表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/61

ちゃんと寝れるかどうか不安です。だって……だって、ベッドで寝るのは私だけじゃないんですよ??

「れろ……ん、んちゅ……んんッ……ちゅぱ……んふぅ」


「んん……んはぁ……んちゅ……れりゅ」


「や……っ、んちゅ……んぅ……んー」


「ちゅぱ、ちゅ、んちゅ……れろ」


「んむっ……んんっ、ん、んはぁ」


「ぁ……んっ……じゅるるる……ぷはぁ」   


「はぁ、はあ……ぁ」


「んふっ……んちゅ。遥……そろそろ出ましょうか?」


「はぁい」


 長く口を交わしたからかそれとも風呂場に入り浸りすぎたのか私も陽子さんも視線が曖昧で風呂から出ようにも互いに身体を支えないと出られないくらいにふらふら。

 洗面所でバスタオルを拭いている時も頭がぼうっとする。そして、同様に裸になっている陽子さんを見るだけで変な気持ちが沸いてきた。


 あの美しい身体を指先でゆっくりとなぞりたい。マシュマロのような弾力のある大きな二つの実を試しに揉んでみたいとか低俗な想いがふつふつと。

 私は所詮お姉さんの遊び相手。飛び込みたくても飛び込んではいけない。邪な気持ちは捨てよう。

 

 他の誰よりも頼りがいがあり、私に向ける微笑みが太陽のように眩しい人に向ける感情ではない。

  

 だけど、その間に陽子さんの視線がある時ふと一定に留まっていることに気づく。

 この視線……えっ!? なんで、こんな貧相なおっぱいを見ているんですか!


「ちょっ、セクハラですよそれ」


「お風呂に一緒に入って仲良くキスしあっているのにセクハラもなにもないでしょ」


「私の胸は貧相なんです。その哀れみのような視線を向けないでもらえますか?」


 文句を告げる間にさっさと上の部分だけ羽織る陽子さん。服は私にあうサイズが主にあの大きな胸のせいで入らないので母が生前着替えていた服を一部貸し出しました。


 下着類……はさすがにサイズに合うものがなかったのでどうしようかと迷っていたら陽子さんはあっさりとノーパンとノーブラで過ごすとかいう爆弾発言をしましたのでパンツに限っては予備用の物をあげました。

 また、どっかのアパートで予備を買えばいい話です。泊まらせておいてノーパンはどうかと思うので。


 ということでノーブラのおかげか余計におっぱいが主張しています。

 睨んでいるのはあまりの大きさにじっと見つめているからではありませんのでご了承を。


「そう悲観的にならなくていいんじゃない? あなたの胸って高校生のわりにはけっこうあるでしょ」


「けっこうありますか、これ?」


「見た限りだとBカップはあると思うけど」


 胸を持ち上げる。うん、そんなにあるのかな? まぁ、膨らみはあるかないかと言われればある方だけど。


「あとでメジャーがあれば計ってあげようか?」


「えぇ、それはちょっと」


「Bカップのバスト定義で12.5cm以上。あなたのおっぱいがどれくらいあるか今から楽しみね」

 

「まだお願いしますって言っていないんですけど。というか誰も頼んでいないのですが」


 メジャーで計るのはもう陽子さんの中では決定事項なんですね。唐突に胸を計られることになりため息をつく私とは裏腹にふらふらとしていたにも関わらずすっかり元気になった陽子さん。

 あれだけやったのに、どうしてそう身体が元通りになるんでしょう。未だに身体がぼけっとするのは実は私だけだったりするのでしょうか?


 ようやく浴室から退去して再びリビングへ。壁際に置いてある大きなデジタル時計から時刻は一目で午後9時10分を指していた。

 午後8時40分以降に入ってから入浴含めて30分間も陽子さんとキスをしまくっていたという事実(ディープも加えて)……うわぁ、どんだけ。


「遥、ドライヤーはどこにあるのかしら?」


「あっ、ちょっと待ってくださいね」

 

 ドライヤーの有無を指摘された私は我へ帰り、2階の自室にある棚からドライヤーを取り出す。

 温風最強、無駄に長持ち、お値段は中々高価。だが、されどその分も含めてハイスペック!


 最新の家電用品は昔のと比べてよく出来ているのです! とまあドライヤーの性能に浸るのこれくらいにして一階のリビングへ。


 すると待ちくたびれていたのか暇をしている陽子さんはソファーの上ではなくその近くの丸形テーブルの近くで待機していた。


 私の姿を捉えた瞬間に前の隙間を作るようにして指を指す……もしや、これは。


「遥、ここにお座りよ」


「じ、自分でやります」


「飼い主のいうことが聞けないのなら例の画像をネットにばらまいちゃおうかな」


「うっ、一人で出来るのに」


「一人でやるより二人でやる方が効率的でしょ? ほら、早く電源入れて私にドライヤー渡しなさい」


 これ私の家のドライヤーなんだけど。とは言えず、素直にテレビの付近にあったコンセントにドライヤーの線を差して催促を促す陽子さんに渡す。

 

 程よい音を鳴らすドライヤーに丁度心地よい温風。時々髪を繊細に触る陽子さんの手のひらにドキッとしながらも膝を曲げて座りながらドライヤーを当てられる感覚はなんて気持ちのよいことか。

 後ろにもたれ掛かるとくっついてしまうくらいの至近距離。程よい風と優しい手つきにうとうと。


 ふにゃ~、段々眠くなるぅ。

 

「ふぁ~あ」


「ふふっ、眠くなっちゃった?」


 陽子さんの背中にもたれ掛かる。でも、何も言わない。それどころか笑い声が聞こえてきた。

 あまりの眠さについ身を委ねて、しばらく経ったあとドライヤーが冷風になった時にハッと目覚める。

 つい飛び上がる。げっ、足がぁぁぁ! 膝ずっと曲げてたから痺れが取れませぇぇん!

