしているときのことを思い出しちゃう。体の奥から熱くなってきた。顔も熱い。きっと、理沙ちゃんよりも顔が赤くなっているんだろうなぁ。


「両方……あるかもしれないね」


 誕生日を迎えて年齢的に大人に一歩近づいたし。それに、リョウ君と付き合い始めてから1ヶ月近く経つ中でたくさんキスをして、何度もえっちしているから、そのことが体や肌に影響を及ぼしている可能性もありそう。


「理沙ちゃんの言う通りだったら嬉しいな」

「そっか」


 ふふっ、理沙ちゃんは声に出して朗らかに笑った。

 それからも、夕食のことや一昨日学校であった球技大会のことなどを話しながら、理沙ちゃんと一緒にお風呂を楽しんでいく。

 理沙ちゃんとお喋りするのは楽しいし、入浴剤入りのお風呂がとても気持ちいいから、心身共にとても癒やされた。

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