 

「うぅぅぅ、情けないです」


「足痺れちゃったか」


「馬鹿真面目に正座していたせいですね。はははっ」


「足伸ばして」


「はい?」


「いいから早く」


 伸ばすたびに走る電流。しかし、そこもなんとか怯まずに伸ばしきる。

 なんとかやりきりましたよ……陽子さ、ん!?


「えっ、えっ?」


「遥って抱き心地最高よね。どんな枕よりも眠れそう」


「はにゃあ!?」


 耳元に平気で声を掛ける陽子さん。甘いボイスで全身がへなへなになった同時にお姉さんの両手が私の首元へと伸びていく。

 決して弱すぎず強すぎず的確な加減でずるずると結果的に私の顔が陽子さんの肩へと乗っていく。


 突然すぎるハグ。身動きが取れない……心臓もドキドキで落ち着かないしなによりここで首の位置を横に変えたらがっつり目が合ってしまいます。


 傾けたら確実にばれてしまう。いや、もう耳も赤くなっている上に顔中も茹で上がっているかもしれないから陽子さんにはばっちりばれているのかもしれません。


 足の痺れが取れるまでずっと一方的なハグ。あぁ、背中に当たる胸の感触がもはや柔らかいクッションで心地よすぎ……って、いやいやいつまでもはまずいですって!


「あ、あの次は! 陽子さんの髪! 私が!」


「乾かしてくれるの? なら、お願いしよっかな」


「はい、任せてください」


 痺れが自然と取れた瞬間に逃げるようにまくし立て、今度は自分が後ろに回って同様に陽子さんの濡れた髪をゆっくりと乾かすことにします。

 でも、さっきのどう考えてもテンパっているようにみえませんでした。

 陽子さんは全く気にしてない素振りでしたのでもう下手に過剰になる必要性はなさそうですね。


「あ~、いい感じね」


「上手く出来ています?」


「うん、ばっちり」


 湯船に浸かったとしても一本が一本がたいへん綺麗な桜色の上質な髪。

 乾かしていくたびに沸き立った気持ちに揺れ動く。ほんの少しくらいなら髪を匂ったところで怪しまれたりしないよね?

 やることが変態のそれなので、実行に移すときは既に言葉より身体が正直であり欲望に逆らうことはまあ難しいのですが。


 ドライヤーを当てながらくんくんと……平気平気。どうせ陽子さんからは私が臭いを嗅いでいるとか分かりもしないしバレる恐れはない。

 つまり、隙あらばこの目の前にある艶やかな髪を堪能し放題ということだ。


「ふふふっ」


「……? どうされました?」


「私の髪かなんか嗅いでもあなたのシャンプーの香りしかしないのになあって思っただけ」


「ハハハッ、ワタシフツウニカミヲカワシテイルダケデスヨ?」


「ヒント出してあげよっか? 私があなたの行いを当てられた理由」


 ゆっくりと指していく人差し指の向こう側を辿る。台に置かれた黒い長方形のあれはテレビですね、紛れもなく。

 あー、最悪。私の秘密の行いがばっちり撮れていますね……言い訳は諦めます。

 素直に観念する準備として冷風を当ててドライヤーの電源を切ります。

 それから……謝りましょう。もう、これしか残っていません。


「すみませんでした」


「いいのよ、別に気にしてないから」


「ほっ」


「可愛いお人形ちゃん以外なら息の根を止めていたかもしれないけどね」


 私は例外として許されたようだ。陽子さんの温情に感謝! あぁ、これでひとまず解決……


「遥、今日は罰として夜は飼い主と一緒に寝ることにしましょう」


「え? なぜ?」


「うん? まさか、謝ったくらいで許してもらえると思ったの?」


「気にしてないって言いましたよね?」


「それとこれとは別。あなたの罪は謝罪程度で許されはしないのよ」


「そんなぁ」


「分かったら部屋案内しなさい……あっ、先に歯を磨いてからにしましょう。それからね、案内は」


 解決するどころか悪化しました。ベッドそんなに広くないのに陽子さんまで入り込んだらあわわわっ!

 変に意識したら駄目だ。これは女性同士がたまたま仲良く寝るだけ。


 同姓ならよくあることです。なんら、おかしくない……よね? だって中学生の時なら修学旅行の泊まりで同姓同士集まって寝るから。


 新しい歯ブラシを陽子さんに渡して一緒に洗面台で歯磨きをして、それからリビングの部屋の電気を消す前に時計を見る。時の流れは早いもので時刻は夜の10時手前。

 女子高生にしては寝るのはまだ早いのでしょうが、お先に就寝させてもらいます。

 

「陽子さん、ここが私の部屋です」


「へぇ~、意外と普通ね」


「普通が一番です」


 自分の部屋に人を通したのはこれで二人目。一人目は梨奈で二人目は陽子さん。

 でも、平然を装っていても過去最高に心臓がドキドキしているのは……


「なーに、私の顔になにか歯磨き粉でもついてる?」


「い、いえ何もついてませんよ。はははっ」


 あなたです、春野陽子さん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